資本主義の「市場」を作り出すことと国民国家(ネイションステイツ)の関係

フランス革命自体、その少し前に起きたアメリカの独立とともに、イギリスの資本家が国際投資環境の実験的な整備のために誘発したのではないかとも思える。フランス革命によって世界で初めて確立した国民国家体制(共和制民主主義)は、戦争に強いだけでなく、政府の財政面でも、国民の愛国心に基づく納税システムの確立につながり、先進的な国家財政制度となった。それまでの欧州諸国は、土地に縛られた農民が、いやいやながら地主に収穫の一部を納税する制度で、農民の生産性は上がらず、国家の税収は増えにくかった。

 フランス革命を発端に、世界各地で起きた国民国家革命は、人々を、喜んで国家のために金を出し、国土防衛戦争のために命を投げ出させる「国民」という名のカルト信者に仕立てた。権力者としては、国民に愛国心を植え付け、必要に応じて周辺国の脅威を扇動するだけで、財政と兵力が手に入る。国民国家にとって教育とマスコミが重要なのは、このカルト制度を維持発展させる「洗脳機能」を担っているからだ。

覇権の起源/2008年8月14日/田中 宇
http://tanakanews.com/080814hegemon.htm

僕は、こういった陰謀論的な話は、どうしても拒否が生まれるのですが、とはいえ、「見えないところ」に「秩序を見出す」というのは、分析の基礎的なもので、この問いの結果見えてくるものがいつも興味深い。


この300年くらいの地球の歴史は、やはり資本主義の「市場」を作り出すという力学に基づいていているんだなーと思う。この視点抜きで歴史は語れないんだと思う。「市場」というのは、商品をバカスカ買う、中産階級がある国家のこと。そして、そこの労働者が、グローバル経済のリカードウのいう比較購買説を実証するような、「強み」ごと貿易でリンクできるような再生産とイノヴェーションが行われること・・・。人類は、そういう意味では、WW1や2以降、ちゃんとこの負の側面を抑えながら発展している。


・・・アフリカだけ、はいれねーんだよなぁ、、、これに。・・・・・・。