自意識という病からの脱出〜Escape from sickness of self-consciousness

やっぱ趣味と友達がないと、しあわせになれんよねー

この漫画思わず手に取ってまぁ一瞬に読み終わってしまったが、、、なんか、要は前から日常と非日常という対比で僕は文脈を読んでいる部分があるんですが、非日常に呑み込まれてた悲劇だった本編のスピンオフの作品でこういうの見ると、しみじみ、あー平和っ…

『ヒミズ』 (2012年 日本) 園子温監督 (2) スラムに生きる幸せを描く方が、正しい道なのではないか?

評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★4つ) ■「いま」を、我々はどう受け止めるべきなのか?〜1990から2010年までの失われた20年の先に何が見えるのか? 『ヒミズ』 (2012年 日本) 園子温監督 (1) 坂の上の雲として目指した、その雲の先にい…

自殺者1万人を救う戦い - SAVING 10,000 - Winning a War on Suicide in Japan

http://www.saving10000.com/?lang=ja見たいと思っていたのだが時間がなくて、今日早起きしてみた。さすがに朝から超重いへヴィーな内容で沈んだけれども、見てよかった。僕はポジティヴな方であるし、いまポジティヴに思えるほどに人生としては運がいい方だ…

『きっと、うまくいく(3 idiots 2009 India)』 Rajkumar Hirani監督 高度成長を超えつつある新興国インドの現在

評価:★★★★★星5つのマスターピース (僕的主観:★★★★★5つ)■インド映画の最高峰、いまこの時点でインド自身が描くインドとは?この作品も本当は長く解説したいのだが、なかなかそこまで時間がないし、いま上映している旬の作品なので、とにかく一言言える…

『ヒミズ』 (2012年 日本) 園子温監督 (1) 坂の上の雲として目指した、その雲の先にいる我々は何を目指すのか?

評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★4つ) 僕は原作をいまはよく覚えていないし、園子温さんの作品を他にまだ見ていないし(早く『愛のむき出し』『希望の国』を見なければ!)この作品を語る文脈は特に持っていないので、まずは素直な印象を。ちなみに、非…

『ココロコネクト ミチランダム』 庵田定夏著 伊織の心の闇を癒すには?〜肉体を通しての自己の解放への処方箋を (2)

評価:★★★☆星3つ半 (僕的主観:★★★★☆4つ半)■長瀬伊織の心の闇は、体験的なものでなければ解決がつかないと思う『ココロコネクト』 庵田定夏著 自意識の病の系列の物語の変奏曲〜ここからどこまで展開できるか? http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/2…

『コロコネクト ユメランダム』 庵田定夏著 あなたには思想がない〜Fate/staynightの衛宮士郎のキャラクター類型と同型

評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★★5つ)■ユメランダムは、傑作だと思う〜学園ものという狭いステージでこのテーマをたった1冊で語りつくしたのは見事 ■自意識の病の系列の物語の変奏曲〜八重樫太一の場合W★5つけといて、いきなり否定的ですが、基本的…

『ココロコネクト』 庵田定夏著 自意識の病の系列の物語の変奏曲〜ここからどこまで展開できるか?

ココロコネクトって、ふと思ったんだけど、西尾維新の化物語シリーズと本質が似ているなぁ、と思った。ようは、心を暴いていくところ、それを解決するところ。そのプロセスを通して、絆、関係性を構築して特別にしていくところ。この二つともに共通するのは…

『黄金の王 白銀の王』 沢村 凛著 政治という物は、突きつければこういうものだと思う。けど、こんな厳しい仕事は、シンジくんじゃなくても、世界を救えても、ふつうはだれもやりたがらないんじゃないのか?

評価:★★★★★5つのマスターピース (僕的主観:★★★★★5つ) 二人は仇同士であった。二人は義兄弟であった。そして、二人は囚われの王と統べる王であった――。翠の国は百数十年、鳳穐(ほうしゅう)と旺廈 (おうか)という二つの氏族が覇権を争い、現在は鳳穐の頭…

『モテキ』 大根仁監督 森山未來 長澤まさみ主演 なんで『モテキ』?〜コミュニケーションの弱者を赤裸々に暴露するっていう開き直りをもっと展開すべきだったのに、普通の物語に終息してしまった

