【2017-5月物語三昧ラジオ】魔法少女育成計画+女の子を酷い目に遭わせる系

https://www.youtube.com/watch?v=pHvnq8CM23E&t=25s&list=PLusUXoPKOyjhb1VObOUtGnZKwbe2Qu9NC&index=1


最近の雑感。


最近、やっと『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』と『妹さえいればいい』の最新刊まで到達しました。『冴えない彼女の育てかた』と考えても、ハーレムものやアンチリア充のテーマを「お仕事もの」へ接続する傾向がはっきりしてきたんですが、実はそれより、一つ世代が古い俺ガイルのテーマは、そこじゃないところへ足を踏み入れそうで、実はすごいワクワク。この文脈からは、物凄い野心を感じるんですが、、、さてどこへ行くのか。渡さんって凄いですね。確か、この人、兼業作家さんじゃなかったけ?、、、これほどのものを、リーマンと二足わらじとか、心から敬意が溢れます。この文脈で一番遠くまで行っているのが、僕は『ココロコネクト』で、惜しいところまで展開しているのが『マリア様がみてる』なんですよね。いやはや、おもしろいです。

ココロコネクト 文庫 全11巻完結セット (ファミ通文庫)


ともあれ、この辺の作品は、さすがの横綱相撲ですね。それにしても『妹さえいればいい』とか、本当に日常を切り取って、ドラマチックな山も谷もない題材を、抑制して書いているのに、艶があるというか、面白いんですよねぇ。この人、凄い文才なのだなと、こういうトリッキーなところがない作品を読んでいると、心から感心します。巷でいわれて多様に誰でも書けそうな平易な文章ですが、ライトノベル作家ってのは、凄い計算された技術で書かれているのが、感じます。いやはやさすが。大好き。唯一、悲しいのは、『ココロコネクト』が、もっとアニメ化されてほしかった。これ、学園モノのアンチリア充のテーマが、行きつくところの一つの極まで到達している大傑作なので、これがアニメのアーカイブに残らないのは、慟哭したくなりたいほど悲しいです。もうないだろうなぁ、連載終わってしまっているし。。。。世の中、なんでもうんとタイミングですねぇ。でも、素晴らしいライトノベルに囲まれて、生きてて幸せです。凄い分厚い陣容なんですよね、この業界。売上的には、どうなのか知らないですが、、、、今の豊穣さは、凄いです。

妹さえいればいい。 7 (ガガガ文庫 ひ 4-7)

進撃の巨人』も、22巻まで到達。1巻の時に思った通りの展開になっていたんですが、ここまで凄まじい話題になったものを、失速もせず同じレベルで維持し続けて、そして、ここでの「新たなるステージ」への物語の飛躍を見せられると、SF的には、というか論理的には、「外に何があるのか?」という問題には、外が「ある」か「ない」かしかなくて、「ある」場合はあれしかないわけなんですが、この積み上げの果てに見せられると、深く深く感動します。素晴らしいです諌山先生。なんという王道。これは、新世界モノの答えの一つでもあり、いま最もエキサイティングな展開です。『進撃の巨人』読まないともったいないですよ。ここまで読むと、作者の「最初の構想力」が、凄まじい突破力で具体的に展開したのがわかります。マンガって、物語ってすげぇ。と唸ります。世界的に売れているだけに、日本の漫画作品の凄さが、物凄さが、とんでもない力が、世界に示されるわけで、いやはや本当にうれしい。

進撃の巨人(22) (講談社コミックス)

そうえいばメールでおすすめしてくださった方がいて『正解するカド』最新話まで。1日で見たので、寝不足で翌日の仕事がしんどかったです(笑)。40台のおっさんが、なにやってるんだか、、、と思いつつも、やめることができないんだよねぇ。まぁ、これに殉じて生きようと、決めたのだから、仕方がないと思い、小豆を洗うオタク道。にしても、これとても興味深い。ファーストコンタクトものなのですが、やっぱり「新世界モノ」系統の展開の一つとして位置付けてみたい感じがするし、『ユーリon ice』の流れで腐女子系統が、こんなに市民権を得たんだなーとか、政治とかの描き方がまんま『シンゴジラ』なので、ああやはり『シンゴジラ』はもどれない楔として、こういう風に影響を与えるのか、とか。これは、見ておきたい作品ですね、確かに。楽しみに見ています。アマゾンプライムありがたい。


正解するカド Blu-ray Disc BOX 1(完全生産限定版)


