素晴しい物語をありがとうございました!ちなみに6/16にラジオしますー。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12) (電撃文庫)

とにかくまずいえるのは、素晴らしい物語をありがとうございましたっ!ってことだな。とにかく本当によくできた物語だった。…個人的には、LDさんのラブコメの系譜の解説を知っていると、ああ・・・そうなのかっ!!と思うところが多数で、ほんとうに最前線で、かつ見事に設計され分岐ルートというかこの系統の作品のルートを考え抜かれて設計されている作品だったと思う。見事だ。


この感動をアウトプットしたいので、さすがに1週間置いて、来週の日曜日21時ごろからラジオを、海燕さんとLDさんとします。LDさんは、エンドレスでやると主張しています・・・・(ウソ)。


ちなみに、最初の評価は、僕の中で落第点の★2つから、物凄い急角度で評価が上がっていきますー。恥ずかしいがもちろん最初の感想もさらしておきます(笑)。これは、まったくもって僕の不明ですね。最初の記事は、作者は全く才能がない!っていいきっているもの。いやー当時は、小説下手だなーってすごい思ったんだよねー。いまは、信じられないです。もし作者にリアルにで会うことがあれば、誠に申し訳ないと全力で頭を下げなければなりません。すみませんでした!!!っと。しかし、なんと嬉しいことだろう!。そんな素晴らしい物語に出会えたこともだが、運よく切り捨てずこの自分が見る目の無さを実感させてくれるのにずっと触れられていたことをとってもうれしいです。そして、それが見事に終わって、本当に出会えてよかったです。登場人物が、生きているとしか思えないくらいの愛情を感じます。

こういう物語に耽溺できたことは、リアルタイムに触れ続けることができたことは、本当に幸せでした。いやーこれダメだって切って捨てて、それがダメじゃなったケースはほとんどないと思うので(僕は、相当いやな思いをしないと★2はつけないもの)、これは僕の中では凄い大きな出来事でした。何が間違える原因になったんだろう・・・。ほとんど初めてじゃないか?。こんな差が出たの。最初の1巻の評価を見ていると、おもしろいことは面白い…とおもっているんですよね、それ以上に嫌悪感が大きく出ている書いた時の気持ちも実は覚えています。よくできているし、おもしろいんだけれども、マーケティング的な設計しているのが見え見えで、その臭みを覆す要素がなかったんで、これは無理だろう…とマイナスの部分を強調したんですね。あの時点で、僕がこれは全体としてよくなる、という根拠は見つけられなかった…それは、、、

ライトノベルは、最初は、アイディア系の「よくある」とか「みたことある」とか「あまりに売れ線狙いすぎていやだ」とかいう1巻が臭みを持つものが多いと思うのだが、ベストセラーになっていくものは、総じてこの問題点をレバレッジして、ぐんと世界を深くして、キャラクターを深堀していくものが多い。なので、ライトノベルは、後の方まで読み込んでみないと、真価がわからないものが多い気がするなー。2−4巻ぐらい間で、もう一度構造をメタ的に解体して、作者が自分のやりたい方向に整理し直したり、チャレンジしたり、キャラクターが「立ち上がって」くるんで、そういうことができるようになるんだよね。「そこ」から逆算すると、最初のネタ的な臭みが、逆によくなるって感じの見え方になるケースが多い気がする。


ただ、なかなか最初の観で、好きじゃないって思って、それでも読み続けるのは難しいかもだけれどもねー。それにしても、この作品は、それが本当に凄かった。ただ構造的には、友人たちとの関係性がクローズアップされていく後半に深い広がりを持っていくので、そこらへんに構造の分岐点はあるんだろうけれどもねー。まぁ、そういう意味では、最初に悪感情を抱かせておきながら、それでも続きを手に取りたくなるこの作品は、やっぱりすごい面白かったんだなーと思います。


ちなみに、ラジオと僕いま長文書いていますので、その参考に過去の記事読み込んでおいてください(笑)。お暇があれば。


俺の妹がこんなに可愛いわけがない』 計算通り子=絡新婦・田村麻奈美という存在が指し示すもの(笑)
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20130210/p1

俺の妹がこんなに可愛いわけがない』 7巻 バッファーが無さすぎる裸でむき出しの心で付き合うからこそ、世界は輝きを増す
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20101211/p3

俺の妹がこんなに可愛いわけがない』 伏見つかさ著 嫉妬に気づけるかどうかが、正しく相手を肯定できるかどうかの瀬戸際なのかもしれない
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20101120/p2

俺の妹がこんなに可愛いわけがない』 伏見つかさ著 自意識の視線〜一人称で世界を切り取る小説と神の視点で世界を構成するアニメーションの違い
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20101120/p1

俺の妹がこんなに可愛いわけがない』 伏見つかさ著 経験値から学べるものと学べないもの
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20101114/p3

俺の妹がこんなに可愛いわけがない』 伏見つかさ著 
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20090210/p8