批評:Movie(USA)

『The Blind SIde/しあわせの隠れ場所(2010米)』 ジョン・リー・ハンコック監督、サンドラ・ブロック主演

評価:★★★☆3つ半 (僕的主観:★★★★4つ) とてもいい映画だった。2009年にアメリカン・フットボールのプロ選手になったマイケル・オアー選手の実話を映画化した作品。原作はマイケル・ルイスの『ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟』だそう。…

『チョイス(SWING VOTE)』2008年アメリカ ジョシュア・マイケル・スターン監督

評価:★★★星3つ (僕的主観:★★★3つ) こういったアメリカの政治風刺のコメディーは、僕は好きなので、時々手にとります。ケヴィン・コスナーがさえないオヤジ役をやる政治コメディーでした。冴えないプアホワイトの白人オヤジの役でしたが、いや、どーみ…

『Patton/パットン大戦車軍団(1970年米)』 フランクリン・J・シャフナー監督  ハンニバルを夢見る高機動戦闘の天才

評価:★★★☆3つ半 (僕的主観:★★★★☆4つ半) 全体的に、少し残念な感じがする。というのはタイトルが『パットン大戦車軍団』という邦題なので、戦車部隊がところかまわず大活躍する話、と思っていたので、案外丁寧に地味にジョージ・パットンという人の人間…

442〜Live with Honor, Die with Dignity

これは、是が非でも見に行かねばなるまい。特に最近戦争映画が大ブームなので、これは見逃してはならないだろう。いろいろググっててわかったのは、日本人強制収容所から出征して、戦後も強制収容所に戻った彼ら日系人部隊が、実はダッハウ収容所(ドイツの…

『武器よさらば(A Farewell to Arms)』(1932年) 監督フランク・ボーゼイジ(Frank Borzage)、出演ゲイリー・クーパー、ヘレン・ヘイズ 典型的なセンチメンタルな悲劇のハリウッド映画

評価:★★★☆3つ (僕的主観:★★★☆3つ半) ■アーネスト・ヘミングウェイの小説の文脈では読み解けない今年2010年は、できるだけ古い映画を見たいなという目標があったので、現在戦争映画が熱いので、この古典作品を見る。もともとアーネスト・ヘミングウ…

物凄い傑作だ・・・。

さすが、名画といわれるだけある。いま半分の1時間目だが、、、、これ、確かに映画史に残る傑作だ。 そうか、大陸における防衛ラインの防衛線の意味ってのが、よくわかってきた・・・。これは海に囲まれた日本には、理解できない感覚だなー。WW1の歴史を…

『インビクタス/負けざる者たち』(原題:Invictus/2009年アメリカ) クリント・イーストウッド監督 古き良きアメリカ人から人類への遺言

評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★☆4つ半) ノラネコさんの評価も高かったし、ずっと見たかったのだが、やっと時間がとれて鑑賞。素晴らしかったです。晩年も最晩年になってこの怒涛の名作のラッシュに、信じられない思いがします。こんなことがありうるん…

『インセプション』(Inception/2010年アメリカ) クリストファー・ノーラン監督  何ゆえこの夫婦は50年も過ごしてしまうような危険な領域まで突入していったのか?それが僕にはわからない

評価:★★★★☆4つ半 (僕的主観:★★★☆3つ半) ■全体の講評〜目新しいモノはなかったが、素晴らしく面白かった友人と昨日思いつきで見に行く。総括の評価としては、とってもおもしろかったけど、特に目新しいモノはないね、という結論だった。個人的には、ち…

『アリス・イン・ワンダーランド(Alice in Wonderland)』  Tim Burton監督 非常に分かりやすいハリウッド映画〜大人になったアリスの自立を描く

評価:★★★★星4つ (僕的主観:★★★☆3つ半) ■3D映画を見に行くワーナーマイカルズシネマが併設されている巨大モールに買い物に行くついでに、久しぶりに妻と映画でも見ようと、数時間ほど子供を両親に見てもらい行ってきた。この時期だと『第九地区』が見…

