RGB(ルース・ベイダー・ギンズバーグ)逝く

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9月18日。金曜日。アメリカ連邦最高裁のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が87歳で亡くなった。自分の後任人事は、次の大統領が就任するまでしないでほしいと、切に訴えながら。今日は、9月24日。後任人事がどんどん進む中で、昨日はケンタッキーのルイビルで、Shooting of Breonna Taylor (ブリオナ・テイラーへの銃撃事件)に対して警官が起訴されなかった件で暴動が起きている。11月の大統領選挙に向けて、どんどんきな臭くなっている。別に僕はアメリカ市民じゃないし投票権もないけど、なんだかちょっと気持ち的にしんどい感じがする。

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後任人事は、8年ほどのアメリカ大統領任期に比べて計り知れない長期にわたって影響を与える・・・・これがどうなっていくのかは注視したい。

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Republican National Conventionを実際に見てみた。

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2020/9/9。正直、この状態だと、どうやってもトランプさん勝つなという印象。いやはや、数週間前と全然違う。

選挙が混迷を深めているのは、2016年の時と同じ。リベラルサイドから見ると、だいぶやらかした感が強いトランプさん4年の任期、そしてCOVID19に対する初動の失敗などなど、障害物は山ほどあるにもかかわらず。「いまだ選挙はけっこ見てみないとわからないな」と思う気分が強い。誰に聞いても、同じことをいう。これはすなわち、ドナルドトランプ、45代大統領の強さを示していると思う。ちなみに、世論調査で数週間前まで10ポイント以上の差をつけていたのに、今はほとんど差がなくなってしまった。それどころか、勝負を決めるスィングステイツで拮抗しはじめたので、トランプさんの強さをまざまざと見せつけられている感じがする。


なぜだろう?


個別の話、たとえば、ジョージフロイドプロテストやシャーロッツビルの話など、友人といろいろ話してみたが、何か「本質に届かない」感じがして仕方がなかった。民主党側の立場、共和党の立場、それぞれに「世界観」が固まっているので、その世界観の説明を聞いているだけで、なんだか「現実にずぶっ」と触れている気がしなくて、いまだフラストレーションがたまっている。


■Rugged individualism-個人のエゴが拡大していく様をどこで抑え込むべきか?


最近共和党バリバリの人と、がっつり話し込むことがあったので、いろいろ話し込んでいる時に、面白い話を聞いた。


「NYとCAの知事は独裁者になりたいんだ!」


と怒りをぶちまけていた。これ、物凄くツボにヒットしたんですよね。というのは、民主党系バリバリの友人から毎週のように


「トランプは、独裁者になりたくて仕方がないんだ!」


と、怒り狂われていたので(笑)、全く反対のことを聞いて、ちょっと笑ってしまった。


文脈は、はるかに共和党支持者が、なぜクオモさんやニューサムさんを独裁者とののしるかは、納得だった。むしろ、トランプさんを否定する民主党よりもクリアー。それは、学校の対面授業や、経済のレオープン、マスクに関する文脈で、とにかく「具貢献も含めて、個人の自由を侵害するいかなる行為も許さない」という非常に古典的なアメリカの個人自由重視の文脈なので、わかりやすいのだ。


このむき出しの個人のエゴさえも守るという徹底的に個人の自由尊重の文脈


VS


個人の自由を制限しても公共の善を達成する


という、いわゆる「大きな政府」と「小さな政府」をめぐる古典的な対立の話に、すぐ結びつくので、とても旧来的な図式だ。大前提として、たとえば、COVID19でガンガン人が犠牲になろうとも、「個人の自由(例えばマスクをつけない)」が守られることは、はるかに重い話なのだ、彼らにとっては。マスクをつけないなんて、明らかに他者の権利を侵害しているじゃないか!と思う人は多いと思うが、それでも「そこ」を、野蛮に、赤裸々に、何が何でも守られないことは、アメリカ人の本質的な心の奥底の琴線に触れる、センシティブな部分なのだというのが、良くよく分かった。そして、これは、大都市などの市民や、高い教育を受けた人よりも、より素朴な感情の部分で、「納得がいかない本質的な部分」のようだ。


Rugged individualismということばがあるんだけれども、これ西部劇の世界なんだよね。Wild Westどまんなか。


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ちなみに、僕がこれで連想するのは、最近見たネットフリックスの『Tiger King: Murder, Mayhem and Madness(2020)』です。なんというか、アメリカの闇、、、、というわけでもなくて、実際アメリカの「本質の一部」なんだろうと思うけど、赤裸々にこの個人の自由を守る、自由放任を進めると、驚くべき個人のエゴが拡大して、そのエゴを持つ人が周りを巻き込んで「王国をつくる」感じがするのね。


2020-0725【物語三昧 :Vol.64】『Tiger King: Murder, Mayhem and Madness(2020)』アメリカのエゴを拡大して自分の王国をつくる自由さ-70

