まるでSFのような、いまそこにある現実

地域国家論―新しい繁栄を求めて地域国家論―新しい繁栄を求めて
大前 研一

講談社 1995-03
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評価:★★★★★星5つ
(僕的主観:★★★★★星5つ)


前に書いたと思うが、僕のバイブルの一つ。ちなみに、SFとして読んでも、いやむしろそう読んだ方が、よく理解できる本。大前研一は、むしろ前提をぶっ飛ばす飛躍的な夢想かとして読んだ方が、本質が捉えられると思うのだ。この人の自叙伝に、スイスの国家モデルを憲法レベルから徹底的に分析したという若き日のコメントがあったが、いや、凄いよ、凄すぎて僕には、もうひれ伏すしかねーよ(笑)。僕はこの人の態度には批判的な文章をよく書いている&言っている気がするが、やはり意匠のレベルのものではなく、原点レベルのこの辺の著作を見ると、もう、、、すげぇーよね。世界のグルと呼ばれる意味が良くわかるよ。この本がなければ、帝国の運営んなんて、そんな馬鹿げた話は、僕は全く興味も持たなかったろう。天才大前研一の100年レベルでの予言です。ちなみに、なんどもなんどもなんども×10読み返している、線を引きながら熟考しているほんだが、いまださっぱりわからない(笑)。はるか先に、天の高みから見下ろされた本。大前研一さんは、脇が甘いし、政治力はないし、ちょっと頑固すぎる上に、もうかなり過去の人的な扱いも多いので、、、というか、メディアに露出が多いと、すぐ陳腐に扱われる…が、この人は本物だ。そんな意匠・表層レベルで評価してはよくない、世界に誇る日本人だ、と僕は思う。けど、数すくない英語で書かれた本のみが、彼の本質を表している。それを忘れて日本語の、適当に書かれた本で、彼を評価してはいけない、と思う。ちなみに、上下とも、原著は、英語で書かれているモノの翻訳なのだよ!。自分が、「そのレベル」にあがらない限り、そのレベルの体験をしない限り、わからない本だ。これらの本が、縦横無尽に理解できる、語れる、実践できるような人材に、あと20年単位でなれたらな、、、とか夢想する。

大前研一「新・資本論」―見えない経済大陸へ挑む大前研一「新・資本論」―見えない経済大陸へ挑む
吉良 直人

東洋経済新報社 2001-10
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