『のらくろ豚の国大戦争編』 フロンティアというものを感受すること

#307 のらくろ豚の国大戦争編 (#306)@漫研
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そしてのらくろは退役して「これからは大陸の開拓だ!」と言って大陸へと飛び出し、他の犬(朝鮮族)、豚(漢族)、羊(満州族)、山羊(モンゴル)たちと協力して鉱山を掘り当て、また次の開発を求めて去って行きます。そのラストは本当に素晴らしい。それは「のらくろ」が今まで日本人が見た事がなかった世界を見せてくれたって事を意味しています。ずっと島国の中にいた日本人が見た事のなかったもの。源氏物語も、平家物語も、太平記も、太閤記も、忠臣蔵も描くことのなかった、ただただ広い世界フロンティアというものを見せてくれたんだと!(ジャーン!ここでグレゴリー・ペックの「大いなる西部」のテーマをかけて下さいw)日本の子供達に見せてくれたんだと、そう思うわけですね。

…ってここらへんでちょっと待ってが入ったんですがwでも、新大陸を“発見”して、そこに入植する決意をした西洋人がその大地に立った時、どれほど熱く胸を躍らせたのか?西部劇の映画とか観て、それが理解(共感)できるなら、当時の日本人が満蒙の大地に何を思い描いたか?も想像できるはずです。そういう感動や楽しさを変な理由でゆがめて受け止めたくない…と僕は常々思いながら生きています。たとえその感動が様々な悲劇と隣り合わせだったとしても…ですw

#307 のらくろ豚の国大戦争編 (#306)@漫研(閑話喫茶のLDさんの記事です)


とてもとても興味深い指摘。読んでみたい!。どうも直接リンクが難しいみたいですが、閑話喫茶のLDさんの(#306〜7)記事です。基本的に、戦前のことを語る時には、そのことを倫理的な善悪で見ない冷静な態度がないと、そもそも事実自体すらゆがめてみようとしない姿勢になってしまうので、そういうのはよくないと常々思っています。後代の倫理で、過去を裁くことは、卑怯者ののやることのよう僕は感じてしまいます。戦前の評価には、フロンティアという概念や文明化の概念抜きには語れないはずなのです。この原理や物語自体の魔力と美しさを知らずして、そのリスクを評価することはできないと思うんですよ。

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