佐々木譲

これも読み終わった。

★4つです。 おもしろかったー。冒険小説、、、に分類されるんだろうか・・・。 シンガポールの当時のイメージが凄くついてきた。 これと併せて読むといいなー。

『ストックホルムの密使』  佐々木譲著  「国体護持」とは?「皇統の継続」とは?〜祖国が信じられないキャラクターを軸にあぶり出す

評価:★★★★☆4つ半 (僕的主観:★★★★★5つ)■第二次大戦秘話三部作の最後〜戦争初期、真珠湾攻撃、敗戦の3ポイントを描く著者の第二次大戦秘話三部作という初期の作品を、これでやっと読了。素晴らしかった。さすが佐々木さん。この時代を深く堪能させていた…

ふと思う。

やっと読み始めました。3部作の終わり。上巻を読んでいてふとと思ったんですが、近代の日本には、ターニングポイントが二つあって。明治維新とWW2の敗戦。ここで、日本は、大きな「価値の選択」をしているんだなーと思う今日この頃。どちらも外圧による…

『エトロフ発緊急電』 (3) 佐々木譲著 レジスタンスというドラマツゥルギーの類型

■レジスタンスというドラマツゥルギーの類型 「そうじゃありません」金森はこんどははっきりと歯を見せていった。「前にも話したじゃありませんか。わたしは植民地の人間です。その後何があろうと、わたしはけっきょく、この国を滅ぼすために力を傾けていた…

『昭南島に蘭ありや』 佐々木譲著 設定の持つ可能性を生かしきれなかった〜大日本帝国臣民としての台湾人青年が、幼馴染の日本人の少女に恋をした物語

評価:★★☆星2つ半 (僕的主観:★★★☆星3つ半) ■物語としては、いまいちではあるが・・・・「物語」として、エンターテイメントとして考えると、イマイチのものだった。題材がとても美味しいものな上に、文章の出来はクオリティが高いので、惜しいと思う。…

なぜ中国に戦争を仕掛けたのだろうか?

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前の時代のエートスが次の時代のエートスを支配する

もうすぐ読み終わる。飛行機が好きなので、鳥瞰図的な描写は、胸が躍る。佐々木譲さんは、うん、発見だった。この人の作品は、好き。特にこの太平洋三部作は、今の自分にドストライクだった。友人に、この三部作の面白さを伝えようと、ふと口に出た言葉が、…

『エトロフ発緊急電』 (2) 佐々木譲著  インテリジェンス小説としての面白さ〜1941年の大日本帝国

評価:★★★☆3つ半 (僕的主観:★★★★4つ) ■インテリジェンス小説としての面白さ〜1941年の大日本帝国1990年(ということは、19年前か)山本周五郎賞を受賞したというのがわかる、読み応えのある小説だった。佐々木譲さんは、あまり知らなかったの…

『エトロフ発緊急電』 佐々木譲著 (1)

『昭南島に蘭ありや』が、戦前の日本を扱った小説という意味では、僕の本を読む時のテーマである「空白の日本近現代史」という部分に引っかかったので、凄くよかったのだが、星自体の評価は3つレベルであった。小説は、そつなく、きれいにまとまっており、読…

『昭南島に蘭ありや』 佐々木譲著 とりあえず買ってみた・・・・・ドキドキ

新しい本屋をふらふらしていたら、これとか見つけてしまった。・・・・この人の歴史ものをいくつか見て、、、タイトルとあらすじだけで、やべぇ、超好きかも・・・・もし、一冊読んでみて、もし好きなタイプだったら、金鉱見つけたかも。だって、これ、『二…