『さよなら、またあした』  松本藍 著  誰かに通じて、繋がれるって、幸せなことだよね

さよなら、またあした

評価:★★★☆星3つ半
(僕的主観:★★★★4つ)

この人の前作が好きだったので、新作が出ているのは、うれしかった。てれびんが、教えてくれたんだよね。ありがとう。

なんだろう、前回の作品もなんだけど、主人公たちのストレートさが、いいよね。お互い以外全く見えていない。なんというか、真っ直ぐ、ストレート、素直って感じ。普通ね、周りが見えていないときって、他者がいないというか、ディスコミュニケーションな感じがあって、危ういなーという危険な感じがするもんなんですよね。周りが見えないって、ナルシシズムに沈んでいるような、檻の中にいるような、不全感というか孤立感があるもんだと僕は思うんですが。そういう、まったく、一切感じない。さわやかさがまたらないです。

松本さんの描く女の子って、笑顔が最高ですよねー。頬が上気して、めっちゃかわいい。


この人前回のテーマも、SMだったんですよねー。たぶん、この人の描く主人公たちが、、、特に男性はかなり思い込み激しくて、孤立しがちなタイプだし、女の子も自分の性癖がわかっていない天然系なんですが、、、、たぶん、彼らの関係性に、対幻想のナルシシズムさえ感じない、凄いさわやかな感じがするのが不思議なんですが、、、、。これって、Hなことは新刊では書かれていないんですが、たぶん、身体の気持ちよさと、SMというかお互いの他人には言えない性癖がリンクするので、何かがつながった、つながりそう!というような、感じががさわやかさを生んでいる気がする。ナルシシズムをの受けるための大事な方法の一つが、身体性の復権だ!というようなことを、ずっと僕は書いてきた気がするんですが、、、。要は特別な性癖とかそういった、あまり公にできないくて隠していること、、、そういう思い込みみたいなものが、身体を通して相手に「つながる」っていうが、何か解放されて感覚につながるからなんだろうと思う。


やっぱり、ナルシシズムの脱出には、身体性、、、、性愛が深く絡んでいるというかルートの一つなんだなーと凄く思う。この作者がもう少し成長して関係性以外で、物語を描けると、いい物語になるんだろうなーと思う。まだこの作者は、関係性しか描いていないので、、、もっといい物語をぜひとも書いてほしいなーと思う。


まっ、どっちにせよ、女の子、かわいいよね。んで、男性も、ほんとーーーに、めんどくさいタイプなんだけど、でも、、、、女の子の目を通しているからか、めっちゃ魅力的に感じるんですよねー。


生きろ!モリタ


そうえいば、僕、今村陽子さん好きで、最近全部読みなおしてたんですが、、、、これも、SMの話でしたよねー。。。。なにか、何かがわかりそうな、、、気が。。。。今度記事書きますが、今村陽子さんも、僕大好きですー。この人のほんわかする。


ほんとのかのじょ (ひらり、コミックス)