『水滸伝 19〜旌旗の章』 北方謙三著  ついに、、、、、ついに、最終巻。本日読み終わりました。胸が熱いです。

水滸伝 (19)  旌旗の章 (集英社文庫 き 3-62)

本日通勤の途上で、読了。


胸が熱くなり、余韻が残ったままでした。


ところで、感想を細かく書きたいのだが、パワーがないので、メモを。


これって、実は、、、キューバ革命をモデルに書かれた、、、ということですが、僕はキューバ革命をよくしらさないので、僕のリテラシーからいうと、この作品の本質は、


アメリカの南北戦争独立戦争をあわせた話


に見えました。


なぜならば、この素晴らしい梁山泊の男たちのすべてを結びつけるのは、言い換えれば、この本の究極のテーマは



漢(おとこ)同士の友愛



だからだ。友愛の概念は、難しいのだが、長々説明しなくても、わかってもらえるだろう。これは、アジアの専制君主の世界には、孔子的な忠義の縦の人間関係が重視される北アジアでは、なかなか発見できないもので、横のつながり・・・・いいかえれば、


共和政治(リパブリック)の原点


なんだよね。


そして、この作品の根本が、漢民族同士という、同じ民族で戦い合っているという部分に、近代社会の基本である、フェアネス(=公正さ)の追求という、アメリカ独立宣言の本義を見出してしまうのは、僕だけではなかろう。



・・・そうか、、、キューバ革命の本義を追求すると、アメリカ独立革命になるのか・・・・。


ああ、、、そうか、、、、なぜアメリカが、赤狩りが厳しい割に、共産主義的な全体主義的なシステムに相性がいいのか、やっとわかったきがする・・・ああ、、、なるほど・・・・。大発見だ、個人的に。