遂に最終巻です。

ちょっと江戸まで 6 (花とゆめCOMICS)

いやー。最終巻ですねー。


サックと終わらせたところが、素晴らしい。本当に物語が、うまいですよね。津田雅美さん。人間関係だけの、ある種の「ねた」的な物語なのに、最後は、ちゃーんと為政者のレベルとか、世界の厳しさの部分を、一つ一つ丁寧に「ご都合主義」的に処理していくところは、おとぎ話的というか、物語のふろしきの納め方が、本当にうまい。世界観は常に厳しいんだけど、ドラマチックに納めていくのは、この人の真骨頂だなー。この人は世界を肯定的に感じているんですよね、、、。


ちなみに、津田さんの理解は、僕は、羅川さんと対極にあるものなので、読み比べてみたときに、「世界の理解の仕方」に対するスタンスの違いを感じてもらえると、一層いいと思います。おすすめします。僕の言葉でいえば、世界を解決すべきもの、としてとらえるか、世界を受け入れるもの、としてとらえるかどうか、ということです。


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しゃにむにGO 32 (花とゆめCOMICS)