スマイルプリキュア♪ 第16話 「れいかの悩み!どうして勉強するの!?」

クンフーを少しでも上げようと、できる時には、一応感想を。っても、個別のエピソードで語れるほど、読解力がまだないなぁ、、、(涙)。とはいえ、朽木さんのおかげで、とても興味深いサイトを教えてもらったので、大きなプリキュアシリーズの問いかけを概観しながら、少しづつこの物語のドラマを体感していこうと思う。先は長い。スィートは、どうしても入れなかったんだけど、スマイルは、なんかはまるんだよね。構造的には、つぼみの時のようなコンプレックスをばねに系の話ではなく、日常が楽しい話なので、僕の好みではないはずなんだけれども、不思議にとてもはまる。なぜなんだろうか?。


朽木倒 2012/05/13 01:22


この前のプリキュア関係で「それ一般的なんですか?」と言われたので、
似たような人を探してきました。
ていうか、私よりこっちの方が情報量圧倒的です。すごいです、これ。
この人オタク趣味じゃなく、8割型で趣味:プリキュア

http://www.geocities.jp/isshuu_a/index.html

全部読むのはしんどい(というか自分もやってない)ので、総評と最終回感想あたりを
読んでいくと、プリキュアのテーマの歴史がわかります。
波長が合ってたハートキャッチから波長の合わなかったスイートに行くと
いいんじゃないでしょうか?
スイートは気に入らなかったとおっしゃってましたが、それだけにスイートで
何をしていたのか、を把握するために絶対読んだ方がいいと思います。


16話の個別の話は、たぶん、個別にしてもつまらん話にしかならない。『どうして勉強をしなきゃいけないか?』という問いは、普遍的な問いだし、子供向けにもいいテーマだろうし、小学生から幼稚園の子供向けにしては少しテーマが思いが親向けと考えれば、悪くないテーマだ。・・・・なんていう考えれば誰でも見えてくる指摘は、たぶん書いても仕方がないんだろう(苦笑)、、、、もう一歩深めれば、上記の差サイトの方が書いているように、れいか(キュアビューティー)の自己肯定感の無さ、と内発性の無さが、テーマのもう一歩奥なのもわかる。でもそれは、この16話のテーマだ、というだけで、それは個別の「感想」になって、そもそも「このシリーズが大きく何を語りたがっているのか」ということと結びつかない。まだその大きな文脈がつかみ切れていない、、、。まぁちなみに、このれいかの自己肯定感と自発性の問題は、ハートキャッチでは、親のレールに乗っていたせいで自分自身を見失っていたいつきの話とかぶるよね、確かに。


閑話休題


朽木さんのいうとおり、上記のサイトの記事を、やはりハートキャッチプリキュアから読んだのだが、やっぱりとてもよかったらしい、、、特に、この物語が「自分の中にある内面の悪と戦う物語」であるという見立ては、非常によかった。そして、史上最弱のプリキュアこと(笑)つぼみが、なんでこう胸にせまったのか?といえば、僕はそもそも、コンプレックスを持っていたり、自分の欠損やダメさに苦しんでいたりする、その「苦しみ」や「マイナス」を克服していこう、それを生きる前向きの力に変えようという「翻意」の瞬間が、僕にとって最も好きな物語の類型なんだろうからだと思う。まさにそれが、ストレートなテーマであったし、それは主人公にも言えるし、「悪の存在」そのものが、同じロジックの構造をしていたので、とても万感に迫ったんだろうと思う。今日は、子供を潮干狩りに連れて行ったのだが、その途中に、ハートキャッチのサントラを流していたんだけど、その構造が理解された故か、運転しながらあるシーンの音楽が流れた途端、思わず涙が止まらずに、、、、自分でも笑ってしまった。いやぁ、、、おれ、ハートキャッチの物語って、物凄い好きなんだぁ、、、と(笑)。

高梨康治&TEAM MAX ハートキャッチプリキュア!オリジナル・サウンドトラック 1


それで、どうも、プリキュアの歴代シリーズは、さまざまなテーマの文脈がつながっているらしいんだよね。それがほんとかどうか?とか、ちゃんと理論だっているかとか、そういうのは全部見ているわけではない僕はまだ何とも言えないけれども、少なくとも僕のハートにはすごい響いた「見立て」だった。この見立てで見ると、ぜーんぶつながるし、少なくとも、ハートキャッチ、スィートの流れは僕にはすごくよく理解できた。

敵の救済、救済する側の器の描写問題、その系譜、社会復帰とか、いろいろいい「見立て」の視点を頂きました。
4/30 twitterより

ただし、ハートキャッチはすごくよくわかるし、スィートもなんとなくわかってきたのだが、じゃあ、スマイルは何が魅力なの?というと、いまいちつかみ切れていない。それを知りたい今日この頃です。

ああ、ちなみに、「悪」の存在が何か?というときに、ハートキャッチは「内面の悪」だったし、スィートは「日常の世界さえも苦しみがあること」だったんだけど、、、そこが読解のキーになりそうな気はしているんだけれども、スマイルは、バットエンドなんだよね。人の心の内面にある悪をどうもテーマになっている文脈が流れていることから考えると、これはとても興味深い。というのは、この世界(=今生きている僕らの世界)はすべてバットエンドなんだ、というあきらめの心が、ようは悪なんだよね。中ボス?は、ピエーロとなっているので、ようは道化であって、これはラスボスではないのが想定される。とすると、、、、まぁその辺はもう少し考えたいが、世界が行き止まりの「未来がない」として、終わりなき日常を近しい仲間だけの絆で戯れることを理想とする、いまの時代の風刺としては、とってもいいところついているテーマだと思うんだよね。



しかし、、、いくら的の前でパニクっていたとはいえ、やよいの算数のできなさっぷりは、、、ちょっとやばいぞ、、、中学生だろ、君。。。


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