欲しいものをどんどん脊髄反射的に買ってしまうような人達は、景気を良くしてくれる経済の救世主

ろくに貯蓄せずに、欲しいものをどんどん脊髄反射的に買ってしまうような人達は、景気を良くしてくれる経済の救世主なのだから、景気が悪化したときにそういう人達を救済してあげるのは、辻褄が合っている。むしろ金を貯め込むばかりで、ろくに消費しない老人や富裕層の方が、この社会を悪くしている。不況の時に、金を貯め込んだ老人と富裕層が一斉にドバドバ消費を始めれば、椅子取りゲームの椅子の数は増え、多くの失業者が救済されるはずだ。



努力しない人を国家が救済すべき14の理由
http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20081214/p1


今回のアメリカ発の金融危機を、アメリカ人の消費者のほとんどが借金にまみれて消費しているのを見て、そういう生活をしているからだ、ざまあみろとか迷惑だ!とか怒る人が結構いる。けど、経済学を知っている立場からすると、それって???と思ってしまう。


だって、資本主義社会は、消費をすればするほど、景気が上向いて、社会がよく回るシステムになっており、日本のように貯蓄率の高い国は、経済全体には、必ずしもプラスとは言い切れないのだ。有効需要の単純な計算をしたことがあれば、たとえ借金であろうがなんだろうか、消費を増やすと、連関波及的に経済全体のパイが大きくなるのは、すぐ実感するはずだ。


ましてや、ここ数十年の世界的な好景気や中国の発展(中国の発展のおかげで日本は好景気を満喫した)による世界経済の著しい上昇は、基本的にアメリカ市場の開放政策とその旺盛な消費のおかげであることは、常識なんだよね。グローバルマーケットの大消費地として、ガンガン消費してくれたからこそ、世界は豊かにまわったわけだ。


とすると、借金しても消費を謳歌してくれるアメリカの市民は、世界にとってとてもいい存在なわけで、「そのおかげ」でサプライサイドである日本の輸出業や製造業は、豊かになってきたわけですよ。なのに、「あんな借金ばかりの乱脈な生活をしているからだ!」というトーンでの報道や意見には、どうしても納得がいかない。文化的に消費や借金を日本人が、好まないのはわからないでもないが、、、あまりに非理性的な態度に僕は思っていまうなぁ。


もちろん住宅の破綻の次は、クレジットカードだとささやかれるように、平均して一般的に1万五千ドルのクレジット残高がアメリカの一般市民にはあるらしく、、、それって少なく観ても150万円以上!!を、リボルビングで回すケースが多いらしく、雇用が失われれば一発で破産だよね、それじゃ。そういった借金まみれの消費力によって、世界の需要がまかなわれていたと考えると、それは「バブル」だったんだな、と考えることもできる。

バブルは、真のものではないので、こういった破壊的なリセッションを生むので、という議論があるので、この辺は悩まないでもないが。しかし、経済の景気循環の難しいところは、「スタート地点が何か?」ということが、なかなか証明できない。それは、連関波及型だからね。このへんは、考えるなぁ。けぅきょくは、どこかのそういった過剰な消費に頼るんじゃないの?って思ってしまう。ケインズ系はすべてそうだもん。