『「爆買い」後、彼らはどこに向かうのか?―中国人のホンネ、日本人のとまどい』 中島 恵 著   これからの東アジアの日常はどうなっていくのだろうか?

「爆買い」後、彼らはどこに向かうのか?―中国人のホンネ、日本人のとまどい

評価:★★★★★星5つ
(僕的主観:★★★★★5つ)

昨日、ラジオで話していた人の本です。アニメーションが大好きな中国人のエピソードは、『なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか? - 「ニッポン大好き」の秘密を解く』です。どれも素晴らしいので、おすすめです。


ちなみに、僕がこの人を知ったのは、下記の記事でした。


中国の「反日カード」を、日本の「日常」で無効化しよう
中島 恵
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140421/263214/


僕は、日本の現在の生活世界の日常を考える時に、中国などの新興国アメリカなど、日本でない国を見ることが大事だと思っています。というのは、自分が住んでいる生活世界のことというのは、よくわからないものだからです。特に、日常と非日常の差異の話を考える時には、この補助線は、素晴らしく助けになります。特に、僕はこの中島さんお観察眼が、素晴らしいと思っていて、追っています。なので、おすすめです。


特に、彼女の日本の生活世界の優位性を、中国が目指そうとしている生活世界のモデルとして描く分析に、おおっといつも唸らされます。それに読んでいて心地いい。それは、ちゃんと中国の生活の中に入って、そこに関わって、そこを愛している公平な目線をすごく感じるからです。特に反日の現象が起きている時の反応などが、この人は信用できるなーと思いました。ナショナリズムは、まぁ感情なんで、あるものなんですが、それをちゃんと現実を見て、バランスよく考えられるかは、その人が人として公平か、冷静な目を持っているかの試金石になると僕はいつも思います。感情だけの人って、話が抽象的になるので、すぐわかります。外国の話だと、わかりにくくなるんですが、住んでいたり、友達がいたり、関わっていれば、現実に触れていない人の欺瞞はすぐわかるものです。


まぁ、凄いいろいろ書きたいことはあるのですが、気合がないので、とりあえずおすすめです。


なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか? - 「ニッポン大好き」の秘密を解く (中公新書ラクレ)