Tiger Kingの主人公のJoe Exoticって人の人生をずっと追っていると、これってとにかく「空恐ろしい程にエゴを示したい!」という情熱を感じるんですよね。はっきりいって、だいぶくるっているというか、もう「良く思われたい」というのを通り越して、道化でもなんでも、とにかく「目立てばいい!」的な感じ。この話を見てて、10数年前に不動産王ドナルドトランプが、マーサ・スチュワートともめているころに、ラリーキングのライブでインタヴューを受けたことを凄く思い出したんです。ラリーキングに、「エゴが大きすぎないか?」と問われて、「成功者でエゴがない奴なんかいない。隠すのがうまいだけだ!エゴがなくて成功できなかったやつの負け惜しみなんか聞く必要はない」といいきっていて、これほどまでに、なんというか善悪、醜聞気にせずに、とにかく俺の存在を世界に満たしたい!っていう自己肯定感が凄くて、アメリカ人の自己肯定感は強いけど、「その負の側面の代表」みたいなやつだな、と思ったことに凄く連想したんです。

普通、「エゴの大きさ」というのは、周りから「自分の思いだけではどうにもならない」と角が取れていくものなのですが、アメリカでは、時々全く角が取れないで、この自由が横溢するWild Westの中を泳ぎ切り、王国を一代で築きあげる人が、たくさんいる。これをして、アメリカンドリームと呼ぶんだけど、ロックフェラーやカーネギーなんかが代表格だけど、とにかく、そういう人が生まれるような「自由放任を良しとする」環境を作れ!という文化的社会的な圧力、、、国柄がある。うんとねーこの「王国をつくる」ってのは、三浦健太郎さんの『ベルセルク』のグリフィスと鷹の団が、僕の中のコアのイメージ(笑)。そこにつながったのが、『Tiger King: Murder, Mayhem and Madness(2020)』の動物園の創設者たち、アントレプレナーとも言ってもいいと思うし、僕的には、新興宗教の教祖なんだけど、とにかく自分のエゴの存在のエネルギーで、周りを洗脳支配して、ちょっとありえないような不思議な狂気の王国を作りあげる。普通、そういうのって、国家と敵対するので、ある程度規制されていくので、そこそこまでしか行かないのが、日本やヨーロッパなんだけど、アメリカは違う。アメリカは、ひたすら、野蛮な個人の自由が貫徹するWild Westを作ろうぜ!という国柄の風土がある。だから、「いくところまで行ってしまう」ところがあって、この野蛮で下品でド汚い闇があるからこそ、その反面、マイクロソフトビルゲイツやスペースXのイーロンマスクなんかが生まれる。この突き抜け感って、アメリカの自由放任を良しとして、Wild Westが一番、個人の自由を守るんだ!自由が(エゴが)充溢し、発揮できるんだ!というむき出しの欲望肯定が、アメリカの基礎的な価値にある。


このエゴの強さ(醜悪さ)を一切去勢せずに展開するので、新興宗教大国といえるくらいわけわからん集団がたくさん野放しになるのは、アメリカらしいなぁ、としみじみする。まさに「信教の自由」を体現する国。しかも、それが、銃とか武器で、完全武装してるわけなんで、まじでアメリカすげぇよ。FBIとか、ほんとうにすげぇ組織だと思うよ、こんなの相手にしているんだから。フェデラリストではないんだけれども、だからこそ、それを抑え込もうとする勢力というか組織も、同じくらい激しいってのがアメリカなんだなぁ、、、と思う。



ここで思うのは、、、、アメリカ人の本質的な部分として、エゴをガンガンに拡大させる赤裸々な人を、尊いと思って受け入れる土壌があるんだなーということ。



この文脈では、たとえばブッシュさんに負けたアルゴアさんとかは、めちゃ人気なくなるはず。信用できないってなると思う。ある意味、多少お馬鹿で能天気な人の方が、「人として信頼できる」という流れになると思う。


共和党支持者の根底にある「自然であることに目を背けるな」的な右翼の思想

■そこからつながるアメリカのおやじとしての共同体主義者(コミュニタリアニズム

ちなみに、イヴァンカさんが、ひたすら私の父の!を連発していて、やっぱりこの感じって、家族の家父長制的なシンプルなイメージを出そう出そうとしているように感じてしまった。

共和党支持者の側から見える歴史と世界観を物語で追ってみたい

いろいろ思ったけど、忙しすぎて書く余裕がないのでメモだけ残しておく。ようは、もうちょっと共和党側の世界観を理解してみないと、トランプさんの強さってのはわからないな、と思うので、もう少し掘り下げたい。


Republican National Conventionをフルで見てみるのは初めてなんだけれども、

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共和党的な映画って、あまり思いつかないなー。とりあえず、リベラルサイドの映画だけど、これは、凄く良かった。


2019-12-14【物語三昧 :Vol.43】『バイス(Vice)』 2018 Adam McKay監督 共和党の側から見えるアメリカの直近の歴史-48

2020 Democratic National Convention (2020年民主党全国代表大会)


WATCH: Michelle Obama's full speech at the Democratic National Convention | 2020 DNC Night 1

本日は、党大会3日目。なんですが、全然放送を見れていない。仕事が回っていないのと、疲労すると極端に英語がきけなくなるので、こりゃ無理だと、とあきらめちゃったところがある。ああ、もっと余裕が欲しいところ。カリフォルニアは、heatwaveが凄くて、ほんと外は歩けないくらい暑い。ここまで暑いと、湿気がないとかいっても、熱いものは熱いという感じ。会社で、heatwaveだから寝れないという話を聞いていて、クーラーあるじゃんと思っていたけど、電線が解けちゃっていたるところで停電が発生してて、それで「寝れない」という意味で、キャッチアップできなかった。いやはや、まぁ、火災も凄い勢いでまた広がっているので、自然災害は本当日常。毎日、東海岸や中西部のハリケーンやトルネードの被害凄いってのも同時に流れてて、やっぱり世界のどこも、気象が過去とは違ってかなり不安定なんだなぁ、としみじみ感じる。

