終末を描く物語

『放浪世界』『二本松兄妹と木造渓谷の冒険』 水上悟志著  水上悟志ワールドは、藤子・F・不二雄先生のSF短編のレベルと同じ感覚というと、凄さがわかってもらえると思います。

客観評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)水上悟志さんの短編集の『放浪世界』読んだ。いやはや、本当に素晴らしい。藤子F不二雄先生のSF短編傑作を読んでいる時のような感覚を覚える。けど、それ以上に、すべてがつながっている感じが、水上さんの作…

『クジラの子らは砂上に歌う』 梅田阿比著  久々に見つけたハイファンタジーの安定した作品

客観評価:未完のため未評価 (僕的主観:★★★★★星5つ)驚いた。もう9巻まで漫画が出ているのに、僕のアンテナに全くひっかかってこなかった。けれど、これ1巻しかまだ読んでいないですが、もう傑作だというのがわかる。この手の夢見がちなハイファンタジ…

『結城友奈は勇者である』 (2014日本) 岸誠二監督 女の子を悲惨な目に合わせたい系の代表作だと思うんだけど、この行きつく先は、新世界系だとすると、何が表現したいのかがよくわかる気がする。

評価:★★★星3つ (僕的主観:★★★★★5つ)不思議な作品だった。見ごたえあった。引き込まれて息もつかせぬ吸引力で最後まで引っ張られて、アニメの世界に入り込む至福の時間を過ごさせてもらった。『Angel Beats!』をつくった、さすがの岸監督って感じがした…

頑張っても報われない、主人公になれないかもしれないことへの恐怖はどこから来て、どこへ向かっているのか?

ただひたすら走って逃げ回るお話 作者:残念無念 http://ncode.syosetu.com/n2302bh/これ、僕の中で、凄い重要な感じがする作品です。最近はブログも書けてないし、ちゃんと思考が継続してテーマを追えて追及できていないので、うまく結晶化できていないので…

『ダークナイトライジング(The Dark Knight Rises 2012)』 Christopher Nolan監督 局地的な終末論の果ての「希望」を描く物語

評価:★★★★★星5つのマスターピース (僕的主観:★★★★★5つプラスα)■根拠のない絶対悪の物語の袋小路について〜“市民”の物語上のプライオリティが低いことこの作品について、前作の『ダークナイト(2008)』と比較して、ダメになった的な発言は多いのではな…

『たった独りの引き揚げ隊 10歳の少年、満州1000キロを征く』 石村博子著 人間を支えるものってなんだろう?

評価:★★★★☆星4つ半 (僕的主観:★★★★☆4つ半)話すと長くなってしまうので、満州に興味がある、そしてコサックを知りたければ、素晴らしい本だと思います。。。って、すげーおざなりな説明だなぁ(苦笑)。僕的に、物凄い素晴らしい本だったんだけどなー。…

『フラクタル』 (FRACTALE)  A-1 Pictures制作 山本寛監督 環境管理型権力からの脱出を人は夢見るのか?

■見始めたきっかけLDさんがラジオで教えてくれたので、見る。公式ホームページの絵があまりに素晴らしく一目ぼれに近い形で一気に見ました。おれ、なんでこれを見落としていたんだろう!って、、、まぁアニメは薦められない限りはなかなか見ないんでねぇ。…

『新世界より』 貴志佑介著 典型的な管理社会ものを骨太の物語として描く(3)

評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ) それにしても、スクイーラと奇狼丸のカッコよさはなかった。 呪力・・・・超能力を持った人間が持っていない人間との差別と戦争を起こし、そして世界は滅び、異なる文明のフェイズにはいっていくというプロセスは、…

『新世界より』 貴志佑介著 典型的な管理社会ものを骨太の物語として描く(2)

評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ) 読了。重厚な物語だった。典型的とか、古典的とか、骨太とかそういう言葉が読んでいて何度も浮かびました。というのは、古き良き時代のSFを感じさせられたからで、逆をいうとそれなりにSF作品のパターンを知っ…

『新世界より』 貴志佑介著 典型的な管理社会ものを骨太の物語として描く(1)

典型的な管理社会もの。エスパーの話があるので、竹宮恵子さんの『地球へ』を思い出す。管理社会ものとしては、栗本薫さんの『レダ』や、ハクスリーの『すばらしい新世界』、オーウェル『1984』などを思い出す。いま中巻まで読み終わったが、たぶんSF的に…

『瞳の奥の秘密 El Secreto De Sus OJos』(2009)スペイン・アルゼンチン合作 ファン・ホゼ・カンパネッラ(Juan Jose Campanella)監督 この不毛で無味乾燥な世界での真実の愛とは?

評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★星5つ) ■見に行った動機・視聴後の感想〜ファン・J・カンパネラ監督のエンターテイナーとしての技巧が秀逸第82回アカデミー賞外国語映画賞を受賞したアルゼンチンを代表する監督ファン・J・カンパネラの作品。マイナーな…

魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」

女騎士「世界の半分。だったな……。 答えるよ。確かに魅力的なお誘いだけど 半分じゃ、少なすぎる」 大主教「……少ない?」 女騎士「ああ、お断りってことさ」 大主教「貴様……」 キンッ! キンッ! ジャキンッ!! ザシュ!! 女騎士「判らないだろうなッ! 好…

生徒会長……君はよく分かっている

それにしても生徒会長……君はよく分かっているなぁ(笑)。うん、全裸よりも靴下を穿いたままの方がエロイよね!(力説) http://blog.goo.ne.jp/e10poni/e/a2133be88b4a40b96d807164e857d826 江戸前ネギ巻き寿司 ああ、、、うん、、そうそう、このシーンは僕も…

「悪」を巡る日本エンターテイメント史の概観 byLD氏〜今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)

悪の化身編 http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/26fcde56a318ee8ac05975c93cde11b1 善悪逆転編 http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/a58f2370c3f40af6e878fcdc2c97b64a 悪の終焉編 http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/8aa3fcc617eed515159fc4903fc82b67 今何…

『7SEEDS』 田村由美著 そうやって人生に差がついていくんだな

評価:★★★★4つ (僕的主観:★★★★星4つ) ■世界が滅びた「後」という舞台〜われわれが気付かないものを気づかせてくれる舞台装置 世界が滅びるかもしれない推測に当たり、各国政府が未来に人間の種を残そうとするために実施された「7SEESPROJECTS」。その…

世界が滅びる時を描く時には二つの大きな方向性がある?

瀬戸口さんの『SWANSONG』をやってしまったので、「世界が滅びる系」の物語が、頭の中をぐるんぐるんに回っている。最近。ふと、GWの休みになんか知らない漫画でも、と思い、購入。この話も、隕石?みたいなものが落ちてきて、『SWANSONG…

『12モンキーズ』 テリー・ギリアム監督 今、この世界の手触りを疑う

評価:★★★☆星3つ半 (僕的主観:★★★★★星5つ) ■『未来世紀ブラジル』に並ぶ傑作〜その言いたい本質は全く変わらないように思える テリーギリアム監督の『未来世紀ブラジル』や、アンドリュー・ニコル監督『ガタカ』、スタンリーキューブリック監督『時計仕…