8話「蜂飼いのジョウン」 その人の目は現実を直視する


素晴らしい・・・・何が素晴らしいって、エリンの、きっと前をまっすぐ見るまなざしだ。目の前で母親が食い殺されるような眼にあって、、、、それでも気を失って流されて・・・起きた瞬間からエリンは、母親の死を受け入れている。そして、生きている現実を、掴んでいる。・・・これは、できるようで出来ないものだ・・・。この世の中は、幻想ばかりに目を向けて、現実に目を向けることができない人がたくさんいる。これほどの悲劇に会えば、決して、一時でも逃避しておかしくないだろうに・・・エリンは、口を結び、目を見開き、ちゃんと現実を直視する。


・・・・・これが何が凄いのかって、エリンが、母親に深く愛されて育ったこと、、、、その愛が、彼女を人として最も重要な、きちっと独立して現実を受け入れられるだけの「心の強さ」を受け継いだってことが、よく、よくわかるってことだ。正しい形で愛された子供は強い。太陽のような温かさに溢れた正しさだ。そして、そういった愛は、「正しさ」という形で続いていく。たとえ、それがどんな悲劇や苦しみに見舞われても。ソヨンとアッソンの愛が、それだけ光に満ちていたことを示すんだろう。泣けるなぁ・・・。