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さてさて、ミシェルオバマさんのスピーチは、めちゃ話題になっているので、これだけちゃんと聞いておこうと思って日本語訳も読んで、スピーチも聞いてみた。

でも、本当に回りでよく聞くのは、もし副大統領候補がミッシェルさんだったら、、、、もっといえば大統領候補がミッシェルさんであったら100%勝てるのに、ということ。なんというか、オバマ夫妻って奇跡の夫婦みたいなもんで、こんなに人間として素晴らしい人、曲がることなくまっすぐ歩いてきた人間ってめずらしい!って感じなので、彼女が政治家に立候補したら大統領でもすぐだろうという人気と風格が凄い。残念なことに、本人が「政治の世界には興味はない」と何度も繰り返しているのですが、これほどの絶大な人気と風格、品位があふれていると、いつまでそういっているれるか、という気がしないでもない。もう明らかに「出れば勝てる」という感じ満載なのに、「出ない」というのは現状を肯定しているとってことに究極にはなってしまうから。しかし、人間性というのは凄いなぁ、と思う。政治家のスピーチって、「言えないことが満載」なので、トランプさんのように「何を言っても許される立場とキャラクター」の方が、このポリコレの時代では絶大な力を発揮するんだよね。なので、優等生委員長的なカマラハリスさんやスピーチのとても下手なバイデンさんには、ほんとうに不利。そして、さらに品位、道徳的に高いとされるミッシェルさんなんかは、ほんとうに話が詰まらなくなるはずだし、実際中身は、とても模範解答的なことしか言っていない。「にもかかわらず」、彼女が、ミッシェルさんしゃべると、それがとんでもなくチャーミングで、含蓄深く、共感性あふれる「言葉」に早変わりする。もうこれって、人間性やカリスマ的な魅力としか言いようがない。いや、素晴らしいもん。たぶん、このわけのわからないオーラ、カリスマ性を感じるのは、僕だけではないと思う(思い込みではないって意味)。そんな凄みを感じるスピーチでした。


この後でスピーチする人、霞んじゃうよな、、、。


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Good evening, everyone. It’s a hard time, and everyone’s feeling it in different ways. And I know a lot of folks are reluctant to tune into a political convention right now or to politics in general. Believe me, I get that. But I am here tonight because I love this country with all my heart, and it pains me to see so many people hurting.

I’ve met so many of you. I’ve heard your stories. And through you, I have seen this country’s promise. And thanks to so many who came before me, thanks to their toil and sweat and blood, I’ve been able to live that promise myself.

That’s the story of America. All those folks who sacrificed and overcame so much in their own times because they wanted something more, something better for their kids.

There’s a lot of beauty in that story. There’s a lot of pain in it, too, a lot of struggle and injustice and work left to do. And who we choose as our president in this election will determine whether or not we honor that struggle and chip away at that injustice and keep alive the very possibility of finishing that work.

I am one of a handful of people living today who have seen firsthand the immense weight and awesome power of the presidency. And let me once again tell you this: The job is hard. It requires clear-headed judgment, a mastery of complex and competing issues, a devotion to facts and history, a moral compass, and an ability to listen—and an abiding belief that each of the 330,000,000 lives in this country has meaning and worth.

A president’s words have the power to move markets. They can start wars or broker peace. They can summon our better angels or awaken our worst instincts. You simply cannot fake your way through this job.

As I’ve said before, being president doesn’t change who you are; it reveals who you are. Well, a presidential election can reveal who we are, too. And four years ago, too many people chose to believe that their votes didn’t matter. Maybe they were fed up. Maybe they thought the outcome wouldn’t be close. Maybe the barriers felt too steep. Whatever the reason, in the end, those choices sent someone to the Oval Office who lost the national popular vote by nearly 3,000,000 votes.

In one of the states that determined the outcome, the winning margin averaged out to just two votes per precinct—two votes. And we’ve all been living with the consequences. When my husband left office with Joe Biden at his side, we had a record-breaking stretch of job creation. We’d secured the right to health care for 20,000,000 people. We were respected around the world, rallying our allies to confront climate change. And our leaders had worked hand-in-hand with scientists to help prevent an Ebola outbreak from becoming a global pandemic.

Four years later, the state of this nation is very different. More than 150,000 people have died, and our economy is in shambles because of a virus that this president downplayed for too long. It has left millions of people jobless. Too many have lost their health care; too many are struggling to take care of basic necessities like food and rent; too many communities have been left in the lurch to grapple with whether and how to open our schools safely. Internationally, we’ve turned our back, not just on agreements forged by my husband, but on alliances championed by presidents like Reagan and Eisenhower.

And here at home, as George Floyd, Breonna Taylor, and a never-ending list of innocent people of color continue to be murdered, stating the simple fact that a Black life matters is still met with derision from the nation’s highest office.

