物事を学ぶ方法〜新しい村に入る時の手法・・・・ユニバースに到達するには②


質問の仕方〜新しい村に入る時の手法・・・・ユニバースに到達するには
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20080623/p2


この続き。いやー最近、新しく学ばなければいけないことが多すぎるので、こういうのを少しづつ考えているのだ。えっとね、いまやっている感じだとステップが下記みたいになるようなのだ。


1)用語の丸暗記


2)メカニズムの把握と文脈の理解


3)世界観(=ユニバース)の実感


3.5)歴史性の把握


たぶん


4)でゲームのルールの把握


4.5)キーマンマップの作成と人脈配置の抑え


5)戦略方針の策定へ



って感じかなー。まだぜーんぜん理論化できていないのだが、いまこのステップで、とりわけ1)〜3)はほぼ確実にこれはいえそうだ。


これが非常に有用だとわかったのは、英語が全然ついていけなくて、どうにかしようと、2週間ほど200ぐらいの単語を丸暗記したんだよね。そしたら英語まだまだ全然なのに、ほとんどの会話が意味は通じるようになって大きな失敗とか全くわからんということが皆無になったんですよ。これ、どうしてかな?と思ったんですが、この200ぐらいの単語は、すべて技術用語や契約書や価格交渉の定型や、インコタームなどなど、僕が実務で必要な言葉だけを優先的に作ったものなんですよね。ちなみに、consideration=対価とか、herebyとか、reconciliationとかとか、そういう普通はめったに使わない言葉(笑)。quotationとかDute Date、L/Cとかとかね。


意味も何もよくわからんが、とにかくひたすら丸暗記。ある程度分かる、とかのレベルではなくて、で0.1秒で反射的に日本語も意味も浮かぶくらいの暗記レベルで、、、、暗記にもレベルがあって、瞬発力や定着率などい本当はいろいろなレベリングがあって、、、まぁその話は置いておこう、、、ようは、死ぬ気で完璧レベルに持っていったんですが、、、はっきりいって、それ以上できるほど余裕なかったです。忙しくて。・・・・が、これが物凄い効果があって、、、、ようは自分が実務で使う、、、毎日使う優先順位の高いモノの丸暗記のレベルを物凄く高くしてやると、しゃべっている言葉へへの反応速度が異様に短くなって、そこに意味の関連性・・・・ようは文脈を読むことがしやすくなるようなんですね。


ちなみに、英語でも新しい概念でも、新しい実務でも、、、、1)抽象的な思考に慣れている、もしくは、2)具体的な経験の厚みが多い人ほど、この時に、バラバラの単語を意味を丸暗記しておくことによって、文脈やメカニズムをうっすらとわかるようになる速度、というものは早い傾向があるようだ。つまり、今まで滑ったころんだなどの苦労を、いろいろな領域で、幅広く経験したり苦労している人は、新しいものへ慣れる、入り込む、理解するスピード…ようは適応のスピードが格段に速い傾向があるようだ、ということだ。


ここで、ターム(=用語)の暗記が、、、、100を超える量でないと意味を為さないようだ、、、、2)のうっすらとした、カニズムの把握と文脈の理解につながってくると、霧が晴れたように、断片だけでしゃべる人の会話の全体像が見えてくる。常識的には、死ぬ気でやって3週間から・・僕はほぼOKになったのは、約50日かかった。このへんで、いったん実務や現場を離れて、「メカニズムの全体像の理論的な勉強」などができると、学び方としては最高だ。


タームが丸暗記されていて、かつうっすらと現場での業務プロセスの断片を組み合わせて文脈が見え始めた時に、普通の人は、「できるようになった!」とその経験を絶対化してしまいやすいが、これは誤りのもとだ。それは、「いま現在のやり方」とか「いまやっている人の経験則によって出来ているやり方」にすぎないのであって、これを俯瞰して、理論的に全体像をいったん抑えておく必要性がある。そうしないと、「批判の目」を持てないので、新人やリーダーに求められる、新しく来た時には、「今までのやり方が完璧にできる」こととづ時に「新しい意見を主張し業務をさらによく変えていく」という使命がはたせなくなるからだ。


ちなみに、この1)と2)は、何度も交互にくるくる回るサイクルで、これを繰り返すことによって格段にその業務や世界について深く理解していくことになり、、、タームとメカニズムがリンクして、自分の言葉で語れるようになること、、、、「その世界の世界観(=ユニバース)に到達した!」というような転機が訪れる。これ、僕の造語だが(笑)。


ここまでいくと、まわりは、「こいつはちゃんとわかっている!」というふうに思い始めるので、信頼度がまるで変わる。また意見を求められるようになってくる。(←この時には、それなりの将来の戦略がハッタリでも語れないと、ここでも失望されるので、ちゃんと用意しておこう!)。これを、ごく短いサイクル・・・3カ月かけないで一巡出来て、しかも最初からそのスケジュールを宣言して、実行して結果を出すと、周りから信頼されること間違いない。


ただし!、このスタートのサイクルでは、ゴミのような扱いを受けて、常に自分は奴隷だという頭を下げる姿勢を、3か月間一秒も失わないで(ただの一秒もだ!)、感情のサイクルを管理するのは、相当の自身と覚悟と気合いがいる。物事に成功した絶大な自信がないと、この間に、自尊心がボロボロにされて、ついいらっとした態度が出てしまったり、落ち込んで動けなくなったりするものだ。ここで、1秒でも生意気な、「僕は人間です!」みたいな態度を出すと、たいてい周りは許さないし、そいつは物凄く才能のない器が小さなやつだと烙印を押すものだ。まぁ普通はそこまで厳しくはないが、、、僕のようなそれなりのリーダーシップを求められるポジションで行くと、これでも遅すぎるくらいだ。着任の瞬間から、目を見張るような変化を感じさせないと、だめだからだ。・・・そう考えると、戦争なんかで、いきなり指揮官で着任する人の苦労は、、、ほんとなみたいていじゃないね。


続きはまた今度。