『レッドクリフ part1』 ジョン・ウー(呉宇森)監督  良くも悪くもジョンウー節

レッドクリフ Part I スタンダード・エディション [DVD]

評価:未評価
(僕的主観:★★★☆3つ半)

休日の今日も終電で帰ってくるような生活をしていると、国際線の飛行機の中が余裕をもって映画を見れる数少ないの時間で、先日の出張時に、三国志ジョン・ウー監督による映像化『レッドクリフpart1』を見る。基本的な感想としては、まさに以下のノラネコさんの意見が的を射ていると思う。

冒頭の漢の宮廷のシーンで、室内にもかかわらず猛烈に霧が渦巻いていたり、キャラクターの感情を表すのに、掟破りのズームレンズを多用するなど、静かなシーンも含めて、良くも悪くもジョン・ウー節の強烈な作品なので、あくまでもアクションを中心に世界を広げる、彼のテイストに乗れるかどうかが作品の評価の分かれ目になるだろう。(文字強調管理人)



ノラネコの呑んで観るシネマ
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ジョン・ウー監督の作品は、アクションで話を進めていくので、これに「のれ」ないとかなりつらい。実際、僕は、ほとんど半分寝ながら見てしまった(苦笑)。まぁ朝4時起きで成田に向かった日で、ほとんど寝てなかったから当たり前ちゃー当たり前だが。・・・少し悔しかった。ただだからと言ってみごたえがないわけではない。なんというか、東洋的とでも云おうか、中国的な京劇とかの伝統なのか、表現が日本人の僕からすると独特な大げささがあるのだが、とりわけ呉軍総司令官の周瑜トニー・レオン)と、諸葛孔明金城武)が琴の合奏をしながら互いの胸の内を推し量るというようなシーンは、中国的な表現だなーと思った。けど、この辺がなかなか雰囲気があって、僕は好きだなぁ。本当は、こうアクションばかりで進めるのではなく、もう少し背景の説明や会話による物語を盛り上げるような演出があるといいんだけどな・・・と思うが、ジョン・ウー監督に求めるものではないのかもしれない。