Because whenever we look to this White House for some leadership or consolation or any semblance of steadiness, what we get instead is chaos, division, and a total and utter lack of empathy. Empathy: that’s something I’ve been thinking a lot about lately. The ability to walk in someone else’s shoes; the recognition that someone else’s experience has value, too. Most of us practice this without a second thought. If we see someone suffering or struggling, we don’t stand in judgment. We reach out because, “There, but for the grace of God, go I.” It is not a hard concept to grasp. It’s what we teach our children.

And like so many of you, Barack and I have tried our best to instill in our girls a strong moral foundation to carry forward the values that our parents and grandparents poured into us. But right now, kids in this country are seeing what happens when we stop requiring empathy of one another. They’re looking around wondering if we’ve been lying to them this whole time about who we are and what we truly value.

They see people shouting in grocery stores, unwilling to wear a mask to keep us all safe. They see people calling the police on folks minding their own business just because of the color of their skin. They see an entitlement that says only certain people belong here, that greed is good, and winning is everything because as long as you come out on top, it doesn’t matter what happens to everyone else. And they see what happens when that lack of empathy is ginned up into outright disdain.

They see our leaders labeling fellow citizens enemies of the state while emboldening torch-bearing white supremacists. They watch in horror as children are torn from their families and thrown into cages, and pepper spray and rubber bullets are used on peaceful protestors for a photo-op. Sadly, this is the America that is on display for the next generation. A nation that’s underperforming not simply on matters of policy but on matters of character. And that’s not just disappointing; it’s downright infuriating, because I know the goodness and the grace that is out there in households and neighborhoods all across this nation.

And I know that regardless of our race, age, religion, or politics, when we close out the noise and the fear and truly open our hearts, we know that what’s going on in this country is just not right. This is not who we want to be. So what do we do now? What’s our strategy?

Over the past four years, a lot of people have asked me, “When others are going so low, does going high still really work?” My answer: going high is the only thing that works, because when we go low, when we use those same tactics of degrading and dehumanizing others, we just become part of the ugly noise that’s drowning out everything else. We degrade ourselves. We degrade the very causes for which we fight.

But let’s be clear: Going high does not mean putting on a smile and saying nice things when confronted by viciousness and cruelty. Going high means taking the harder path. It means scraping and clawing our way to that mountain top. Going high means standing fierce against hatred while remembering that we are one nation under God, and if we want to survive, we’ve got to find a way to live together and work together across our differences.

And going high means unlocking the shackles of lies and mistrust with the only thing that can truly set us free: the cold hard truth.

So let me be as honest and clear as I possibly can. Donald Trump is the wrong president for our country. He has had more than enough time to prove that he can do the job, but he is clearly in over his head. He cannot meet this moment. He simply cannot be who we need him to be for us.

It is what it is.

Now, I understand that my message won’t be heard by some people. We live in a nation that is deeply divided, and I am a Black woman speaking at the Democratic Convention. But enough of you know me by now. You know that I tell you exactly what I’m feeling. You know I hate politics. But you also know that I care about this nation. You know how much I care about all of our children.

So if you take one thing from my words tonight, it is this: if you think things cannot possibly get worse, trust me, they can; and they will if we don’t make a change in this election. If we have any hope of ending this chaos, we have got to vote for Joe Biden like our lives depend on it.

I know Joe. He is a profoundly decent man, guided by faith. He was a terrific vice president. He knows what it takes to rescue an economy, beat back a pandemic, and lead our country. And he listens. He will tell the truth and trust science. He will make smart plans and manage a good team. And he will govern as someone who’s lived a life that the rest of us can recognize.

When he was a kid, Joe’s father lost his job. When he was a young senator, Joe lost his wife and his baby daughter. And when he was vice president, he lost his beloved son. So Joe knows the anguish of sitting at a table with an empty chair, which is why he gives his time so freely to grieving parents. Joe knows what it’s like to struggle, which is why he gives his personal phone number to kids overcoming a stutter of their own.

His life is a testament to getting back up, and he is going to channel that same grit and passion to pick us all up, to help us heal and guide us forward. Now, Joe is not perfect. And he’d be the first to tell you that. But there is no perfect candidate, no perfect president. And his ability to learn and grow—we find in that the kind of humility and maturity that so many of us yearn for right now. Because Joe Biden has served this nation his entire life without ever losing sight of who he is; but more than that, he has never lost sight of who we are, all of us.

Joe Biden wants all of our kids to go to a good school, see a doctor when they’re sick, live on a healthy planet. And he’s got plans to make all of that happen. Joe Biden wants all of our kids, no matter what they look like, to be able to walk out the door without worrying about being harassed or arrested or killed. He wants all of our kids to be able to go to a movie or a math class without being afraid of getting shot. He wants all our kids to grow up with leaders who won’t just serve themselves and their wealthy peers but will provide a safety net for people facing hard times.

And if we want a chance to pursue any of these goals, any of these most basic requirements for a functioning society, we have to vote for Joe Biden in numbers that cannot be ignored. Because right now, folks who know they cannot win fair and square at the ballot box are doing everything they can to stop us from voting. They’re closing down polling places in minority neighborhoods. They’re purging voter rolls. They’re sending people out to intimidate voters, and they’re lying about the security of our ballots. These tactics are not new.

But this is not the time to withhold our votes in protest or play games with candidates who have no chance of winning. We have got to vote like we did in 2008 and 2012. We’ve got to show up with the same level of passion and hope for Joe Biden. We’ve got to vote early, in person if we can. We’ve got to request our mail-in ballots right now, tonight, and send them back immediately and follow-up to make sure they’re received. And then, make sure our friends and families do the same.

