ストレスをコントロールすること。ストレスは給料分。

もう何年も前だけど、入社3年目ぐらいの後輩に、仕事がつらいし、上司は自分のこと嫌いでパワハラ気味だし、仕事は調整ばかりで自分には何の権限もないし、やりたくないことばかりやらされるし、飲みにはしかも付き合わされるし、、と愚痴られた時、


ペトロニウスさんはどうやってこの地獄を耐えるんですか?」


と聞かれたので、、、


「それって給料分だと思うようにしている。


下っ端とか調整の仕事って、上からストレスを受けて、いなして、吸収して笑顔(まではムリだけど穏やかな空気にする)にかえるのが、お金分だ、と。


いい結果を出そうとか、こんな理不尽なことはない!とか思うと、どんどん追い詰められて苦しくなるので、とにかくストレスを壊れないでいらつかないで耐えることそのものが給料分なんだ、と思うようにしている。


ちなみに、僕は結構顔に出るし、すぐテンパっていらってくるタイプなんで、そこはいつもかなり気にしている。


どーせ入社数年目までにアウトプットなんて出せるわけないんだから、調整と雰囲気を和やかにすること&ストレスを受け止めることこそが、真の仕事なんだ、と思うようにしている。


きっと、みんなこういう調整とかストレスは仕事に関係ないじゃないか!と思っていると思うんだ。


でもそー思うと、たぶん、耐えられないよ(笑)。」


これ、いろいろ問題ある思考だし、いろいろいまの立場からは思うところもあるけれども、まーブラックな状況になることって多いので、そういうときは「きっと過ぎ去るのでじっと我慢しよう」とするしかないなーというとも思う。まー1年して事態が好転しないと、そのものの居場所が悪い場合もあるので、なんとか動かなきゃいけないかもしれないけど、、、でもまー真のブラックではない場合は(このへんの判断は難しい)、調整そのものが給料分だと思うと、いっそすっきりするような気がする。自分の思い込みやギスギスさが、自分を追い込んでいる場合もままあるしねー。


まっ、これは調整が重要になるそれなりの大きな組織の話なのかもしれないけれどもね、、、。小さい組織だと端的な「結果」の方が重要だと思うのです。


でも、上記のことから、じゃあその「受けたストレス」をどう自分の中でコントロールするかというのが、重要な、トレーニングというか修行というか、そういうものになる。昔のなんかのアナウンサー(フジテレビか何かだったかなー?)が、「ストレスのは次の日に持ち越さないようにしている」ということをいっていたのをよく覚えている。その時は刹那的だなーと思ったが、プロとしては、、、と思っていたのだが、プロ云々を除いても、こうしないとストレスで出自分がおかしくなってしまうというのもあるんだよね。時間がないので買い物する時もこれが一期一会だ、と思って、迷わず買うようにしてしまうと言っていた。まー稼いでいるから言えるセリフではあるが、買い物する行為がストレスに凄く聞くというのも事実。シゴトによるフラストレーションは、散財によって確かに癒える部分はある。もちろん対処療法だから、どんどんエスカレートするものなので、これのみをしていれば根本解決になるわけではないけれどもね。


ちなみに、「年収が凄く高いことは全然羨ましくない」とある人に言われたのだが、理由は、「それだけ多く稼ぐ」ということはそれだけかかるストレスも大きく「出ていく金額も大きくなってしまう」。これ、物凄くよくわかる。めっちゃめちゃ年収ある友人などをみていると、稼ぐ額も半端ではないが、使う額も確かに半端ない。乗る車やいろいろなモノのグレードを下げられなくなるようだ。ある程度、資産を貯めれてお金はもういいやと思えるレベルにならないと、ある種の「ラットレース」からは抜けられないんだなーと思う今日この頃。


さてさて、何が言いたいかというと、いろいろ個人でカスタマイズする必要があるとはいえ、入社2−3年目というのは、ストレス耐性をつけること、自分の限界を知ること、というのがとても重要なスキル、、、いや、長期でいうと、一番必要なスキルと言えるかもしれないということ。これがないと、組織人として、社会人として長生きできない。ここで調子に乗りすぎて頑張りすぎてもあとで、限界を知らないとアウトになるし、逆に楽すぎると社会人としての基準が下がってしまうのでストレス耐性がなくて駄目になる。なかなか難しいところ。