木山春生・・・・うわーーエロかわえー(笑)

とある科学の超電磁砲 2―とある魔術の禁書目録外伝 (2) (電撃コミックス)


御坂美琴上条当麻を好きになる理由が、とても分かりやすくラブコメとして描かれている
これ、びっくりするほど面白いです。絵柄も好みだし。まず本編よりも、はるかに上条当麻が主人公らしい。というか、美琴が、惚れるのは、もうはっきり分かるよね。理由が、分かる。彼女にとって、学園最強レベルのレベル5の能力をフルに使える相手というのは、人生で初めてなわけだし。また、彼女にはっきりと戦闘において勝利しているし。これだけでも、彼女にとって、「初めて出会う特別な人」なんだよね、もう既に。p32の「まじめにやってもいいんかよ・・・」と凄むシーンとか、もうめっちゃくちゃ、かっこいい(笑)。そりゃー惚れるって。・・・ただし、まだ記憶を失っていない時の、彼ってのは、どんな人だったんだろう?、本当のところは?というのは、気になるなぁ。この外伝は、御坂美琴からの視点で描かれているので、「彼女にとって特別で、かっこよく見えれば」ラブコメとして見事に成立するので、それを書く必要はないんだが、、、、というか、「それ(=記憶を失う前の本当の性格)」を描いてしまうと、それを解決できる唯一の人が、というか、それを「最初に知っている」人が、美琴になってしまうので、完全に正妻ポジション(=主人公の唯一性の相手)になってしまうよね。


あと、好きになる理由だけれども、ダメ押しで、この外伝における数々のエピソードでうまく表現できているのだけれども、美琴の倫理感の根本には、「力があっても、なくても、正しことを貫くべきだ(…なかなか難しいけど)」というものがあって、けど、それは本当に難しい。中学生の美琴がが不良にからまれていても、みんな見て見ぬふりをする・・・・それは当たり前。けど、それでも、それを見て見ぬふりをしないという行動を、当麻何度も何度も美琴に見せつけている・・・



そりゃー惚れないわけないよね(笑)。



なぜならば、それは彼女の理想の生き方だから。この時点では、上条当麻を自分よりも上の能力者に感じているが、この後、本編で、レベル0の無能力者であったことが発覚するわけだから、それは美琴にとってまさに「在るべき理想」になってしまうよね。つまり、まったく力が「ないにもかかわらず」その生き方を貫いているわけだから。この外伝は、本編にはなく、見事にこの超能力を開発する学園都市において、「レベル0(=無能力者であること)」の悲哀が、物語のテーマ上、何度も繰り返されるので、このことの意味は、物語自体が持つドラマツゥルギーというか、この物語(=外伝)のテーマの本質と結びついていくんで、そりゃーーー惚れるわなぁ(苦笑)。それに彼のこの行動は、明らかに、ヒーローの行動だよ(苦笑)。


本編の、御坂シスターズ編は、その助けられるべき弱いものが、あらびっくり、レベル5の最強の美琴になってしまった!という話から入るので、「助けられたから惚れれた」ように見えるが、実は、全然そうではないのが、外伝で分かるんだよね。このエピソードは、インデックスに出会う前に発生しているフラグイベントなので、本当は、正妻の位置は美琴であるほうが正しいといってもおかしくないくらいだよね。御坂美琴は、上条当麻が、自分(=御坂美琴)が学園最強であろうがなかろうが、それが不可能であろうがそうでなかろうが、理由を問わずに助けに来る人間であるというのを、本編が始まる前から、知っているんだよね。まさか、その「助けられる」のが自分になるとは思わなかっただけで・・・。この外伝を組み合わせると、彼の「弱きものを無条件に助ける」という人格のドラマトゥルギーは、なかなか綺麗に物語のテーマと結びつくんだ。




■ゆっくりハーレムメーカーの定義を考えています
ちなみに、ハーレムメイカーという言葉には、いまLDさんとルイさんと、もう少し定義をしっかりさせなければいけないよね、、、という話になっている。というのは、僕が使うハーレムメーカーという言葉の範囲はかなり曖昧で、これは実は、「能動的」と「受動的」に分けることができそうなんだ。で、僕が使っているハーレムメーカーは、「能動的」なほう。

まだ当麻がどっちに当たるかは、定義がはっきりしていない段階でいいづらいんだが、少なくとも美琴に対しての振る舞いは、えらく能動的なんだよね。だって、少なくとも美琴視点で見ると、もうはっきり口説かれているとしか思えない流れだよ・・・これをインデックスにとられるなんて…(苦笑)。西尾維新さんの『化物語』の委員長級の悲劇だね。

ハーレムメーカーは、僕の込めている意味としては、「助ける人々の人格のドラマトゥルギーの最も本質的な部分」に「踏み込むからこそ」惚れられてしまうものであって、それは、助けたから惚れられるというような因果的な構造ではないと思うんだ。助けるということが、その人の人格の本質にかかわる事件を解決させることを伴う、という大前提を僕は込めているから。理由もなく、そこで助けられたから好きになるというのは、僕の人が人に惚れる時の理解からいうと、明らかにおかしい。このへんは、もう少し熟成させながら考えますが、たぶんここで「受動的」に、好かれてしまうという意味は、「助けられる人の人格の本質に踏み込んでいないのに」なぜかほらられてしまう、というものに僕は感じる。それは、僕の込める意味では、確かにハーレムメーカーにはそぐわない。この辺ちゃんと考えなければなー。

ちなみに、LDさんとルイさんには、この受動性のあるやつを、「恋愛原子核と命名しようという提案がなされています(おお、マブラブ!)。まぁ類型を例証あげながら確認していこうと思うので、漫研かLDさんのブログに注視してください(苦笑)。まぁはっきりしてきたら、僕もちゃんと書きます。ちなみに、本当は、ハーレムメーカーという概念は、僕は、日常と非日常を物語のレベルでワンセットにしてしまう手法を編み出した思われる『空の境界』を生み出した奈須きのこさんについての話を書きたくて書いた概念ですが、まずはとりあえずそっちを定義づけてからのほうがいいのが書けそうですねー。がんばってみます。あーもっとエネルギーを書けて考えたいが、そこまでパワーはない今日この頃です。


ちなみに、外伝のようにインデックスがいないと、とってもわかりやすいラブコメに感じる。そして、美琴の理想とすることと、物語のテーマと、当麻を好きになることが見事に一致しているので、ぶれることなく安心して見れる物語になっている。フツーこの後、当麻とカップルになるよなー(苦笑)。




■木山春生・・・・うわーーエロかわえー(笑)
ちなみに、感動的なくらい、この人タイプです。・・・・かわいすぎる・・・・。