We have got to grab our comfortable shoes, put on our masks, pack a brown bag dinner and maybe breakfast too, because we’ve got to be willing to stand in line all night if we have to.

Look, we have already sacrificed so much this year. So many of you are already going that extra mile. Even when you’re exhausted, you’re mustering up unimaginable courage to put on those scrubs and give our loved ones a fighting chance. Even when you’re anxious, you’re delivering those packages, stocking those shelves, and doing all that essential work so that all of us can keep moving forward.

Even when it all feels so overwhelming, working parents are somehow piecing it all together without child care. Teachers are getting creative so that our kids can still learn and grow. Our young people are desperately fighting to pursue their dreams.

And when the horrors of systemic racism shook our country and our consciences, millions of Americans of every age, every background rose up to march for each other, crying out for justice and progress.

This is who we still are: compassionate, resilient, decent people whose fortunes are bound up with one another. And it is well past time for our leaders to once again reflect our truth.

So, it is up to us to add our voices and our votes to the course of history, echoing heroes like John Lewis who said, “When you see something that is not right, you must say something. You must do something.” That is the truest form of empathy: not just feeling, but doing; not just for ourselves or our kids, but for everyone, for all our kids.

And if we want to keep the possibility of progress alive in our time, if we want to be able to look our children in the eye after this election, we have got to reassert our place in American history.

And we have got to do everything we can to elect my friend, Joe Biden, as the next president of the United States. Thank you all. God bless.


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バイデンさんのrunning mateは、カマラハリスさんに。

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最近(というか)いつも忙しいペトロニウスです。とはいえ、やはり気になる大統領選挙。スーザンライスさんの名前も強く上がっていたので、だれになるかと気になっていたが。本日、8/11にバイデンさんのランニングメイツは、カリフォルニアの上院議員カマラハリス(Kamala Harris)に決まりました。かなり前から注目していた人だけに、感慨深い。やはり史上最大のショーみたいなもので、ちゃんと追っていると、面白いです。とりあえず、メモというか日記として、やっと山が動いた!という感じがするので。メモメモ。

www.nbcnews.com

www.bbc.com

petronius.hatenablog.com

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最近は、ドラマ三昧で、『サバイバー: 宿命の大統領』(Designated Survivor)を見ています。シーズン1は、おすすめ。

大統領選挙はどのように行なわれるのだろうか?

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7月30日。何もなければ、選挙的にはバイデンさん有利な雰囲気が濃厚。バイデンさん自体は、ほんとうに人気ない感じなんですが、それ以上にトランプさんが、コロナのマネージに失敗した!というイメージは凄く強くて、その責任を取るべきという雰囲気を凄く感じます。が、戒厳令とか、選挙をちゃんとやらないんじゃないの?という噂は、ずっと流れていて、ついにいってきたという感じです。あとは、もし実際にワクチンが開発されて(という発表)で経済が上向いちゃったら、まずトランプさん再選するなとか、いろいろ噂が飛び交っているのは、さすがにこの大統領じゃまずい、という感覚があるからかもしれません。まぁ、カリフォルニアに住んでいる僕の視点では、この感覚が全米一般なのかは、まだわからないんですが。実際、アメリカの投票はかなり問題があって、というか民主主義の永遠の課題のようなものなんでしょうが、テクニカルに問題がたくさんある。Voter suppression, Gerrymanderingとか、長年の歴史の積み重ねで、投票にバイアスがかかるような仕組みがたくさんある。日本だって、地方と都市の格差がものすごくて違憲の問題がつきまとっているように、世界中でいろいろな問題があるんだなぁ、と思う今日この頃。とはいえ、「そこ」を選挙をする前に、指摘していろいろ駄々こねるというのは、やはり権力の平和的なトランスファーというのは、難しいのだなぁ、としみじみ思います。ジョージ・ワシントンの業績というのは素晴らしかったのですね、ほんとうに。



最高裁の判断にアメリカの底力を見た気がします。

news.yahoo.co.jp

7/26日曜日。明日から月曜日が始まると思うと、ちょっと憂鬱な感じ。まぁ、ずっと家で仕事しているので、だいぶ楽なんだろうけど。何しろ、コロナにかかる可能性は、外に全く出ないから、少ないしね。

まず一つ目は、6月15日の性的少数者に対する最高裁判決である。最高裁は同性愛や心と体の性が一致しないトランスジェンダーを理由に企業が解雇したことが職場での性的少数者の差別に当たるとして、これを禁じる判断を示した。最高裁は性別や人種、宗教などを理由にした職場差別を禁じる公民権法が性的少数者にも適用されると判断した。

 日本からみれば「当たり前」の判決のようにみえるが、性的少数者の権利に否定的な福音派が多い南部諸州では雇用面で性的少数者の権利を保護する枠組みが進んでいない。判決は賛成6、反対3で、保守派判事のロバーツ長官とゴーサッチ判事が賛成に加わり、残る保守派3人が反対した。