評価:★★★星3つ (僕的主観:★★★☆星3つ半) 先日、年休を取って奥さんと一日デートしてきたのだが、、、うちは、3カ月に一回くらいはなるべくそうしたいなーと思って、おいしいものを食べに行ったりします。いーじゃないですか、双子の子育てって、すげー…

『魔法少女まどか☆マギカ(PUELLA MAGI MADOKA MAGICA)』 監督新房昭之 脚本虚淵玄 まどかは何を救ったのか?〜世界には解決すべきでないことがある

評価:★★★★★5つのマスターピース (僕的主観:★★★★★5つ)先程12話視聴終了。ガッツリ書こうと思うと、描けなくなってしまう昨今なので、思いついたことを寝る前に(いま真夜中の3時)メモしておきます。気力があれば、書き足します。ちなみに、物凄い傑作…

『RETAKE』『ねぎまる』ドラゴンクエストの同人誌など  きみまる著  この腐った世界で、汚れても戦い抜け。楽園に安住することは人として間違っている。

評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ傑作) ■言いたいことは一つだけ〜この世界の唾棄すべきか日常の嘘と欺瞞を破壊せよ(笑) 同人誌を、かなり手に入れたので(全部で10冊以上)一気に読んみました・・・。素晴らしいです。はっきりいって重すぎるほ…

『ベイビーステップ』 10巻 勝木光著 Baby steps to Giant strides〜自己信頼と自己放棄の関係性について

評価:未評価(まだ完結していないので) (僕的主観:★★★★★星5つ) 「も・・・・もしかして やきもちやいてたりする?」 「や・・・やくよ! 当たり前じゃん」 Baby steps to Giant stridesというタイトルにまつわる言葉が初めて出てきた。訳すと、千里の…

少年漫画の王道とは?〜スケール勝ちとは時間軸の因果が逆転することをまわりに感染させること

先週のラジオの「王」論が非常に広がりを見せて、LDさんが喜んでいました。ツイッターで、相当さらに広がったしね。そのあとで、mixiでいずみのさんが、僕の言っていることは3年前から変わらないって、ほめて(?)くれたので、確かにそうだなーと過去の…

『「自分」を生きるための思想入門』 竹田青嗣著 「自分」を読み解くステップ第一段階

昔、岡田斗司夫さんが、「自分探し」というのは答えのない永久運動みたいなもので、僕はこれを「趣味」にしているといった、ことを言っていて偉く感心したことがある。趣味、自分探し。・・・・これいいフレーズかも。というのは、ダイエットと同じで、これ…

『1Q84』 村上春樹著 内面に閉じていくことで、現実との境界があいまいになり、世界の存在が並列化していくという手法について(1)

評価:★★★★☆4つ半 (僕的主観:★★★★☆星4つ半) ■大枠の初読の感想(僕の文章は常にネタバレですからそれが嫌な人は読まないでください)読了。ほぼ数日で、2冊読み切ってしまった。その間一度も本を読むのを止められなかったのは、物語としての「引き込ま…

【映画版エヴァ破考察 その弐】 庵野秀明は、やっぱり宮崎駿の正統なる後継者か!?〜「意味」と「強度」を操るエンターテイメントの魔術師

【映画版ヱヴァ破考察 その壱】僕たちが見たかった「理想のヱヴァ」とは?〜心の問題から解き放たれた時、「世界の謎」がその姿を現す http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20090710/p2 続きです。 ■そこに世界があるという群衆シーンと世界の風景の精密…

「哲学をする」ことの入門書〜知識としての哲学ではなく、自分を知る道具として

先日、哲学の入門でお薦めは?と聞かれたので、これを答えた。全体としては、ギリシャ哲学からポストモダンまでを網羅しており、著者としてはフッサールの現象学を高く評価している、というところがこの本の全体像。けど、個人的にもっとも意識に残っている…

『ベイビーステップ』 勝木光著 渋く光るビルドゥングスロマン

各所で、いい、いい、という噂を聞いていたので、マガジンで注目していたら、これが凄くいい。ということで、1巻を買おうとしたら・・・・どこにも売ってないんです!マガジンのコーナーに、最新刊の7巻はあるんだけれども、他の連載本はすべて全巻そろっ…

『カノン』 篠田節子著 日常を敵視するセルフの一致の物語(1)

評価:★★★星3つ (僕的主観:★★★★星4つ) 関口さん脚本の『SWANSONG』を終了して、ああ、そういえばここで描かれているテーマは、小説家の篠田節子さんが『カノン』で描いていたことと同じだな、と強く連想させられたので、『SWANSONG』を…

全能感を満たすことは演出技法の奥義の一つではあるにしても、本質的な構造が悪ければ、ダメなものはダメではないか?

