視聴終了。13話を2日で一気に見ました。止まらなかったです。

true tears vol.7 [DVD]

素晴らしかった。ちょうど、こういう等身大の関係性を描いたものがしっくりくる心理状態&見る時間が確保できた瞬間があった時のタイミングで、いい出会いだった。★5つ(主観)だね。トータルとして思い返すと関係性のみに終始するので「こじんまり」と感じるんだが、これは結果を追う物語ではないと思うんだ。これは、プロセスを映像の抒情から感じ取る物語なので、「それにシンクロできない」人には見づらい作品ではあろうと思う。少女漫画系統の読み方に慣れていないと、???と思う人もいるかもしれないなーと思う。でも、良かった。良かったんだよ。たった13話なのに、凝縮した感覚が素晴らしかった。


この系統の作品を語るベースになるな、これ。後で記事にあげる(?)と思うが、アージュの『君が望む永遠』の水月シナリオのラストシーンの演出手法との類似性、絵本とそれを暗喩する寓意性の使用による演出手法は、この手の作品には、非常に合っているかもしれないという気づきは、いいものだった。ドロドロの関係性や、やりきれない現実の断念は、そういう形で過去に昇華するのは、ありだな、と思うんだ、。ルイさんとのお話は、非常にいろいろな言葉がもらえてよかった・・・。


これも後で、記事にあげるけど、この作品は「石動乃絵と仲上眞一郎の物語」なんだ!(前提)けど、その物語の核心は、『「湯浅比呂美の涙を拭いたいと足掻く少年(=眞一郎)」を飛べるようにする物語』なんだよね。


なんて悲しい前提が峻厳とあるんだ、と西村監督の持つ世界認識に、ぐっときました。なぜならば、もうずっと、僕は、乃絵が大好きでしたから・・・・。断念を峻厳に織り込むのは、たぶん彼の作家性の核心ですね。素晴らしい体験でした。同時に、LDさんやルイさんなどに指南いただけたので、自分が見ない角度で見ない材料を見れて良かったです。ほぼこれで実は、『シムーン』の構造も読み解けた。こういうのって、たまらないぜ!。