僕は、ボストック対クレイトン郡の判決を見て、「えっ!」と思ったんですよね。共和党、保守派、トランプ政権の大きな大目的、戦略レベルでは、前嶋さんのいわれる「保守化に有利な判決が続く「保守永続革命」」を狙っていたと思っていて、それは完成したと思っていた。トランプ政権において、二名の保守派判事が任命されています。ゴーサッチさんとカバノーさんです。これで、保守派が過半数を握ったわけで、これまでリベラル側に傾いていたアメリカのSupreme Courtが、保守派に有利な判決を出し続ける構造が固まったと思っていた。

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【図解】米連邦最高裁判事の顔ぶれ 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News


https://www.supremecourt.gov/about/biographies.aspx


だから、RGB(Ruth Bader Ginsburg, Associate Justice)の動向が凄く注目されていたわけです。終身なので、健康問題が凄く注目されるわけです。これで、さらに保守派が任命されたら、もうどうしようもないってことで。ところが、僕は4つもこんな判決が連続しているとは思わなかったのですが、ボストック対クレイトン郡で、保守派のロバーツ長官が中立に回り、この判決にいたっては、保守派のトランプさんに任命されたゴーサッチさんが、リベラル側に傾いた判断をしました。


トランプ政権の振る舞いで、だいぶアメリカ人自身というか、反トランプ支持派の人々は、アメリカが恥ずかしくて仕方がないようで、凄い自信を失ったような自虐的なセルフをよく聞くんですが、、、、それは、またさすがにそうなんだろうなと思っていたんですが、この司法の判断を見て、「やはりさすがアメリカだな」と驚きました。アメリカは、more perfect unionを目指して、極端から極端へ振り子のように動くところにその強みがあると思うのですが、今回の動きを見て「自らの力で極端の端まで行っても戻ってこれる」ことにその強みがある、としみじみ感じました。

explainednews.org

Washington's War (Full Movie) - General George Washington and the Revolutionary War

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7/15(水)。アメリカは、6.5万人/dayの新規感染者で、もう何がなんだか、ニュースを見てても気が重い。フロリダは、死者数がNYのの最悪ケースに近づきそうとのこと。・・・なのに仕事が重くて、毎晩夜中まで。カリフォルニアも、再度ロックダウンに踏み切ったので、やっぱり岩田健太郎さんら専門家が、予測していたように、全世界が落ち着くまで、増加とロックダウンと低下と再開の繰り返しになるというのは、間違いないな、と思う。この現実をベースに、同「その後」を生きるかという哲学というか、心構えはいるよなぁとしみじみ思う。

さて、上記は、Twitterで流れていて、見たら止まらなくなってしまった。西川秀和さんの『アメリカ人の物語』を、ものぅごぉーーーーーくゆっくりメモとりながら、いろいろ調べながら読んでいて、革命戦争期やワシントンのことに思いをはせていたので、「この辺りの歴史感覚や地理感が」それなりにある状態で見ると、こういう歴史再現ドキュメンタリーみたいなものは、物凄い萌える。やはり、風景や、意匠、態度、武器とか、字ではイメージしきれていない具体的なものが、ガンガンリアルに見れるから。ちょうど、Valley Forge (バレーフォージ)のあたりを今は読んでいる。

ボストンのDorchester Heights (ドーチェスター・ハイツ)も、このあたり、観光に家族で行った。惜しむらくは、その時は、まだ頭の中にイメージが強くなかったので、へーと流すだけになってしまったが、この地理構造を知っていれば、海を見ながら、フランス海軍やイギリス海軍の動きを考えられたのに、とちょっと悔しくなった。

Dorchester Heights - Boston National Historical Park (U.S. National Park Service)


僕は西海岸に住んでいるので、まだ数年はコロナの問題は収まらないだろうから、もう東海岸に旅行に行くという可能性は、かなりないと思うので、さびしくて、ちょっとがっかり。昔リンダグラットンさんの『ワークシフト』を読んで、ヴァーチャルな観光や通信のレベルが上がれば、「実際の移動」というのは、とても高価で贅沢なものになり、人の国際間の移動は激減するかも?みたいな未来が書いてあって、それは全く想像できないなーと思っていたのだが、まさにこのことだったんだ、と震撼する。つい先日まで、グローバリズムは、なんといっても正義という感じだったが、それ自体は僕は変わらないと思うが、様々な物理的制限が違う時代が来るのは間違いない。

ちなみに、けさのNBCのニュースでこれやっていた。いやーなんというか、、、。


www.ubisoft.co.jp


まぁ、そう思いながら、やれることを、コツコツやるしかない。マクロの未来に思いをはせるの趣味であって、人が生きるのは目の前のことを淡々とこなすしかないものだから。と思いつつ、アサシンクリード3ができていないのが、自分の中ですごい残念。なんとしてもやらなければ、とこの映像を見て、思いを新たにした。


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いま、、、、それですごい、いいなぁーと思うのは、アフリカンアメリカンから見たアメリカの「今」や「歴史」をこれでもかと映画なり見続けて考えてたので、それと、比較すると、ワシントンや革命戦争の歴史って、物凄い味方の角度が変わる。同じアメリカじゃないみたいだ。これ、この現実の差異を知らないと、話が全く通じなくなってしまうだろうなぁ、としみじみ思う。両方を見れるのは、とても幸せなことだ。


www.youtube.com

保守ではなく反左翼というカテゴリーで

David Brooks:

People like Biden. I think (AUDIO GAP) his agenda. But, right now, that seems to enough.

