『セックスなんか興味ない』 きづきあきら + サトウナンキ 

セックスなんか興味ない 1 (IKKI COMIX)
セックスなんか興味ない 1 (IKKI COMIX)

結構感心している。何が?って、この多作ぶりに。こういう自意識のキワをえぐる作風は、マイナーにはなれるんだけれども本来はそれほど売れないはず。けれども、策がと脚本を分離することでそれはカバーできているんだけれども、、、これがこれほどの多作ぶりにつながるとは、、、組合せの戦略としてはとてもいいのだが、こういうのは、普通続かないし量産できない。量産は関係を疲弊させるからだと思うし、そもそも「何かを書きたい作りたい」というクリエーター試行では、こういう分業は難しいと思うんだ。けれども、凄く続いている。しかも、長編は素晴らしくバランスがいい作品を連発している。相性がいいのだな・・・。こういう短編を連発で、、、、長編の連載を抱えながら描けるのは、素晴らしい。こういう種類の違う短編をたくさん描けるってのは、物語の種が豊穣ってことだ。すごいなぁ。。。よくわからないが、同性なのか異性なのかわからないが、たしか男性と女性の組み合わせだったような気がしたが・・・。読者にとっても幸せなことです。多作なクリエイターというのは。どこかでこれだ!という金鉱を見つけたら、がっつりとした長編を一度読んでみたい。代表作となるものを・・・。『うそつきパラドクス』や『メイド諸君』など、基本どれも数巻の短編は見事に終わらせるんだけれども、それ以上のパンチはまだ見たことがない。どれも凄いレベルにある(好きです!!)と思うので、ぜひぜひ、もう一歩長編をトライしてほしいなぁ。長編をトライするには、さらに、もう一つエロスというか・・・Hなという意味ではなくて、大衆を惹きつける?みたいな感じの、この物事を暗く受け取る作風のコアに修飾をより派手につけなければならない、、、それは、チャレンジだろうから、、、そこまでいってほしいなぁ。

メイド諸君! (4) (ガムコミックスプラス)