ルビオ上院議員の横顔―米大統領選出馬


ヒラリーさんとほぼ同時ぐらいに、マルコ・ルビオ米共和党上院議員共和党の候補として、立候補している。僕もまったく素人というか、基礎知識があるわけではないので、こつこつニュースの記事を見ながら、来年の大統領選挙の見方を自分なりに固めて行くことにしようと思います。まずはね、この人。

政治的な立場で最も知られているのは何か

 ルビオ氏は、おそらく彼自身大半の保守派が忘れてほしいと望んでいると思われる問題の政治的な立場で最も良く知られている。それは、移民規制の大幅見直しだ。彼は不法入国の移民に対し市民権を付与する道を開くことを支持しており、多くの保守派活動家の怒りを買っている。それ以外のほとんどの問題では正統的な保守派路線に従っており、外交政策ではタカ派の立場をとっている。


ルビオ上院議員の横顔―米大統領選出馬
http://jp.wsj.com/news/articles/SB12553795185919473670004580579194293983572?reflink=fb


あのね、どうもアメリカでは、移民を受け入れるかどうか?って、凄いポイントなようなのね。なにいってるの?アメリカは移民国家じゃないか?と思うかもしれないけれども、移民をいれるのは前提なんだけど(それが他の先進国とはまったく違うこの国特有の性格)、いくつかのポイントがあって、既にたくさん入ってきてしまっている不法移民を認めてちゃんとしたアメリカ国民にするべきかどうか?、移民をガンガン入れれば人不足になっている景気のいい州はいいけれども、そうでないところは大打撃、、、など、各州によってもかなり立場が違うんですよね。


基本的には、共和党は、移民の大幅な受け入れや規制緩和には反対だし、ましてや保守派の人々、ティーパーティーなどは、冗談じゃない!といっている。にもかかわらず、共和党の大統領候補の彼は、移民の規制緩和が持論なんですね。バリバリの保守派の出身であるにもかかわらず。これは、彼がフロリダで地歩を固めてきたキューバ系の移民の親を持つというところにとてもポイントがある。アメリカの国民の比率は近年、物凄い勢いでヒスパニックが増加しています。特に南のフロリダやカリフォルニアは凄い。その中で、彼の票田は、そのヒスパニックなんですね。規制を緩和すればするほどヒスパニックが増えて、彼の地歩は固まるんですよ。


しかしながら、この辺が、難しいのは、ヒスパニックの移民を受け入れて票田にしたいのは、基本的に民主党なんですね。オバマ大統領も、なるべく移民の規制を緩和したい方向で議会や共和党とも対立しています。ましてやティーパーティー形の保守派なんか、オバマは気が狂っているぐらいのことことをいいまわっている。これは、民主党が、リベラル路線を打ち出して、新移民を増やし、自分たちを支持する中間所得層を拡大していこうとする大方針と一致するからですね。共和党のレッドステイツは、白人のどちらかというと低所得層の心をつかまなきゃいけないので(保守派も)、新移民が来れば没落するのがわかっている層を守ろうとする力学が働くわけです。アメリカには、「移民して来た順番によって既得権益がある」ことを、どれくらいのレベルで守るのか?ということと、新しく来る層をどういう風に国内に位置づけるかが、とても争っているようなんですね。たとえば、東アジアの出身の日本、中国、韓国人は、めっちゃ所得が高くて勤勉なんで、むしろこうした移民は、必ずしもアメリカ社会の底辺からエントリーしないで、いきなり上の方に入ってきたりします。こういうは、もちろんたくさん来てほしいけど(国が豊かになるから)、来すぎると政治的には微妙になります。既得権益の構成が変わるからですね。


とかとか、そういうことを考えるときに、このルビオさんって人って、とても面白い人なんですね。超ねじれている(笑)。


この人の動向は、この移民問題の特にヒスパニック移民に関しての大きな政策的な分岐について理解するときに追うと、面白い人のようです。まぁ、僕も聞きかじり何で、ほんとかどうかは信じないでくださいー。いま勉強中なので。