それが世界だというなら自分は…未練はありません
ふと昔の『ムーライトマイル』の記事を再掲してみたのは、この弱肉強食の世界で、まるで鎖国したように「やさしい日本人」が生まれてくることって、どういうことなんだろうか?って思ったことからです。
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20091101/p2
この類型の、ある種もっとも見事なドラマツゥルギーを秘めていて、かつ凄く興味深いといまでも、そのキャラクター類型にしびれるような思いを持っているのが、枢木スザクといううコードギアスのキャラクターなんです。僕は彼が好きでねぇ。特にその特徴が極まっていたのは、第一期のほうです。第二期は、ルルーシュの話に物語がシフトしてしまい、あの大きな風呂敷を収束させるには、あの脚本・・・世界の敵となって世界を平和にするという・・・しかなく、そのために「手段」を重んじるスザクの在り方が非常にかすんで弱くなってしまいました。けど、それでも、やはりスザクというキャラクターの持つ内的ポテンシャルは消えないままだったと思っていて、いやー未だ僕の胸は、スザクに惚れこんでします。
だから、「この」キャラクター類型が、「行きつく果て」を見てみたい・・・とそう思うのです。ちなみに、このキャラクターは、CLAMPのデザインで、僕はあまりにハマりで、、、、、シャオランの精確類型も非常に似ていると思うのですよ。ルルーシュは、『X』のカムイを思い出させる。「手段の正しさ」と「結果の正しさ」を、考えた時に、その二元論ではなく両方をきちっと見れる(=現実的)でありながら、そのどちらに重きを置くかというスタンスの違いなんですが・・・・。
下記にスザクの言行録を少し書いてみますが・・・しびれますねぇ・・・。しかもこれ、現実にどのシーンでいわれているかを考えると、物凄く矛盾溢れているんですよねぇ。そこがたまらない。
・結果ばかり追い求めて、他人の痛みが分からないのか!?
・でも、だから僕は価値のある国に変えるんだ、ブリタニアの中から、間違った方法で手に入れた結果に価値はないと思うから
・自分はやりません、民間人を、彼を、撃つようなことは
・死なせたくないから軍隊にいるんです
・弱いことはいけないことなんだろうか?あの頃、10歳の僕らには世界はとても悲しいものに見えた
はふぅ・・・やっぱおもいだしただけでおもしろいな・・・。