2008-12-25から1日間の記事一覧

『エトロフ発緊急電』 佐々木譲著 (1)

『昭南島に蘭ありや』が、戦前の日本を扱った小説という意味では、僕の本を読む時のテーマである「空白の日本近現代史」という部分に引っかかったので、凄くよかったのだが、星自体の評価は3つレベルであった。小説は、そつなく、きれいにまとまっており、読…

『フリーランチの時代』 小川一水著 幼年期の終わりを描く短編集

小川一水さんの短編集。この人は、正統派ハードSFの後継者であるジュブナイル小説家とでもいおうか。とても正統派の志向に則ったハードなテーマを描く人なんだけれども、内容が軽くハートフルなので、SFの入門書として読みやすくて本当にいいなぁと思う…