ハンネローレの貴族院五年生
http://ncode.syosetu.com/n4750dy/

本好きの下剋上』番外編。 本編完結後の少し未来。 ダンケルフェルガーの領主候補生ハンネローレ視点で見た貴族院五年生。

なろうより


香月美夜さんの連載が終わって、胸に穴が開いた日々を送る今日この頃。そしたら、なんと続きが。しかも、僕は、ずっとハンネローネ押しで、大好きなキャラクターだっただけに、見つけた時の歓喜は、!!!!。


本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女II」


最近のなろうの作品で、気に入って読んでいるのは以下の2作品ですね。内政系?というか、異世界に文明をもたらすフォーマットの今の最前線のような気がする。だけでなくて、二つとも物語の柱が素晴らしい。その柱の行きつく先が見てみたい。この二人の、テーマは、いまの最前線のテーマな気がします。


冒険者パーティーの経営を支援します!!
作者:ダイスケ
http://ncode.syosetu.com/n0579dc/


魔王転生のはずがTSして錬金術師に
作者:らっちぇぶむ
http://novel18.syosetu.com/n4351da/


宇野朴人さんの『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』。思わず全部読みなおしてしまった。ヤトリ、、、、と、胸がぐっと、、、、。というか、新刊いつ頃出るんだろう?。この先って、やっぱり物語の最前線なので、とっても気になる。地味に、実は好きなんだなーと(読み返すくらいだから)。これアニメも続きみたいなー。むしろアニメでこそ、この先が見たいんだよなぁ。そういう作品ないんだもの。

最新刊の11巻まで到達しました。うん、よかった。ああ、やっぱりこの物語も最前線の物語の一つなんだなって思った。シャミーユが何をしたいのか?がやっとわかってきた気がする。この巻の話は、とてもよかった。アルスラーン戦記で、アルスラーン奴隷解放をしたところ、ご主人様を殺した悪い奴め!と逆に奴隷に襲われた逸話は、僕はよく出すのですが、あれのもう一歩先に行っているんですよね。為政者のシャミーユは、もうそんなことわかっている。しかしながら、カトヴァーナ帝国は、皇帝制度、貴族制度、軍による統治に慣れた国民は、上から支配されるのに慣れきって、民衆に自分の力で統治する能力がほとんどないんですよね。ほぼ国が衰退する中で、それをどうにもできないところで皇帝になったシャミーユの課題は、究極そこ。こいれって、英雄人に任せる時代は終わったというか、英雄に任せる倫理的な卑怯さの告発が前提となった世界で、それでも衆愚になりやすい人々にどうすれば、参加意識を、自分たちが自分の主人だと思ってもらえるの?という話。これが個人の自覚や自己実現ではなく、帝室があり、皇帝専制とはいえ、内閣による統治が機能している世界で、どうそれを実現していくかのプロセスに迫っている。このあたりの作品って、あまりなかったから、やっぱりテーマ的に見て、最先端の作品なんだなーと感心した。

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20170109/p2

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXI<天鏡のアルデラミン> (電撃文庫)

かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦』。大好き。もう既にサブタイトルである、天才たちの恋愛頭脳戦って成り立っていないのがあからさま(笑)なんだけど、あまりに魅力がありすぎて、そんなので王でもよくなっているところに、この作品の勢いが感じる。1巻読んだ時に面白いけど、2巻以降なんか書けるテーマなんかもうないんじゃない?ぐらいに思ったんだけど、作者、凄いです。シュチュエーションは全く同じなんですが、手を変え品を変え。気づいたら、もう次の巻を心待ちにする日々。これだけ相思相愛なのに、意外に三角関係な気がするところが、この作品怖いところ。というか、白銀の妹がもっとみたいです!。

かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 5 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)


須賀しのぶさんの『紺碧の果てを見よ』。素晴らしかった。でも、流血女神伝を読んでいると、彼女のテーマが、昇華しきれていないことを感じる。妹の雪子の激しさは、どこへ行くのか?。行くべきなのか?が、展開しないのは、もったいない。とか、彼女自身の持つ内在的テーマ的としては、もっと見たいところなのですが・・・・でもよかった。海軍兵学校を目指す少年の青春。マクロの大きな戦争という波にのまれていく、明治や大正生まれの僕の祖父の時代の青春が描かれていて、素晴らしい。ああ、流血女神伝もう一度読みたいのだが、キンドルになってくれ何のはなぜなんだ。。。。伝説と見える、ファンタジーの大傑作なのに。


紺碧の果てを見よ