ああいい話だった。物語としては明らかな蛇足。必要のないものだろうし、カタルシスもない。けど、ああこの作者、並行世界における倫理というものを、よくよく分かって理解してこのテーマを書いているんだなーと感心した。素晴らしいエピソード。もし本当にこのような魔女としての人生がありうるのならば、主人公が、「現実の一度しかない世界に戻るために」最も必要なことを描いている。一つは、過去。もう一つは、一回性の意味。うん素晴らしい、素晴らしいですよこの作品。これで、すべて読み終わったはず・・・素晴らしい読書体験だった。