とりあえず、ゆいーーーーーーと叫んでみます。

MUV-LUV ALTERNATIVE TSF CROSS OPERATION 『トータル・イクリプス』&『TSFIA』総集編 Vol.1
MUV-LUV ALTERNATIVE TSF CROSS OPERATION 『トータル・イクリプス』&『TSFIA』総集編 Vol.1

最近、、、昼休みも緊張して仕事をしていまふ。なんだろうねー、、、、その上、花粉症で大打撃。出ないかなーと思っていたら、昨日から涙が止まらなくなった。やっぱ出た・・・。うううう。肩こりもヒドイ・・・。しかし風邪はひくわけにはいかぬ、という感じ。毎日夜遅いので、奥さんに子どもまかせっきりで、、、うーん、奥さんは体調万全のようなんで、任せられるんですが・・・なんか、申し訳ないです。・・・こういう仕事に追われるって、「責任」を感じるよなー。なんか、「大人」って感じがする。まーしょせん組織の犬(もしくはドレイ)に過ぎないリーマンですがねー。朝眠れなくて起きたので、15分くらいは書いてみる。うう、、、ねみぃ。。。


既に先々週ぐらいの出張時に、トータルイクリプスの第一部(連載しているやつね)まで読み終わりました。アージュ信者のはしくんに、連載の切り抜きを借りたのです。だって、、、、5巻が出るの待てなかったんだもん。いや、素晴らしい終わり方でしたねー。悶絶して、思わず、叫んじゃう感じの「ひき」(笑)。この感じ、アージュらしい(笑笑)。この終わり方で、もんもんとずっと自作を待たなければならないのは試練の時ですね・・・・。僕は、アージュの新作を「待つ」ということをしたことがないので(今までのはすべて既刊だった)まーこれからファンとして試されるのでしょう。


にしても、TE(トータルイクリプス)おもしろかった。あまり時間がないので、書きなぐりですが、何が面白かったかというと、、、手塚治虫さんや、CLAMPさんなんかの世界を見るとわかるんだが、同じ世界が緩やかに繋がっているような壮大な次元の世界を作り上げているじゃないですか。そういう「つながり」を感じるんだよね。ましてや全く違うドラマツゥルギーに動かされている「違う物語」なんだけれども、オルタナイティヴと基本骨格は同じ、且つ同じ世界の少し前の時間に設定されている。その多層感覚を僕は愛してやまない、と昔書いたことがあると思いますが。これって骨太の物語を志向する大作家が、ものすごい数の作品を作り込んでいくことでしか形成できない世界観なんですが、、、いいかえれば、ある軸に貫かれたキャラクター群が広大な世界で活躍するような形をとらないと形成できません。でも、アージュは、既に、『君がいた季節』(?でいいんだよな?)『君が望む永遠』『マブラブヴ』『オルタネイティヴ』『トータルイクリプス』と、その世界を構築しているんです。そして、同じ動機(内的なミクロのドラマツゥルギー)を持った・・・いいかえれば、彼、彼女らの内的な本質の課題が同じくするキャラクターが、異なる世界で、どういうふうにありうるのか?とういうことを一貫して描いています。というか、これらの作品は、実は、本質的なテーマはすべて一緒なんじゃないか?って最近思います。というか、同じです(断言)。『君がいた季節』はまだやっていないので何とも言えないですが、きみのぞがああである限り、同じでないとおかしい、と思います。この感覚、、、、うーむ日本語が下手でうまく説明できないが、4作品くらいやれば、わかると思うんです。あの「世界がつながっている」感覚・・・・。
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ちなみに、なんとなくだが、オルタのクーデター編で、富士の教導隊(だっけ?うろ覚え)のエリート部隊は、実験開発機を要する部隊だってセリフがオルタにはあったんですが、これって、唯依が関係していないはずないよね(作中は数カ月のずれがある?けど)、、、、。あの感じって、たまりません。きっと、将軍に会ったり、鎧課長に会ったり、、、、そんなこと会っちゃうんだぜ!とか妄想が広がってしまいます。

僕は、オルタのクーデター編が特にウルトラ傑作だと思っていて、「ここに思う思い」は、僕の村上龍さんの『5分後の世界』や『愛と幻想のファシズム』などの作品への記事を読んでもらえるとわかると思うんですが、、、、ここは、「巨大な目的(=人類を救う)」という、そのための小目的が「手段となってしまっている」ことへ、、、、つまりSFでいう全体(マクロ)と個(ミクロ)の葛藤のドラマツゥルギーが発生しているんです。これ、もちろん英米系の自由に関する議論のコアだし、基本的にストックのない後発先進国だった、枢軸国側のわれわれにも重要な「独立するためにはファシズムに走って国力のエッジをとがらせるしかない」という絶望に覆われた後発国の苦しみでもあります。

このオルタのクーデター編は、物凄いボリュームと、そのコアであるところの「大目的(=人類を救う)」ということと「人々の生活世界を守る」という並列しないものの、それでもしなければならない、政治の最も重要な課題を、層別に、その仕組みがどうなっているのか?とういうことを、、、、タケル(=主人公)のヘタレぶりを告発することで、そこに感情移入している我々の側の、「他者に安全保障を委ねている」甘さを、これでもかと、マクロのすべての次元まで、明らかにしてくれました。

けれども、実は、ここはまだまだボリュームのある部分なんですね。なぜならば「ベータ大戦後の全世界の政治闘争」と、そしてその次には、ベータはまだ月に入るんですよね、地球にも残っているので掃討戦が必要、、、というこの次の世界のパワーバランスにかかわるからです。マクロの課題とは、包括的です。常に「今最も重要な目の前の緊急課題」という最前線の問題と「同時に」、「その次」を常に考えるのが、政治であり、マクロの「戦略」というものです。


このトータルイクリプスは、その部分を、ふくらませて、広げて、見せてくれます。漫画版のクーデター編の描写に期待するってこの前記事を書きましたが、それは、「ここ」が凄く豊かなモノをもっていて、面白くできるところだと思うからなんですよ!。いやー、、、続きはまた余裕がある時に。


ではではー。

ふと思ったのだが・・・・アージュの諸作品って、古き良き形でのビルドゥングスロマンの形態をとっている気がする・・・・。ああそうか、00年代の僕が言っていた、物語の復権って、これへの回帰も含むのかもしれない…おおっ、これはいい着想だ・・・・・。



マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス 1 朧月の衛士 (ファミ通文庫)