『花咲ける青少年』 樹なつみ著 1939年のアメリカNYの万国博覧会から始まる壮大な物語


花咲ける青少年 (第1巻) (白泉社文庫)花咲ける青少年 (第1巻) (白泉社文庫)
樹 なつみ

白泉社 2001-09
売り上げランキング : 71903

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

評価:★★★★★星5つ
(僕的主観:★★★★★星5つ)


樹なつみさんのオリジナルにして最高傑作は、これ、だと思う。この人も、ゆうきまさみに似て、非常にレベルの安定している人で、どれを読んでもかなりのものではあるんだが、登場人物、舞台・・・そして、そんなのみたことねーよてきな物語は、凄い広い射程を持っていて、いまだこれを超えるような、スケール感のある少女マンガを見たことは僕はない気がする。だって、アジアの王国の王位継承問題を軸に据えた、石油メジャーの覇権争い(笑)なんだぜ、少女マンガの舞台が!。桁外れだよ。しかも、アジアの華僑財閥の当主が主人公の一人でもあって、、、、いや、まて、なんだそれ!(笑)って話ですが、それが、、、見事なんだよねー。しかも、人を率いること、権力を扱うこと、などなどの深さと重さが、十全に理解されているストーリー展開に人間関係、、、、、その基盤の上に、主人公の女の子の花婿選び!なんていうウルトラ少女マンガチックな話なんだ・・・いや、よんだら、すげーと思うよ、そのオリジナル感覚に。


あと、11巻だっけ?最後の巻での、1巻のどうでもいいと思っていたラギネイという古いアジアの王国の、既になくなって久しい儀式が、最後の最後で、凄まじい文脈のもとで再現される時、その凄さ、その骨太さ、その深さに、、、、僕は衝撃を受けたよ。このシーンだけでも、信じられないくらい感動するので、絶対に読む価値がある。『朱鷺色三角』『パッション・パレード』 『OZ』『獣王星』『八雲立つ』・・・どれも、星5つ級の傑作だけど、やはりそのスケール感と「まるでほかに類似の作品を見ない」という際立ったオリジナルさで、この作品が、やはり最高傑作だな、と思う。 ルマティの演説のシーンなどは、もう、、、、、超一流の政治家の演説だぜ。一言、読んでないと、人生損です。樹なつみ先生、僕大ファンです!!!。もちろん全巻持っています!!!。