TURN 21 『ラグナレク の 接続』〜神殺しのその先へ


最近、凹む話だし、意味も深く考えないとわからないし、この作品は、ポテンシャルで終わるのかなぁ、、とか思っていたけど、違った。いま見終わったんだが、、、、、まだ手が震えてる・・・心臓も高鳴って止まらない。いや、まじで、手が震えてるんだよ(苦笑)。


「神殺しの次元」に話を収束して終わるんだとばかり思っていた。ここまで、通常の善悪の世界の話で、ルルーシュが必要いのない、ルルーシュの存在を排除する物語展開をするのならば、それしかなかろうって、、、それで、ルルーシュが散っていく物語なんだろうって、思っていた。だって、ルルーシュが世界を必要としていない世界に物語がどんどん進んでいるんだもの。最後の展開としては、皇帝の悪意(=世界の在り方の破壊)を名も知れず止めて、それをラスボスとしておわらせるんだって、そう思っていた。それしかあり得ないんだもの、この展開だと。

そして、皇帝とマリアンヌの願いを否定した時に、ああ見事にそこにまとめるのだな、、、と思っていた。それだけでも、震えるほどのおもしろさなんだが・・・


ちなみに、神を殺しのテーマの核心は、↓ここで考えてみれば書いていて、このロジックが、このストーリーを支えていると僕は思っています。


新暗行御史』/Classic.16 洪吉童伝(ホンギルドン伝説)私有財産VSコミュニズム
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20080502/p6


けど、、、、けどおおぉぉぉぉ「その先」を描こうっていうのかよっ!



手の震えがまだとまらない・・・・・。皇帝の悪意(=世界の在り方を壊す)を止めることをラスボスとして、そこで物語のドラマツゥルギーを収束させるといういうのは、これまでにもたくさんな描かれてきて、「そこ」まで行ったらアニメの歴史に残る名作級なんだが、いやそこまでほんとうまく持ってきたよ。今回のほぼ一話だけで、世界の時を止めること、、、「この世界の在り方自身を変えてしまうこと」「個を抹殺し、人類の存在が、集合無意識に帰ること」というSF最大のテーマである全体と個の議論に話をちゃんと持ってきて、説得力をもたせて・・・・


でも、まだ4話!!!!まだあるだぜ。


これを「ただの通過点」として、もう一度シュナイゼルの現実の善と悪が闘争する現実のダイナミズムに話を揺り戻してくるなんてっ!!!






ものすっぐぇぇぇよ。来週の内容にはよるとは思うが、この可能性を見せてくれただけで、アニメ史に残る大傑作であることは、このぼくが認定しよう!。素晴らしいです、谷口監督。感動で、震えました。ちょっと書いてて泣けてきた。。。。リアルタイムで見ていて良かった・・・・。