『ゆゆ式』(2013) 原作:三上小又  監督:かおり 関係性だけで世界が完結し、無菌な永遠の日常を生きることが、そもそも平和なんじゃないの?

ゆゆ式 (5) (まんがタイムKRコミックス)

評価:★★★★4つ
(僕的主観:★★★★★5つ)

僕が現在まで観た中で、無菌系の頂点。「箸が転がってもおかしい年頃」の女の子の意味のない多幸感を絶妙に描いています。


by LD教授


重要なのは、誰が好きか?ですよね(←違う)。


もうね、女の子のタイプとしては、相川千穂委員長なんですよーー。おかあさん先生も捨てがたいが、、、なに、こに柔らかそうで、女の子女の子した感じで、、、もう、まくら抱きしめちゃうぐらいかわいいっす。

 

僕はねー、たぶん、10年ぐらい前までだったら、ゆずこ一択だったと思うんですよね。眼鏡とか、最高だし。フェミニンな、女の子女の子した子は、あんまりタイプじゃなくて、頭が切れる感じな子が好きだったんですよ。いまでもベースは変わらない。しかし、、、、最近、かわってきたなーと思います。昔は、貧乳こそ正義!ぐらいに思っていたんですが、、、今は巨乳って、パねぇ。ぐらいに思うように堕落してしまいました。人生、長生きすると、こんなことがありえるんですね。。。。。人の趣味嗜好というのは、時間とともに変わりうるのです。いやー時の流れって偉大だなー。いやほんとうに。昔は、リアルでも、巨乳なんか見ても、というか視野に入らなかったんだろうと思うんですよねー。見てドキリとしたとか、そういう記憶が全くないんだもん。それが、変わるとは、、、、なんという、人生の激変。まぁ、こっち(アメリカ)は、胸がでかい人しかいないってぐらい、みんな大きいのですが、うーん、そういうのとは違うんだよなー。たぶん、フェミニンな、女の子らしいおしとやかで、とかそういうのが好きになっているんだろうと思います。これって、もともとの僕の20代までくらいの確固とした嗜好からすると、真逆です。


なぜ、、、、なぜ、そういうことになってしまったんだろう?。


人生とは、時間とは、凄いもです。いや、本当に、驚いているんですよ、違うことに(笑)。あっ、でもひとつ思い当たるのことがあって、僕は奥さん大好き人間なのですが、奥さんが子供を生んで、子供におっぱいをあげるじゃないですか?。その時って、胸が大きくなりますよね?。・・・・・自分の好きな女の子の巨乳って、、、こっ、こっんなに破壊力があるのか、、、と衝撃を受けたのを覚えています。ああ、あれが、コペルニクス的転換を、自分の人生にもたらしたのかもしれません。まっ、たんに、女っ気がなくなった枯れたおっさんになったので、エロオヤジ化しただけかもしれませんが。


全然違うどうでもいい話なのは、いつもの物語三昧クオリティ(苦笑)。すんません。


いや、単に、相川委員長が、どれくらいかわいいのか?、ということ、表現したいのですが、僕はそういう能力がほとんどないんですよねー。いやねーこういう女の子女の子した子って、たぶんお母さんもそういうタイプなんだろうし、お父さんもすっごい優しい、穏やかな家なんだろうなーって思うんですよ。いやね、、、やっぱりね、娘をどう育てるか?ということと直結するじゃないですか?。ああ、ちなみに僕には娘が二人います。1番目は、僕好みに、頭が切れる方向に進みつつあるので、下の子が、どれくらい女の子っぽく育てられるか?とか、そういうことを妄想中なんですよー。こんないいんちょーみたいな、柔らかい子に育ってくれたら最高だなーて。お父さん、大好きとか、クールで知的な子に言われるのも最高だけど、、、それは、嫁と長女でOKなんで、2番目は、超柔らかい感じの子に、お父さん大好き!(←最初のとは音の響きが全然違うのを脳内妄想中)といわれたいんですよね。←もう意味不明な暴走中です。


閑話休題


ほんとどうでもいい話でしたね、、、上の文章、、、、(苦笑)


永遠の日常を生きること、そこで戯れること、そしてその究極系としての無菌系、、、、無菌とは、男性視点が存在しなくなって行く蒸留過程を示しているのですが、この辺りは、5月のラジオで説明しましたね。

漫研ラジオ】
http://www.ustream.tv/recorded/47099287 録音データ。

ハーレムメイカーから永遠の日常を楽しんで生きる無菌系に至る物語の類型の系譜。興味がある人は聞いてもらえれば、わかると思います。たぶん。一対一のラブコメのヒロインの序列が崩れていく中で、その最終到達地点として、ハーレムメイカー(男の子に対して多数のヒロインがいて、そのヒロインの一人を選ぶという圧力が存在しなくなってしまう状態)という物語類型があるんですが、この「その後」がどうなるのか?というところで、男性視点が去勢されて、女の子だけの関係性にシフトしていって、、、、これは、日常四コマ系でアニメ化されている『らきすた』や『けいおん』などの女の子だけで永遠の日常を関係性だけで戯れて生きる類型と接続しているのでは?という、僕らの系譜の理解の一つです。その文脈で考えてくれると、なにを見ているのかがわかると思いますー(てきとう)。


ちなみに、これは下記の記事の答えの一つなんですよね。



ストックで生きていく世界とはどんなところなのだろうか?
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20140425/p1


ほんとはもっと具体的に書けばいいのですが、気力がないので、その話はまた今度ー。どっかでこの話は求めないとなー。


『シャイニングハーツ しあわせのパン』 2012年 川崎逸郎監督 永遠の日常を生きることは幸せなのか?、それともこれ以上どこにも生きようがない袋小路の地獄なのか?
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20140202/p2

ラスボスのいなくなった世界では、日常が続いていく関係性の物語へと変化する
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20130622/p4

僕は友達が少ない』 原作 平坂読著 いまの若者が求めるのは居場所感とコミュニケーションの戯れなのかな?
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20120502/p4

第12話 「僕は友達が…」  そうか、恋人じゃなくて、友達が欲しかったんだ!これはびっくり目からうろこが落ちた。
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20130329/p1

ヒミズ』 (2012年 日本) 園子温監督 (1) 坂の上の雲として目指した、その雲の先にいる我々は何を目指すのか?
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20130419/p1

『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』 原田曜平著 世界はメガリージョン(=広域大都市圏)と地方・郊外の二極化が起きるのか?
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20140316/p1


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