多数を巻き込むリーダー

とうとう民主党からは独自の候補が出せなかった。たらい回しを受けるおめでたい民間人もいないのかもしれないが、政治のためには中央銀行及び世界経済が犠牲になってもしかたない、というのが民主党の考え方だということだけはよくわかったことになります。


中略


とにかく小沢さんは破壊が趣味で創造にはマッタク興味がないといううわさがありましたが、今回も自民党政権を破壊することで自らの目標は達成、という感じがしてきましたね。巻き込まれる国民はいつも悲惨であります。


政権担当能力/債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 
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最近海外のニュースをなるべく読むように心がけているのですが、この日銀総裁が政治の駆け引きでなかなか決まらない、というのは、国際的には本当に恥ずかしいというか無責任な話で、どうにも外部に対しては説明の困る話でした。なにしろ、いまだ日本経済の持つ世界経済へのインパクトは大きいわけで、それをちゃんと考えていない無責任・・・に海外には見えるらしく、なかなか何とも言えない悲喜劇でした。

ちなみに、「そう」おもって恥ずかしいなーと思っていたのですが、ただよくよく考えると、国際的に見て与野党が逆転したりすることや多党制は、とてもありふれたもので、逆にいうと、こういった敵対者も巻き込んで大きなビジョンを指示していく議会運営能力に日本の指導者たちは慣れていないんだな、ということを感じます。自民党一党独裁が、長きにわたって続いてきたある種の問題点のような気がします。つまりは、そういうチャンスを、得たと思うわけで、こういう時に、ちゃんと敵対者や異論を巻き込んで、指導力を出せそうな人とそうでない人を見分けるチャンスでもあるし、まぁいい機会なのかな、という気もしないでもないです。

ちなみに僕は、個人的には小沢一郎さんは好きな政治家なのですが、、、実績がなく、ただ「壊すだけ」といわれても仕方がないですよね。そうで終わってほしくはないですが・・・人間は残念ながら「場」が与えられないと、どんな可能性も、消えさってしまうのですよね。どうでもいいイロモノキャラ政治家だった小泉純一郎が、その良しあしは別として歴史に残る宰相として成長を遂げたかと思えば、本命だった小沢氏は、まだくすぶっていて…。なかなか感慨があります。それにしても、自民党側のなんというか、周りを「巻き込む」指導力のなさにも悲しくなるものがありますが。