アメリカ共和党の副大統領候補は、サラ・ペイリン氏(44)

アメリカの選択:08年大統領選 共和党・ペイリン氏演説「ガラスの天井打破」

 ◇クリントン支持者狙い、民主揺さぶる

 【デンバー(米西部コロラド州)及川正也】米共和党の大統領候補に内定しているジョン・マケイン上院議員(72)は29日、副大統領候補に選んだアラスカ州女性知事、サラ・ペイリン氏(44)とともに激戦のオハイオ州で演説した。「『自分が第一、国は二の次』というワシントンの旧弊政治を打破するために協力してくれる」とペイリン氏の清新なイメージを強調。同氏も女性の強みを押し出し、民主党に対抗して超党派の支持拡大を目指す考えを示した。


 「ヒラリーは天井のガラスにひびを入れたが、私たちはガラスを打ち破ってみせる」


 ペイリン氏は29日の演説できっぱりと言ってみせた。民主党の大統領候補に指名されたバラク・オバマ上院議員(47)を相手に、女性初の大統領候補を目指して予備選で戦い、敗れたヒラリー・クリントン上院議員(60)を強く意識した発言だ。

 民主党は28日に閉幕した全国大会でオバマクリントン両氏の和解を演出したが、クリントン氏の熱烈な支持者の中には反オバマ感情がくすぶり続けている。マケイン氏の女性副大統領候補の起用には、党内亀裂の修復を最大の課題とする民主党を揺さぶる狙いがある。

 ペイリン氏はさらに「政治は利益を争ったり、政党同士がぶつかり合うゲームではない。すべての政党と無党派に改革のメッセージを伝えたい」と述べ、「改革」を掲げるオバマ氏への対抗意識をむき出しにした。

 一方、オバマ氏は副大統領候補に上院外交委員長のジョゼフ・バイデン上院議員(65)を起用している。バイデン、ペイリンの両党副大統領候補は10月2日にミズーリ州で討論会を行う。

 ◇趣味は狩猟、直言の闘士

 【デンバー及川正也】共和党の副大統領候補に起用されたペイリン氏は、狩猟や釣りを趣味とし、多彩なスポーツをこなす。狩猟の趣味は小学校教師の父親譲り。「明るく積極的な女性」として準ミス・アラスカに選ばれたこともある。女性初のアラスカ州知事として腐敗を告発し、国の助成金削減や政治改革を断行。「エネルギーの自立」を訴え、アラスカの石油開発を推進する一方、石油会社に増税地球温暖化対策にも積極的だ。

 歯に衣(きぬ)着せぬ語り口も持ち味だ。「行き先もない橋などいらない」と公共事業の無駄遣いを批判。元労組員で、その「闘士」ぶりはクリントン氏とも通じ、労働者など中産層に人気がある。夫と子供5人。イヌイットの血をひく夫はアラスカ油田で働く労組員で、スノーモービル競技の世界王者。陸軍に入隊した長男は米同時多発テロ(01年)の発生日と同じ9月11日にイラクへ派遣される。http://mainichi.jp/select/world/news/20080830dde007030052000c.html


なっ、、、なんというか、、、共和党バリバリのような経歴だなぁ、、、と思う。なんというか、矛盾というか多様なものをがばっと抱え込んで抱きしめる感じは、エリートが極まる人ばかりが多い民主党に比べると、やっぱりアメリカにいたら、政治家を目指さない限り、僕はきっとリパブリカンにシンパシーだなーと思ってしまう。なんというか、エリート臭の極まる民主党の候補ばかり見ると、やっぱりこっちを支持したいと思う人がいるのはわかるよ。まぁ政治的には、危ない人ではあると思うけれども(苦笑)。



ヒラリー・クリントンは、マケインのペイリン起用を内心、喜んでいるかもしれない。「ペイリン副大統領」が現実のものになれば、ヒラリーにとっては、それは、自らの大統領への道の「露払い」のようなものになり得るからである。確かに、此度の大統領選挙は、相当に面白いものになりそうである。

 こうしてみると、いよいよ、「小池百合子総理」の現実的な可能性を探るべきときがきているかもしれない。別段、雪斎は、小池氏に特別なつながりがあるわけえではないので、誤解しないでもらいたいけれども、日本も「女性宰相」の登場を展望すべき時期に来ていることは、確かである。

雪斎の随想録/とある政治学徒の戯言 part.Ⅱ
http://sessai.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_9f0f.html#more


ふむー。小池百合子さんって人がどんな人なのか、知らない僕にはさっぱりわからないが、たとえシンボルだけでも、形だけでもまず実績があるというのはとても大きなことで、それはわかるなー。

それにしてもアラスカはマジー・ジョンソンといい、このサラ・ペイリン(Sarah Palin)といい、白人、しかも美人女性というのが知事や上院議員になる土地柄なんですかね。アラスカ、恐るべしデス。 先ず第一のポイントは雪斉殿ご指摘の通りですね。


アラスカが全米で最大の資源保有州だということが資源外交上重要な意味をもつ・・・可能性は高い。


補足させて頂くと、金もウランも実はネバダ州でもかなりの埋蔵量が確認されているのです。ところがこれらを掘る、そして精錬する、という過程である程度の環境破壊が起きるため、全米の環境保護団体が立ち上がり、存在が解っていても開発など、前に進めない鉱山がほとんど。

所がアラスカはまさにこの鉱業以外に産業がないので、州政府を挙げてこれを保護。日本では住友金属鉱山が早くからアラスカに目をつけて、先日ポゴという金鉱山で金の生産が始まったことが新聞などで報道されたのでご存知だと思いますが、彼らも相当環境保護団体の反対にあったものの、常にアラスカ州政府が生産者側に立ってそれらの環境団体を抑え込んでここまで実現に漕ぎ着けたという背景があります。

更に、オバマの売りであるマイノリティー対策という点でもこのアラスカは注目です。

アメリカで先住民の土地所有権を唯一認めているのがアラスカ州住友金属鉱山の採掘リース契約も、表向きの相手はアメリカ合衆国アラスカ州ですが、其の向こうにアラスカ州が先住民から土地を借りています、というリース契約が存在します。

こんな先住民の土地所有を大々的に認めているのはアラスカ州だけで、その意味でこれはマッケインによるマイノリティーに対する重大メッセージと言っていいのではないでしょうか。

女性副大統領候補をぶつけることでクリントン票の受け皿に成り得る・・・少なくとも露払いは・・・というのは報道されている通りでしょうか。

ということでマッケイン、流石に老獪です。

因みにアラスカの主要産業はこういった鉱業と水産業ですから、日本との関係は深く、アラスカ州知事は歴代大変な親日家です。余計な話かもしれませんが、日本にとっては悪い組み合わせでは無い筈です。


債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/
ウォールストリートで20年、生き残ってきたノウハウを開示、日々のマーケット・社会情勢を分析します。