12話『白銀の羽』 ついに明らかになりつつこの国の在り方

獣の奏者 II 王獣編

アマゾンで昨日思わず頼んじゃいました。もう最新話まで到達したので、どこかで余裕があれば、一気に読みます。今ならば頭に強烈なヴィジュアルのイメージがあるので、楽しみ楽しみ。鉄は熱いうちに打て、といいますものね。

ちなみに、12話で、この物語の骨格がかなりのレベルでわかりましたね。竪琴にあんな深い意味があったんですね。気づいたと思うけれども、あの絶対音感に近い、聞いた音をすぐ再現できる才能は、門外不出の禁じ手である「指笛」?だっけ、母が死んだときに使った音をエリンが完璧に覚えているってことを指すんですよね。そして、ジョウンは、明らかにこの国家の真王側の高級士官などを統率、訓練する教官だった可能性が高いですね。その下でみっちり教育を受けて・・・まずは自然の世界に対しての知識探究でしょうが、これが、そのうち闘蛇や王獣に進み、それを支配する大公と真王の社会の構造まで到達することは、間違いありません。

なんとなくわかってきましたが、第12話『白銀の羽』で見るところ、たぶん、この王獣と闘蛇という獣の守護者は、それぞれ真王と大公という形でついになっており、天皇と幕府のような形で、聖性と武力という二元対立の微妙な権力構造の根幹をなすようなんですよね。もしかりに、それらの獣を操る才能がエリンにあるとするのならば、それはこれらの政治勢力にとって国の根幹を支配権を揺るがす、もしくは奪取するためのキーとなってしまうんですよね。この話は、このままこうやって進んでいくと、僕は感じました。ちなみに、現在この国には、3つの勢力があると考えられます。大公と真王と、それに対するテロを行う集団です。それらの権力争いの渦中にこの物語は進行するのでしょう。

ああ、素晴らしい、、、、巨大な群衆の前で、王獣が猛り狂うのを音で抑え込み会話する少女の姿・・・なんか、すげー妄想が膨らみますが…たぶんこの物語構造だとすると、そういうシーンがクライマックスになるのに違いないと思うんですよね。風の谷のナウシカナウシカ王蟲と会話をしたような感じで。