山本一郎さんの『ネットビジネスの終わり』を読んで、その外部環境への認識は、とても面白かったのですが、評価については、全く共感できなかったんで、さてどうしたものか?と何となく思っていたら、GiGiさんが、これを読んでいないと始まりませんよ、とのこと。自分でもちょうど勝って、読み始めるところだったので、読書仲間は、考えることが同じだなーと感心(笑)。
以下、twitterのコメントの抜粋
山本一郎さんの『ネットビジネスの終わり』かなりおもしろかった・・・。自分では見えない素晴らしい視点がたくさんあったが、、、分析屋としては、どうも中途半端な印象がする。
僕は、「情報がタダ」のフリーライダーへの批判は、それがストレートすぎるとただの道徳にしか聞こえなくて、、、、。道徳に意味はないんだよ。
ただ、この本で面白かったのが、オタクやアニメ市場を、日本の一般的な産業構造の問題点の類型の一つとして、15万人ほどのコアな市場が形成されているだけ、その外部に広がらないという指摘は、するどするぎる!と、当たり前ながらに唸った。
需要が固定化されてそれがだんだん減っていくにもかかわらず、それに対して内部でのウケ(=目の前の金儲け)でしか企画へのインセンテイヴが働かなくて、需要がさらにやせ細るのは、斜陽の時代の日本企業の特徴だもの。
だけれども、あまりに古典的なジョージオーウェルとかそういうイメージで世界を見ている人だなーと思いました(笑)。
基本的には、僕もフリーライダーに嫌悪するタイプの人間なんだけれども、そうはいっても、現実はそんな簡単な2項対立にならないと思うんだよね。規制すれば、いいって、、、それじゃー今のメディアの体制に賛成するってことにしかならないもの、、、そんな旧世代の発想は、信じられないなぁ。 これだけ外部環境の現実が分かっていて、なんでこんな古くさい結論に達するのかが、意味不明に感じる。