『アイ・アム・レジェンド』フランシス・ローレンス監督の本来のエンドと藤子不二雄のSF短編集『流血鬼』との類似性

アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組)

評価:★★☆星2つ半
(僕的主観:★★★星3つ)


あれ、、、これって、ぼのぼのさんのところで、見て、納得した。なんか、あまりに整合性がない映画だなーと不思議におもったんですよ。


昨日、たまたま『アイ・アム・レジェンド』にもう一つのエンディングというものがあることを知り、その映像をYouTubeで実際に見て愕然とした。

これ、いくら何でも違いすぎだろう。

エンディングに2つのヴァージョンがある映画はさほど珍しいわけではない。たとえば『アイ・アム・レジェンド』とよく似た作品である『28日後…』にも2つのエンディングがあって、僕が見たときは、最初に公式のエンディングが流され、エンドロールの後にアナザー・エンディングが流されるという上映形態が取られていた。しかしその2つはハッピーエンドとアンハッピーエンドの違いこそあるものの、決して作品のテーマや世界観を覆すようなものではなかった。

ところが『アイ・アム・レジェンド』の2つのエンディングは、作品のテーマを根本から引っ繰り返してしまう、ありえないほど違うものなのだ。


【映画】『アイ・アム・レジェンド』に関する衝撃の事実
http://bonobono.cocolog-nifty.com/badlands/2008/08/post_dbbd.html#more
Badlands 映画・演劇・音楽レビュー

タイトルの通りなんですが、丁度、LDさんに借りて読んでいたんですが、このラスト(もう一つのほうね)との類似性にちょっとびっくり。ただ、明らかに、物語の結末という意味では、圧倒的に藤子不二雄さんのほうが、素晴らしい。読後感も含めて。


藤子不二雄の天才っぷりを感じました。


藤子・F・不二雄少年SF短編集 (2) (小学館コロコロ文庫)

評価:★★★★★星5つマスターピース
(僕的主観:★★★★★星5つ)

はっきりいって、藤子不二雄先生は、天才です。もう掛値なし。しかも『ドラえもん』とか、これらの作品のすごさは、この裏側にあるこれらSF短編を読まないと、そのすごさが、必ずしも理解しされていないと思う。凄いよ、ものすごいよ、マジで。



ちなみに、どっちもリチャード・マシスンからのインスパイア、もしくはその小説の映画かみたいですね。


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