これって並行世界?

1Q84 BOOK 1


エヴァの映画版の読解のために、並行世界について、いろいろ考えているのだが、、、、そうして1/3を読んだところで、、あれ、これって並行世界の話じゃね?と思ってびっくり。凄いシンクロ。でも考えてみれば、過去の作品でもあるし、村上龍の『5分後の世界』だってそうだ。そう考えてくると、考えの射程距離が広がってきた。それにしても、なんちゅー文章の切れ。面白いなぁ、さすが春樹。

昨日の帰りの電車の中で上巻を読了。まったくなんの予備知識もなく読んだので、「どういう話か?」「世界観が何なのか?」という前提が全然ない状態で読んだので、最初は何の話をしているのかさっぱり分からなかったが、それでも最初の数行で引き込まれていくので、うまい小説だなぁと感心してしまった。なんというか、うまい小説に出会うと、マクロ的に分析するのがいやになってしまうので、もうひたすら物語に忠実に感受しているので、この先どうなるかさっぱりわからないし、いまがどこにいいるかもよくわからない。けど、こういう「たゆたっている」と気が一番幸せだなぁと思う。さて、下巻です。


五分後の世界 (幻冬舎文庫)