『WORKING!! 3』 八千代さんのほわほわ感には、佐藤君でもなくともノックアウトだぜ

WORKING!! 3 (ヤングガンガンコミックス)

ファミレスを舞台にした4コマ日常漫画って他になかったけ?。なんでかなー同じような感じでもマックとかファーストフードのバイトだって似た舞台のに、それは見たことがない。。。なぜだろうか・・・。ああそうだ、思い出した『ハニカム』だ、、、こういう「仲間」ってのはいいなーと思う。就職活動の面接なんかで、ずーと数年間マックとか同じバイトをやったという人、、、まぁホールスタッフとか飲食系なんだけど、そういうのってなんかいいなーと思ってしまうんだよねぇ。僕はバイトは、スキーのインストラクターとか以外は、ほとんど単発のおかしなやつを、とにかく「数をこなして世界をたくさん見よう」って異様に種類をやることに打ち込んだので、ずっといっしょの「関係性」というのに凄くあこがれる。基本単独行動が多い人だったからなー僕は。まぁ「それが故の深さ」と同時に「それが故の狭さ」があるものなのだけれども。


いやまー仲の良い中学生とか高校生のカップルとか部活で凄く楽しそうな帰り道とかを見て、ノスタルジーを感じてしまうけど、そんな経験ないぜ!みたいな感じ(笑)。と同じようなもので、『げんしけん』とかそういう楽しさって、きっとそんなにどこでも転がっているものではなくて、たいていみんな暗い「なにもない」学生時代を送るものなんだと思うけれども、、、まったく皆無じゃないので、ああ・・・「ありえたかもしれない」と思ってこういうのを思って、読むのかなぁ・・・みんな。もちろん僕は30代のかなり上の視点から眺めているけれども、、、、「仲の良い自分の居場所がある共同体」ってのは、人間の根源の欲望に振れるもので、そういうものへの渇望は、僕は、自分が中学の時も高校の時も、変わらずにあったと思う。こういうのへのあこがれって、いまも学生時代もあまりかわらないもの。みんな飢えているんだ、共同体にある自部の居場所ってやつに。


僕はとても自意識過剰な人だったので、自分が「周りから受け入れられている」感じたことがなかった。シンジ君と同じで(笑)、ほんとは受け入れられているのに、それを受け入れる自信がなかったというのが正解で、、、、こういうのって、若者は、みんなそうなんだと思うなー。決して特殊例でも時代性でもなく。・・・・僕の学生時代は、共同体で・・・つまり部活や委員会でいま思うと相当頑張っていて、たぶんみんなに受け入れらていたんだって(今でこそ思い出すと思うんだが)その時は、世界がみんな敵とか思っていて、、、人と打ち解けることがなかったもんなぁ・・・。学園祭の実行委員長をやっていたんだが(←なんであんなに斜にかまえているのに、そういう役目が回ってくるんだろう(苦笑))、卒業式(なんで卒業式なんだぁ!)に見も知らないか下級生(これがかわいかったんだよ・・・(涙))に告白された時は、衝撃を受けたもんなぁ・・・いや告白されたことではなくて、そんなにあの委員会はみんな楽しかったのか!って・・・・僕はいやで我慢してやっていたに過ぎなかったんで。「先輩のおかげです!」とか言われて、、、、自分をとても恥じて落ち込んだのを覚えている・・・・なぜって???それは「周りのみんな」はそんなに一生懸命にコミットしていたのに、僕はほぼコミット感覚ゼロでただこなしていただけで、、、周りにも思い出すと失礼だったし、自分自身の「何かにハマって楽しみ切れない」うちとけない自分の性格を省みて凄いダメージを食らったのを覚えている。こういうのを自尊心が壊れている非モテ感覚ってやつなんだと思うなーいま思い出すと。・・・・けどそういうのじゃだめなんだよね。すごくもったいない。物語の種は、出会いの種は、たくさんころがっていて、「馬鹿みたいに恥ずかしくコミットして」いたほうが、人生はたくさんのものに出会えるんだ・・・と、この時初めて思えたような気がするなー今思い出してみると。これが中学生ぐらいでよかったよ。


・・・あれ、なんか自分が語りになったんだが、なんかねーこういう部活モノとかファミレスの共同体を描く4コマ系統って、そういう系統なんだなーとしみじみ思うんですよ。なんか読んでいると、ほんわか「自分の居場所がまるでそこにあるかのように感じる」。そしてそいう関係性を描ければ勝ちなんですよね、こういう系統って。ああ・・・いや、ただいいたかったのは、八千代さん、かわいいよ・・・。はぁー。


ハニカム 1 (電撃コミックス)