上橋菜穂子

『獣の奏者』 上橋菜穂子著 傲慢さを捨てられなかったのは・・・・だれのせい?

SANA 2010/03/06 22:57 こんにちは、ペトロニウス様、はじめまして、HN SANAと申します。いつも興味深くHPを拝見しています。今回は以前のペトロニウスさんの記事に触発されて、「獣の奏者」を読み、疑問に思った点をお伺いしてみたくメールしました。思…

『獣の奏者』 漫画:武本糸会 原作:上橋菜穂子 武本さんの描くエリンが凄く魅力的 

漫画のエリンが、凄くかわいいんです。素晴らしい書き手に出会えて、この小説は非常に幸せ、と思います。この作品は、小説、アニメ、漫画ともに同じクオリティが維持されているという非常に稀有な作品で、どれを見てもいいと思います。とはいえ、、、小説は…

世界が人にきびしいです

評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★★星5つ) 渋くて本物感あるファンタジー小説を読むと、あー自分の描いてるものってたしかに「まったり」なのかもな、と思います。自分では「まったりファンタジー」て言われると、そう? って思うんだけど(比べるような…

『獣の奏者』 上橋菜穂子著 風の谷のナウシカのマンガ版を読んだ時のような歴史と人と獣とを包括するマクロの視点

評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★★星5つ) 本日読了。時期が分かれているようで、1−2巻と3−4巻では、全く断裂を感じないが、全く描くものが違う。作者もあとがきではっきりそう考えているが、、、第一部にあたる1−2巻は、獣と人という相容れない存…

あっ。文庫版が出たんだ。

いい表紙だな・・・。文庫版が出たんで、ぜひ手に取って見ることをお薦めします。素晴らしい小説ですよ。

傑作だ。

評価:★★★★★星5つ マスターピース 僕的主観:★★★★★星5つ 傑作だ。 読み始めたら、いきなりエリンが30歳を超えていました・・・(笑)。そして、18歳の時のエリンよりも愛しく思えるんだから、大したもんだと思いました(笑)。いやーマジでかわいいよ、…

第31話 光の空 18歳のエリンがきれいになったなー・・・・小さい時から見ていると感無量です

今回からオープニングが変わりましたね。元ちとせかー。30は近く積み重ねてきたものがあるだけに、ちょっと違和感があるのは仕方がないけれども、なるほど元ちとせは、分かるキャスティングだなぁ。物語は、この18歳になったあたりから、エリンの子供時…

『獣の奏者』 上橋菜穂子著 帰るところがない人は、より純粋なものを求めるようになる

闘蛇編を読んで、わかった。これは大傑作だ。脚本の構造も素晴らしくいい。二巻の王獣編まで行くところは、その哀しみが基調になったベースではあるが、ハリーポッターと非常に似ている構造で、子供にはとても受けがいいワクワクしたダイナミズムがある。何…

『獣の奏者』 武本糸会・画 上橋菜穂子著 それぞれの媒体によって演出が微妙に違い、それがとても良い効果が出ている珍しい例

前回、アニメと、本と、漫画どれを読んだらいいか?というような質問がありましたが、個人的な意見としては、これに関してはみんな読んだ方がいい、というのが僕の感想です。オリジナルである本は、本当に素晴らしいので必須であるとしても、アニメも漫画も…

これを読まなくては、、、、もったいないですよ

読了。闘蛇編まで、と思っていたが、あまりのおもしろさと深さに、止めることができなかった。もう、、、、、素晴らしいしいですよ。

15話「二人の過去」〜国を背負う人材の養成機関でのトップには、教育者と政治屋としての両方の能力が要求される

■一人で生きていく孤独を エリンの選択を見ていて、この子は「一人で生きていく孤独というもの」強く胸に持っているんだなぁと思いました。というのは、将来に幻想を全然持たない。ジョウンの息子の侮蔑的な目で態度で、自分がこのままジョウンについていく…

エリン13話 王獣の谷

王獣は美しいなぁ・・・。飛んでいる姿が一番かっこいいなー。グリフィンみたいなのを想像していたが・・・違うなぁ。地上に立つと、微妙に不思議な体系のような気もするし・・・。ちなみに、王獣の泣き声で、指笛の意味が分かってきましたね・・・。あれ、…

12話『白銀の羽』 ついに明らかになりつつこの国の在り方

アマゾンで昨日思わず頼んじゃいました。もう最新話まで到達したので、どこかで余裕があれば、一気に読みます。今ならば頭に強烈なヴィジュアルのイメージがあるので、楽しみ楽しみ。鉄は熱いうちに打て、といいますものね。ちなみに、12話で、この物語の…

6-9話を一つのセットとしてみる視点―アッソンとソヨンの愛が、何を世界にもたらしたのか?

■6-9話を一つのセットとしてみる視点―アッソンとソヨンの愛が、何を世界にもたらしたのか? 6話「ソヨンのぬくもり」7話「母の指笛」8話「蜂飼いのジョウン」9話「ハチミツとエリン」 エリンの4部作(6−9話)が素晴らしかった。ルイさんのエリンに関す…

9話「ハチミツとエリン」

なんて倫理的なのだろう・・・・あんな悲しい目にあって、偶然人の好い蜂飼いにであって・・・そこで面倒を見てもらえる状況であるにもかかわらず、、、エリンは、「ただで置いてもらう」ことがいけないことだと、深く理解している。一人で生きることの意味…

8話「蜂飼いのジョウン」 その人の目は現実を直視する

素晴らしい・・・・何が素晴らしいって、エリンの、きっと前をまっすぐ見るまなざしだ。目の前で母親が食い殺されるような眼にあって、、、、それでも気を失って流されて・・・起きた瞬間からエリンは、母親の死を受け入れている。そして、生きている現実を…

第七話「母の指笛」

ふと思ったのだが、血の色を連想させる紅葉の葉のシーン。闘蛇に喰い殺される兵士のシーンの戯画化。これ、演出的にとてもとてもうまいなーと思う。なにか世界に深みを感じさせる。昨日も書いたのだけれども、ともすれば、世界の成り立ちや慣習・因習を丁寧…

第六話『ソヨンのぬくもり』 ソヨンがあきらめなければならなかったもの

まだ、そう、まだ物語は始まってさえいない。丁寧に語られる世界の成り立ち。因襲、倫理、社会構成、、、、こういう外面的な宇宙感を、物語が始まる前に延々描くと、説明くさくて、いやらしくなるものだが、それが全くない。それは説明というより、すでに完…

エリンの第五話を見終わる

これ、素晴らしいですね。まだまったく物語が始まっていないのに、丁寧な世界の描写。マクロの世界・・・というより「世界そのもの」成りたちの構造が物凄く完成度が高い。・・・・ソヨンは、霧の民の自由を捨ててまで、あんなに、しがらみの中で生きてでも…

獣の奏者エリンが面白いらしい…・

ルイさんが超面白いと言っている・・・・見たい!読みたい!!

『天顕祭』 白井弓子著 

非常に完成度の高い漫画だった。墨で書いたような背景の質感もよく、ほとんど説明しないが、世界観が重厚に練られているのもいい。もともと同人誌だったとか、信じられない質だなーと思う。帯に、『精霊の守人シリーズ』を書いた小説家の上橋菜穂子さんが、…