『7つの贈り物』 ガブリエレ・ムッチーノ監督 観ている時間の過半が、主人公の動機が分からないので、苦しい

久々に、妻と、感動する映画でも見ようと、時間開けてみたが・・・・途中で挫折した。個人的には、自分で再構築する能力は高いと思うので、かなり前半でもうっすらとは主人公が何をやりたいのかは、わかったが・・・・・これ、あまりに説明不足がひどい。も…

『かいじゅうたちのいるところ』(Where the Wild Things Are)2009年アメリカ スパイク・ジョーンズ監督 マックスの心象風景としての詩的世界

評価:★★★★星4つ (僕的主観:★★★3つ) 超有名な絵本の映画化。この作品を、きぐるみを使って撮影するというライブ感あふれるテイストで演出しながら、よくぞここまで完成した作品に持っていったと感心します。というのは、ノラネコさんも指摘しているので…

『アメリア(Amelia)』  監督ミラ・ナーイル(Mira Nair) 脚本ロナルド・バス(Ronald Bass)  どこまでかっこよすぎる『プリティーウーマン』なんだよっていうラブロマンスをやっちゃったリチャード・ギアを見よ!

評価:★★★★☆星4つ半 (僕的主観:★★★★☆4つ半) 大西洋単独飛行を女性として初めて達成したことなどで知られ 1937年世界一周する飛行中に消息を絶ったアメリカの伝説的な女性パイロット、アメリア・イアハート(Amelia Earhart)を描いた伝記映画 『アメリ…

『カールじいさんの空飛ぶ家』 ピート・ドクター監督 

評価:★★★☆星3つ半 (僕的主観:★★★☆3つ半) いつものごとくJALの国際の中で見たのだが、、、それが失敗だった。たぶんこの作品は、その映像の美しさであって、「それ」がないとかなり魅力が半減してしまう。ちょっと失敗。しかしながら、全体的に「あ…

『スラムドッグ$ミリオネア』 ダニー・ボイル監督 ストレートな純愛物語

素晴らしかった。ノラネコさんのお薦めの映画は極力見る、という子供が生まれてから少し遠ざかっていたスタイルに、今年は復帰したいと思う。そして借りてきたのだが・・・・むむむ、、、、久しぶりの★5つ文句なし級の物語。あの『トレインスポッティング』…

もう。・・・見てとしか言いようがありません・・・絶句です。

素晴らしすぎて、涙も出ません。見ないと人生損しています。クリントイーストウッドって。。。。本当の意味での愛国者なんだろう。男の中の男です、、、、というか、人間としてこれほどの、素晴らしい気概を持った人も、なかなかいないでしょう。素晴らしす…

『わたしのなかのあなた』(My Sister's Keeper) ニック・カサヴェテス(Nick Cassavetes)監督 よくあるお涙ちょうだいの物語

評価:★★★3つ (僕的主観:★★★3つマイナスα) ■見る側の心の問題もう見た瞬間から嫌悪と拒否感が・・・・。ほとんど全編涙が止まらなかった。あのね・・・・人生には立場がある。その立場によって、感情移入の深さや仕方というのは、驚くほどに変わる。こ…

見たい・・・。

この作品、、、見たくて見たくて仕方がなくて、2回ぐらいレンタルで借りたのだが、二回と見ることができず返却してる。時間がないなぁ。なかなか2時間映画を見る気力と余裕が確保できない。なぜいまゲバラなのか?ってのは、いろいろ思うところはあるけれ…

『さゆり』 ロブ・マーシャル監督 

評価:★★★星3つ (僕的主観:★★★星3つ) ■描かれる側から見る被撮影文化ハリウッド映画を、「描かれる側」から見ると、どうしても鼻につく部分があるので、評価は悪くも良くもいえよう。が、個人的には平均点の作品であった。日本文化の描写としては、ひた…

『雨に唄えば(原題Singin' in the Rain)』 ジーン・ケリー/スタンリー・ドーネン監督

ミュージカル映画の最高傑作と謳われる作品。よくできている、とは思うけれども、現代の複雑な脚本やリアリティの表現手法に慣れた受け手の目から見ると、イマイチなんではないだろうか、と思うだよなぁ。古典というのは、その時の「新しさ」や「落差」って…

