善悪二元論という神話の解体

『家康、江戸を建てる』 門井 慶喜著 武官ではなく文官、テクノクラートの目的意識は、生涯は、個人を超えるスケールで

客観評価:★★★★4つ (僕的主観:★★★★★5つ) 華々しい武官に歴史は焦点が当てられがちだが、江戸という大都市を作り上げた文化、テクノクラートたちを描く小説。豊臣秀吉のにより関東へ国替された徳川家康が広大なフロンティアである低湿地を開拓し徳川260…

『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(Battle of the Sexes)USA 2017 Jonathan Dayton, Valerie Faris監督 当事者たちが何を抱え、何を考え、何のために戦ったのかを感じられる素晴らしい映画

評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)www.youtube.com 『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(Battle of the Sexes)2017年のアメリカ映画。めちゃくちゃよかった。Emma Stoneが演じるビリー・ジーン・キングが、なかなかいい味を出していた。去年(2018)…

【2016-3月物語三昧ラジオ】脱英雄譚の英雄譚+ガッチャマンクラウズ 2016/03/20

先日の@kaien さん、@gaius_petronius さんとやったラジオの録画データです。|物語三昧ラジオ/脱英雄譚の英雄譚+ガッチャマンクラウズ 2016/03/20 -https://t.co/iTTUEMmorB— LD (@LDmanken) 2016年3月21日 録画データ。あっ、そういえば、またどっかでい…

司馬史観の呪縛は、一度かかってから解きほぐすと、いい感じだと僕はいつも思います。

以下が夢だったのかどうかは、わからない。ともかくも山を登り続けていて、不意に浅茅ヶ原に出てしまった。そこに巨大な青みの不定型なモノが横たわっている。君はなにかね、ときいてみると、驚いたことにその異胎は、声を発した。「日本の近代だ」というの…

日本では内戦が起きている。

紀里谷:断言してもいいけど、いま日本国内では内戦が起きていると言えますよ。どういうことかというと、“がんばって行動する人たち”と“しないヤツら”の内戦。“何かに情熱を傾ける人たち”と“それをバカにするヤツら”の内戦。インターネットが普及して以降、…

『白銀の意思アルジェヴォルン』 大槻敦史 監督  リアルロボットものって、どういう風に定義を考えればいいのだろう?

評価:★★★☆星3つ半 (僕的主観:★★★★4つ)全体でいうと、安定した演出力を持つ、丁寧なアニメーションでした。僕は見ごたえがあって、好きでした。秀作ですね。ただ一つ言えるのは、この終わり方をどう評価するかによって、相当叩かれ宗亜紀はします。その…

SEKAINO OWARIが最近大好きで聞いています!

最近通勤でよく聞く音楽の一つで、SEKAINO OWARIがあるんですが、最初奥さんのi-podに入っいて、これ何?と聞いたら 「いま人気の、中二病な人が大好きな音楽らしいよ」 というので聞いたその時はよくわからなかったんですが、、、その後、奥さんが聞いてい…

ディズニーの変化からアメリカの変化の文脈を読み取る

まず価値観の多様化、あるいは価値相対主義というものが、アメリカのカルチャーを大きく変えたということがあります。要因としては、911からイラク戦争へという時代の中で、アメリカ人自身が善悪二元論の限界にようやく気づいたこと、更に善悪二元論では飽き…

コードギアス反逆のルルーシュを見直しました!

最近忙しすぎて、記事が全く書けません。とはいえ、アメリカは今3連休なので、9/1はlabor dayですので、さすがに少し余裕がある。昨日、こつこつ毎日1-2話ぐらいで、ストレスの緩和のために見続けた『Code Geass: Lelouch of the Rebellion』のR2を見終わ…

『勇者のお師匠様』 三丘洋 著  勇者が救ったそのあとの世界は具体的にはどうなるのか?という重要な命題を展開しつつあるオリジナルな物語

評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★★5つ) http://ncode.syosetu.com/n4890bm/ たくさんのファンタジー小説を見ていると、かつ、小説家になろうのような中央集権的なランキングシステムを見ていると、物語には、時代や場所に「類型」というか「型」がある…

