『地球が制止する日』 スコット・デリクソン監督

地球が静止する日 <2枚組特別編>〔初回生産限定〕 [DVD]

評価:★★☆星2つ半
(僕的主観:★★☆星2つ半)

別に悪くないのだが、飛行機の中で見ていて、すげー眠かった。たぶん可もなく不可もなくなんだろうが・・・うーん、それだけ大風呂敷広げておいて、最後の解決があまりに単純すぎて・・・えっ、それだけ??と思ってしまった。1951年公開の古い映画いのリメイクだが、過去のSF作品は、全くそういったイメージ・・・地球が滅びるであるとか、異星人と出会うというイメージがない中で描かれているからこそ、そのアイディアだけで、凄い作品となり古典となったが・・・それをひねりなしに描いても、陳腐になるんだけなんだな、これが。


たとえば、人間でないものを描いた『ジョーブブラックをよろしく』というブラッドピットの映画あるのだが、この作品の中でブラピは、死神の役を演じている。マクロ的には、脚本的にも、さっぱりわけのわからない作品なのですが、感心するくらい「人間でない者」を演じるブラッドピットの演技力が素晴らしく、もう「それだけ」で見る価値があり、心に深く残る作品なんです。それは、概念でしか存在しない、非人間的なるものを、そういった抽象的なものを演技力によって見せているからなんですね、、、そこに深い納得感が生まれる。と、少なくとも僕はすごい演技力だと唸りました。


本来は、この異星人クラトゥも、そういったなんらかの、人類や人間性を超越した「何か」を感じさせる演技でもできれば、違ったのかもしれないが・・・えっと、ようは、家族愛にほだされて、なんとなくそんな小さな愛で、人類を守る気持ちになっちゃった「お人よし」ぐらいにしか感じなかった。これは、キアヌ・リーブスの演技者としても甘いし、監督の指導もレベルが低かったな・・・とか思ってしまった。もしかしたらSFファンの人が、鋭い目で観察すると、凄い作品なのかもしれないですが、一見で評価するのならば、僕はつまらなかったなー。キアヌ・リーブスは、ベルナルド・ベルトリッチ監督の『リトル・ブッダ』もそうだけれども、かなりの人種が混じっている人なので、エスニックでよくわからない特殊な役柄はに合うとは思うのだけれども、「これ」と思うものは、ないなぁ。演技力がないのかなぁ。僕はとても好きな俳優なので、惜しい気がするなぁ。そういう意味では、『マトリックス』は、凄いはまりだったなぁ。

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