I had a lunch with a Republican senator a couple years ago now. And he ran. He was up in 2016. And he said, what was interesting about my rallies in 2016, he said, I didn't know any of these people, that they were not the Republicans I had known in my state all of my life.

There was a new group that came in and took over. It was a hostile takeover of the Republican Party. And the people in the Jefferson Project, and people in the Bush campaign, are conservatives. Trump is not a conservative. He is an anti-leftist. And there is a difference.
And so, if you are a Bush person, say, and a lot of the Jefferson Project people are McCain people, you served a man of character. You sort of believe in America's expansive role in the world. You believe in immigration.

What the Trump party offers you is neither character nor good policy. And so for a lot of people, I am surprised it has taken them this long. This is a clear choice, that they need to change, and they are willing to give up on judges and some of the other issues they care about just for the moral health of the country.



www.pbs.org



このトランプ政権の支持者が、「保守」ではなく、「反左翼」というのは、なるほどなぁと思いました。ずっと考えてきたことが、クリアーに少しなった気がする。僕も、トランプさんやトランプさんの支持者の、激しやすいポイントって明らかに、「左翼全般を敵視する」という部分にあるよなって思うんですよね。左翼の定義は、ブロードで、リベラルがすっぽり入るのですが、アンティファなどの治安を乱す極左の活動をターゲットに、言説、メッセージに乗せてやると、極端なくらいに火花が散って爆発する。「反左翼」には、そういった「秩序の紊乱を許さない」という直接的なところから、「現状を維持する(+保守)」につながって、「白人至上主義などを包含する反リベラル」まで、全部おおってしまいやすい。でも、「反左翼的なもの」だけに焦点が合うと、古き良き共和党、GOPの価値観にまで抵触しちゃうので、そこでコンフリクトが起きる。

www.cnn.com


George W. Bush元大統領が、バイデンさんを支持するという話が出ていたが、上の文脈の、共和党内部での派閥というか支持志向の違いが、うっすらと分かって気がする。民主党の、中道と極左の差はずっとモニターしてて、分かっていたんだけれども、共和党は現政権ということもあるし、いまいちよくわからなかったんですよね。ただ、だいぶ考え方には差があるのはわかっていたんですが、なるほど、ボストンティーパーティーなどの右派、中道(=これが保守に当たるのだろう)そして、それと反左翼は、いいカテゴリー分けかもしれない。今後の考えの、手がかりになりそう。


いままでずっと民主党の分裂を考えていたんだけど、これをきっかけに、違いが理解できるかも。

US President Donald Trump has railed against the "cancel culture" of those who toppled monuments during recent anti-racism protests, in a speech to mark 4 July at Mount Rushmore.

He condemned those who targeted statues as "angry mobs" trying to deface "our most sacred memorials".

Mr Trump accused protesters of "a merciless campaign to wipe out our history, defame our heroes, erase our values, and indoctrinate our children".

"We will not be silenced," he said.
Mount Rushmore: Trump denounces 'cancel culture' at 4 July event
www.bbc.com

www.bbc.com


www.texastribune.org



閑話休題


トランプ陣営にとっては寝耳に水だったようだが、主流メディアにとっても驚きだった。次第にわかってきたのは、この驚くべき現象の背後に、ソーシャルメディアTikTokのユーザーとK-POPのファン、そして「TikTokおばあちゃん」というニックネームをつけられた女性の存在があるということだ。ピート・ブーテジェッジ(注:民主党の候補として2020年の大統領予備選に出馬したが後に辞退)の選挙ボランティアを始めた1年前までは無所属だったというこの女性は、「トランプ集会のチケットをリクエストしたうえで行かない」という具体的な抗議運動の方法をTikTokで伝授した。このビデオが若者の間でシェアされて広まった。この方法を広めたもうひとつの意外なヒーローは、ARMYと呼ばれる団結力が強いK-POPのファンだという。以前からトランプに対し批判的だったK-POPファンによるチケットのリクエスト活動はさらにめざましいものだったようだ。

imidas.jp

僕は、これはどう受け取ればいいのか、まだ自分の意見が固まらない。というのは、トランプ大統領のラリーに対して、要はサイバーテロをしたことになるんだろうと思うけど、、、これって、違法行為なんじゃないの?と思うんだよね。もしくは、仮に違法ではないとしても、これを、肯定的に受け入れていいものかどうか、僕はかなり疑問だ。トランプ大統領への批判ということで、肯定的に見ている人が多いが、これはそうとってはいけないんじゃないの?と思う。


というのは、これって、たとえば、仮に、民主党の候補者、、、たとえばバイデン候補が実際の集会をする時に、同じことをやり返されたら、そんなことはやめるべきだ!となるはずだと思うんだよね。自分に都合のいい相手や集会に対して、集会自体の妨害行為を肯定なり、、、、しくなくとも批判しないのは、ダブルスタンダードになってしまう。あまり暴力的なことを肯定してしまうと、際限のない報復合戦の例になってしまうので、これは、僕はあまり認めたくないなー。なによりも、いまのトランプさんの戦術は、明らかに、「秩序に対する破壊活動、テロ活動をする奴らを否定せよ!」というメッセージなので、ここを野放しにするのは、非常に危険だと思うんだよね。少なくとも、実力による妨害は、肯定されるべきではないともうなぁ。