物語のあの丘の向こうへ〜最近、まおゆうのドラマCDをコツコツ聞いています

最近生活スタイルが変わったので、がくっと本や漫画を読む量が激減している。その代り車通勤なので、音楽やオーディオブックを聞く時間が確実に確保できるようになったので、今まで聞きもしないでおいていた、ドラマCDの類をコツコツ消費しています。 ずっ…

ラスボスのいなくなった世界では、日常が続いていく関係性の物語へと変化する

この魔王と勇者の存在は、1986年に最初に発売されたファミリーコンピュータ用のゲームソフト『ドラゴンクエスト』が大人気となったあたりから、ファンタジー系ゲームや小説などにおいて多用されるようになったと思われる。勇者は戦士と賢者の要素をバランス…

『劇場版 機動戦士ガンダムOO ―A wakening of the Trailblazer―』 水島精二監督 人類の正しい発展の次の段階とは?

評価:★★★☆星3つ半 (僕的主観:★★★★4つ) 面白さは?と問われると、まぁガンダム00のテレビシリーズをずっと見ていた人にはわかるお面白さですね。なので、★4つを少し少なくするくらい。ただし、「文脈読み」という意味では、凄く面白い作品だった。と…

『ダークナイトライジング(The Dark Knight Rises 2012)』 Christopher Nolan監督 局地的な終末論の果ての「希望」を描く物語

評価:★★★★★星5つのマスターピース (僕的主観:★★★★★5つプラスα)■根拠のない絶対悪の物語の袋小路について〜“市民”の物語上のプライオリティが低いことこの作品について、前作の『ダークナイト(2008)』と比較して、ダメになった的な発言は多いのではな…

『ヒックとドラゴン』(原題: How to Train Your Dragon)』 ディーン・デュボア クリス・サンダース監督 エンターテイメントを外さない善悪二元論の克服としては到達点の脚本

評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)■とにかく飛行シーンが素晴らしい! 素晴らしいアニメーションだった。脚本、映像、演出どれをとっても超がつく一流で、ノラネコさんが絶賛するだけあるレベルだった。大人も子供も年齢を関係なく感動ができる水準で…

二元論の超克〜三国志のパワーポリテクス/数字は2よりも3がすごい!

これもまおゆうの記事の補助線として再掲しておきます。 - ■物語の二元論〜■二元論の超克〜三国志のパワーポリテクス/数字は2よりも3がすごい!■二元論の系譜〜アメリカ・ハリウッド映画から/ダンスウィズウルブスとラストサムライ 前回の二元論の話 の…

絶対悪ってなに?

【絶対悪ってなに?(´・ω・`)善悪逆転編(1)】http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/a58f2370c3f40af6e878fcdc2c97b64a 【絶対悪ってなに?(´・ω・`)善悪逆転編(2)】http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/29ad97d6a163f7575a66e3e9b0bed5a9 デビルマン「俺は身…

『コンスタンティン』  フランシス・ローレンス監督  悪魔祓いモノは、連続で見るといろいろわかるものがある

評価:★★★星3つ (僕的主観:★★★星3つ) 個人的には、つまらなかった。ただ、作品としては映像やアクションを見ても、なかなかのレベルなのではないかな。いってみれば、アメコミや欧米社会で人気の悪魔祓いモノの映画版といったところ。この手のテーマは…

『ダークナイト』は現代アメリカ映画の最高傑作とまで、ぼのぼのさんがいう------行かねばなるまい漢(おとこ)として

アメリカで現在史上最高の大ヒットを驀進中。それだけならともかく、IMDBのユーザーレイティングで歴代第1位という驚愕の数字を叩き出した話題作。日本ではバットマン人気が低いのでそれほど大きな話題になっていないが、バットマン好きで、前作『バットマ…

ハインラインの描く「アメリカ的なるもの」〜ハインラインの本質2

□人類学・博物学的な視点さて、話は少し変わって、この『銀河市民』でハインラインの描く「アメリカ的なるもの」の2番目を話す前段階として、この作品のおもしろさに注目してみたいと思います。SFの面白さの一つに「人類学的視点」というものがあると僕は…

『銀河市民 Citizen of The Garaxy』ロバート・A・ハインライン ハインラインの入門書にしてその本質1

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