かわぐちかいじ

『太陽の黙示録』 かわぐちかいじ著 何をもって日本人というか?

かつて村上龍が、ビビットに日本社会の告発者たりえていた頃(今はそうではないんじゃないかなーと少し残念)、侵略されて国土を踏み荒らされた経験のない島国日本人にはわからない世界がある、ということを良くいっていた。といっても、僕らは、ほんとうに…

『太陽の黙示録』 6巻 管理社会もののSF

5巻からは、もう一人の主人公、宗方操の話がここから始まる。こちらは、一言でいえば、管理社会ものSFと考えていいと思う。このあたりのテーマは、『沈黙の艦隊』で出てきた様々なテーマがちりばめられていて、リアリティがあって面白い。地域国家の概念…

『太陽の黙示録』 いまこの漫画を読むこと

かわぐちかいじさんの作品は面白いのは間違いないのだが、完結してからでもいいやとうっちゃっていたこの作品を読みなおしている。1巻の大地震で日本列島が崩壊するシーンは、凄いファンタジーだと感じたものだったが、、、いまや、とてもファンタジーとは思…