しかしながら、、、僕自身も線引きをどこのあたりにするかは、悩んでしまう部分はあって、同じことは銅像の引き倒しにも言えるんだけど、あれは僕は、「行き過ぎであってもやるべきもの」のような気もするんだよね。あれは実力行使に出ないと、そのまま極右の歴史の記憶が固定されてしまう、、、というのは、なるほどというか思ってしまうんだよね。。。。。。というと、まさにいまの自分の批判と同じ批判が帰ってくるんだけれども。自分のなかで何が違うんだろう、、、というのを、いろいろ感がさせられる今日この頃。


これって、どこまでが、世界の停滞を打破するべき抗議活動なのか、というのと、秩序を破壊する革命活動なのかの、線引きって、実際は難しいんだよね。いろいろ考える。これって、まさに「自分の実際のスタンス」、ポジショニングが問われる話だから。


ちなみに、このコロンブスリー将軍銅像の破壊活動や南軍旗の起きている現象は、僕は歴史修正主義や、日本と韓国でいうと従軍慰安婦問題や慰安婦像の話と、ハイレベルで考えると現象としてシンクロしていると思うんですよね。ことは思想戦争なので、どっちの「歴史的な解釈」が勝つかの、実力闘争になっている。「行き過ぎな行動や捏造による実力行使」をしてでも、現状の「極右的な捏造の歴史修正主義」に抵抗しないと、そのまま現在の(もしくは過去によって固定された)歴史解釈の捏造が継続してしまうので、手段は問わず、行動を起こす!!!。革命を志向する思考なんだけど、、、、これって個別のケースですごく、よくわからなくなる難しい問題。例えば、ドイツでいえば、アウシュビッツはなかった!みたいな意味不明の話に対抗するためなら、ウソや捏造を通してもそういった極右思想を止めなければならない!と言われると、ウソはともかく、、、うーん、そうかも、と思うでしょう?。さすがにアウシュビッツなかったは、ないだろうと。でも、これが、南軍旗やリー将軍コロンブス銅像や、従軍慰安婦像とかになると、価値観と現勢力の実力闘争になるので、、、わけがわからなくなる。そもそも特にローカルな闘争は、外から見たら意味不明になる。事実関係って、本当に難しいから。コロンブスが、ネイティヴアメリカン虐殺のシンボルで、西海岸の諸州は認めていないで、東海岸や南部側とケンカしているとか、アメリカ来るまでで、僕は知らなかったよ。そうすると、どの民族、どのグループ、どの価値観を信じているかによって、「どのあたりが歴史的事実で保守的(=まぁ妥当な歴史解釈)な視点」かは、かなりずれてしまう。こうした歴史の解釈をめぐる、、、歴史の記憶をめぐる闘争が世界中で起きているのは、まさに20世紀の価値が、いまリビルドされる時期に来ているからなんだろうと思う。こういう歴史解釈をめぐる、動揺を見ていると、「書かれた歴史」とか「定まった歴史」というのは、まじでめちゃくちゃ信用ならねぇな、と凄い思う。自分の現在の思想信条から、解釈しなおしているわけだから。


閑話休題


この独立記念日ウィークというか、休みは、いつもや旅行に行くので、家でゆったりしないので、ずっとトランプさんの式典やスピーチを見てた。しかし、もう驚くのなんの。なんというか、ポリコレに対して、これでもかとケンカを売る姿勢は、極論で自分の支持層の身を選挙対策で見ているが、凄くわかる。同時に、「アメリカの保守的な白人中心主義の価値観」のステレオタイプを強調して見せてくれるので、なるほどなぁ、アメリカの中産階級の白人には、世界はこう見えているんだなぁ、と非常に興味深かった。というのはべ、、、なんというのだろう、最近アフリカンアメリカンの映画やドラマを見ていると、その視点は、リベラルで極左の方に価値観が触れている視点だと思うんだけど、これまでのアメリカの歴史が全く違って見えるのね。でも、いま同時に、ワシントンとハミルトンの自伝を見ていると、なんというのあかなぁ、ヴァージニアやピルグリムファーザーズのアメリカの歴史が、どんどん変わっていっているのが、凄い感じる。だって、建国の父のワシントンやジェファーソンだって、奴隷肯定の差別的な人種主義者にしても、事実から言っておかしくないので、そうすると歴史の解釈が全く変わってしまう。この二人が、「本来もっと自由で平等なアメリカ」の反動的な敵対者として描かれても、おかしくないわけだから(苦笑)。いや、それは、さすがにねぇだろうといいたいところだけど、これが南部の話になると、もうめちゃくちゃ複雑になるのがよくわかる。


www.youtube.com
Mt Rushmore Speech



なので、無批判に見ていると、非常に偏った「物語」を見せられている可能性があるというのは、特に今回の『13th』などの映画を見ると、そういう視点で歴史を再構築もできるのだ、と驚く。そして、今度はこっちばかりを見ていると、またそれはそれで偏るのだろうと思う。まぁ極右と極左の視点は、同時に見ておかないと、ほんとうの中道はわからないんだろうと思う。


petronius.hatenablog.com




7/4は、フラストレーションがたまっているのか、物凄い花火だった。毎年、それなりに音がするけれども、今年は、寝れないぞ!というくらい、ガンガン凄かった。ほとんど違法。いやーストレスたまりまくりだな、アメリカ人。