ファーウェイの5Gにおけるテクノロジーの覇権争いは、中国とアメリカのどっちに盗まれるのがましか問題


China calls on Canada to release Huawei CFO or face consequences

あまりニュースを細かく追えていないので、ほんとに雑感なんだけど、パッと見ると、どう考えても米国の対中貿易戦争の一環の代理対応だよね。アメリカの意向がないと思えない。5Gの陣営で、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、日本陣営といわれているので、本当にフランス、ドイツ、EUがどう動かうかはわからないけれども、まぁ、中国とアメリカの代理問題だよね。なので、カナダ政府としてはつらいだろうなーという感じがする。

でも、ちょっと笑ってしまうのは、アメリカ以外のアメリカ陣営、、、僕は日本人だから、日本の立場にしてみると、セキュリティの問題としては、微妙な問題だよね。多分現時点で中国が何かやっているかというと、わかんないけど、まぁなんもしてないんじゃないかなーと思う。仮にしてないとして、「いつでも中国政府に強制されたとき、ファーウェイは抵抗できない」というリスクが問題になっているんだけど、、、、アメリカは、既にはっきりと情報盗みまくりで、監視しまくりだよね(笑)。スノーデン問題に限らず、やっていいのはアメリカだけってスタンス。なので、アメリカ以外の国にとっては、どっちの国に盗まれるのが、長期的に見て害がないか?(笑)という問題の立て方にしかならないと思うんだよなぁ。この場合、日本がアメリカとの同盟を組むならば、アメリカについてしかるべきだし、同時に、アメリカには全部盗まれる前提で、情報戦やその他の体制を構築しないといけないと思うんだよね。そういうマインドセットにしかならないんじゃないかなぁ、現実問題は。

ちなみに、こうした大企業のトップを政治的な色彩がどうしてもなくせないレベルでの逮捕劇って、ちょっと気になる。というのは、いま日本の日産ルノーのゴーンさんの逮捕もありますよね。これもね、アメリカが、EUに対してきつく出てて、この前の第一次世界大戦終結100周年の記念式典でもトランプ大統領は、先に帰っちゃうぐらいで、米国のジャイアン感を本当にわかりやすく見せてくれている。なので、米国がEUに対して、とてもきつく出ている今を狙っているのは(まぁ偶然かもしれないけど)、対米従属に敏感な現政権のスタンスとよくリンクしている。カナダのトルドー首相とか独自に存在感あるけど、ファーウェイの逮捕劇を見ると、やはり米国に近い国は同じような従属構造に結局あるんだなーとしみじみ。よく対米従属は、属国とか植民地とか、卑下するニュアンスがつきまとうけれども、覇権国である米国との力関係上、どの国も同じなんだよね。その緩やかな従属下での、どのような存在感の出し方があるか、以外にはオプションがないんだよなぁ。ちなみに、ゴーンさんの、というかフランス経済に対して規模的に日産の影響はすさまじく大きいと思うので、これで日産ルノー連合に対する支配権が弱まれば、デモで弱体しているマクロン政権に対しては激しいマイナス。長期的にフランス経済におけるマイナスインパクトは計り知れない。・・・・というような、政治的、貿易戦争的色彩が強い中で、カナダ、日本の逮捕がどのような位置づけで、どうなされていき、最終的にどこの結果に落ち着くのかは、比較してみると、とても面白いと思う。日本カナダともに、じ米国の強い影響下にある、中国やEUに対しての米国の冷たい視線や要求を背景にしていると構造も似てるので。

スノーデン(字幕版)


シチズンフォー スノーデンの暴露(字幕版)