マックスウェーバーから見る世界

『日本にまだ近代国家に非ず』 小室直樹著

小室直樹さんの『日本にまだ近代国家に非ず』読了。田中角栄を通しての政治家と官僚の違いについて。日本の検察の問題点がかなり明確に理解できた。この人の本を読むと、通常は簡単に理解できない「概念」がよくわかるケースが多く、本当に勉強になる。亡く…

江戸時代のノマド----日本は「中国化」するか?

Re: 江戸時代のノマド (池田信夫) 2009-05-22 07:22:45 >日本の伝統というのは江戸時代からすでにタコツボ的、自給自足的に分断化された要素とノマディックなネットワーク性をもった要素のモザイクとして成熟していたのではないでしょうか。 これは網野が一…

プラグマティズムの権化〜明治時代のエートスとは?

新渡戸稲造の『武士道』に対する記事で、tujigiriさんがコメントしてくれた言葉が、とても頭に響いている。先の見えないものを調べようとするときには、物事には仮説が必要で、やっと、僕がこのあたりの時代に見出しているエートスの差異や構造が、なんとな…

『武士道』 新渡戸稲造著 武士道的な倫理を取り戻そう!という、社会改良の発想は、そのすべてが意味のないロマンチシズム

■原典に溢れる高貴な香り〜その引用とシンプルな文章にしびれる読んでいておもったことは、シンプルでわかりやすいこと、そして、東洋、西洋のさまざまな文学、思想を縦横無尽に引用比較するさまは、見事なまでの教養人だなぁと感心した。よっぽど様々なレベ…

『「資本」論―取引する身体/取引される身体』 稲葉振一郎著 とてもよい社会思想史の導入書

「資本」論―取引する身体/取引される身体 (ちくま新書)稲葉 振一郎 筑摩書房 2005-09-06売り上げランキング : 264668Amazonで詳しく見る by G-Tools 評価:★★★★星4つ (僕的主観:★★★★★星5つ) おもしろかった。すごく。とても良い社会思想史の教科書・導…