『地球が制止する日』 スコット・デリクソン監督

評価:★★☆星2つ半 (僕的主観:★★☆星2つ半)別に悪くないのだが、飛行機の中で見ていて、すげー眠かった。たぶん可もなく不可もなくなんだろうが・・・うーん、それだけ大風呂敷広げておいて、最後の解決があまりに単純すぎて・・・えっ、それだけ??と思…

『チェンジリング』 クリント・イーストウッド監督 晩年になってなんでこう凄い作品を連発するんだろう・・・すごい。

評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★★星5つ)晩年のクリント・イーストウッド監督の凄さは、とどまるところを知らない。『ミスティック・リバー』『ミリオンダラー・ベイビー』『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』と、傑作ばかりで言葉も失う。この『…

なんでこんなに重いの・・・・(苦笑)

面白い・・・物凄く面白いんですが…・物凄くサラっと重いです。

『The Secret Life of Bees(邦題:リリィ、はちみつ色の秘密) ジーナ・プリンス=バイスウッド監督  大切なのは蜂に愛を送ることだ

評価:★★★★星4つ (僕的主観:★★★★4つ) http://movies.foxjapan.com/hachimitsu/公開前ですが、これも飛行機の中で見ました。素晴らしかったです。寝不足でしたが、全く眠りませんでした(笑)。なによりも、14歳のダコタ・ファニングが、そのまま14…

2008年のドラマの最高傑作は、これ。

2008年のおススメを、考えていたんだけれども、ドラマ部門も書けばよかったなぁ。昨年見た作品の中では、ゲーム、アニメ、小説すべてをひっくるめて、実はこの作品が、No1と思っています。お奨めですよ。マクロとミクロのバランスがとてつもなくいい。今…

『コンスタンティン』  フランシス・ローレンス監督  悪魔祓いモノは、連続で見るといろいろわかるものがある

評価:★★★星3つ (僕的主観:★★★星3つ) 個人的には、つまらなかった。ただ、作品としては映像やアクションを見ても、なかなかのレベルなのではないかな。いってみれば、アメコミや欧米社会で人気の悪魔祓いモノの映画版といったところ。この手のテーマは…

『恋愛適齢期』  ナンシー・メイヤーズ監督  老いが見事なコメディになっている

評価:★★★☆星3つ半 (僕的主観:★★★★星4つ) ■あらすじ 音楽業界で活躍する63歳のハリー・サンボーン(ジャック・ニコルソン)は、30歳未満の女性が恋愛対象の結婚経験ゼロの裕福な独身プレイボーイだ。現在は、一度の結婚経験のある独身の54歳の人気劇作家…

『バットマンビギンズ』 クリストファー・ノーラン監督  『ダークナイト』の予習として必修の映画〜アメリカのアダムの系譜を継ぐ物語

評価:★★★星3つ (僕的主観:★★★☆星3つ半) この作品は、単体では、うむなかなか悪くないな、という程度の作品です。深読みすれば、いやバットマンが好きならば、という感じで。けれども、忘れないでくさい。この作品は、のちの傑作『ダークナイト』を生み…

『24-TWENTY FOUR- シーズン2』/『自壊の帝国』 佐藤優 情報分析官とは? 

評価:★★★★★星5つのマスターピース (僕的主観:★★★★★星5つ) ■スパイの動機〜情報分析官(インテリジェン・スオフィサー)とは? インテリジェンス(諜報)という言葉を知っているでしょうか?。昨年読んで、佐藤優氏の著作『自壊する帝国』 で知った言葉…

『12モンキーズ』 テリー・ギリアム監督 今、この世界の手触りを疑う

評価:★★★☆星3つ半 (僕的主観:★★★★★星5つ) ■『未来世紀ブラジル』に並ぶ傑作〜その言いたい本質は全く変わらないように思える テリーギリアム監督の『未来世紀ブラジル』や、アンドリュー・ニコル監督『ガタカ』、スタンリーキューブリック監督『時計仕…

『アイ・アム・レジェンド』フランシス・ローレンス監督の本来のエンドと藤子不二雄のSF短編集『流血鬼』との類似性

評価:★★☆星2つ半 (僕的主観:★★★星3つ) あれ、、、これって、ぼのぼのさんのところで、見て、納得した。なんか、あまりに整合性がない映画だなーと不思議におもったんですよ。 昨日、たまたま『アイ・アム・レジェンド』にもう一つのエンディングという…