久しぶりに見る、「許せないレベル!」★1です。 ■人気や受け入れ具合はわからないが、僕としては究極駄作と判断するしかないな・・・・ 『とある魔術の禁書目録』の15話の話でも書いたのだけれども、なるべくよいとか悪いとかいった場合は、最後まで見る…

『放課後ウインド・オーケストラ』 宇佐 悠一郎著 何かにコミットするときとは?

放課後ウインド・オーケストラ 1 (1) (ジャンプコミックス)宇佐 悠一郎集英社 2008-07-04売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools いずみのさんのお薦めで読んでみた。総体的には、★3つくらいの平均的な作品ではあるが、驚くほど読後感がいいの…

TURN 25 『Re;』の感想(2)/全能感を告発して暴き立てるのが好きな批判屋さん

えっと、ルルーシュの感想で書きたいことのメインである、(3)「ルルーシュが世界にかけたギアスとは?」を書くのに、これ書かないと僕の中で整理がつかないので、全然関係ないんですが、まぁー暇があればこれも読んでみてください。たぶん支離滅裂なんで…

決断幻想。

昨日、はしくんときよさんのWEBラジオを聴きながら、思いついた言葉。決断主義へのアンチテーゼを込めて。意味はまだ考えていませんが、気持ちは伝わると思います(笑)。

『MOON ―昴ソリチュードスタンディング』 2巻 曽田正人著 (1)全てを超えて帰るところ〜自己を見出すには本源へ帰れ

評価:★★★★★星5つ マスターピース! (僕的主観:★★★★★星5つ) 素晴らしかった。ぐっと来て、涙が止まらなかった。1巻は、新しいステージに入ってからの序章で、まだまだ「溜め」という感じだったが、2巻でそれが大爆発。胸が高鳴り、物語の世界に、鷲掴…

自己責任論〜「私は努力してワーキングプアにはならなかった」への反論方法

湯浅はセンの貧困論(貧困とは単なる所得の低さというよりも、基本的な潜在能力が奪われた状態)をベースにしながら、貧困に陥る人は「溜め」が奪われている、ということを提起する。「貧困とは、このようなもろもろの“溜め”が総合的に失われ、奪われている…

葉隠れって何ですか?〜武士道と葉隠れは違うんじゃないの?

惑星のさみだれ 5 (5) (ヤングキングコミックス) おおっ、大きく表示させる方法ってあるんだな!(発見)。先日、LDさんやいずみのさんと話している時に、いろいろ気づきがあったので、メモメモ。はじまりは、『惑星のさみだれ』だった。えっとね、下記を…

『voiceful』 ナヲコ著  世界との距離が失われていると、繊細さがテーマになる

voiceful (IDコミックス 百合姫コミックス)ナヲコ一迅社 2006-05-18売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools 評価:★★★星3つ (僕的主観:★★★星3つ) ■評価は可もなく不可もなく・・・・でも個人的には心温まる暗い話でした(笑) 可もなく不…

『アメリ』 ジャン=ピエール・ジュネ監督 オドレイ・トトゥ(Audrey Tautou)がかわいいっ!

アメリオドレイ・トトゥビデオメーカー 2002-08-02売り上げランキング : 1489Amazonで詳しく見る by G-Tools 評価:★★★★☆星4つ半 (僕的主観:★★★★☆星4つ半) ■オドレイ・トトゥ(Audrey Tautou)がかわいいっ! 『ダ・ヴィンチ・コード』 米国的ハリウッ…

『ディバイデッド・フロント』 高瀬彼方著 「世界が絶望的な状況にあること」と「世界に絶望すること」の違い

ディバイデッド・フロント〈3〉この空と大地に誓う (角川スニーカー文庫)高瀬 彼方角川書店 2005-02売り上げランキング : 345892Amazonで詳しく見る by G-Toolsディバイデッド・フロント(2) 僕らが戦う、その理由 (スニーカー文庫)高瀬 彼方角川書店 2004-04…