特殊な才能

クリック―佐藤雅彦 超・短編集

昔から電通のCMディレクターだったころから、佐藤さんの作品大好きだった。「ポリンキー」、「ドンタコス」(湖池屋)、「バザールでござーる」(NEC)とか好きだったなー。そしてそれだけではなく、書く作品に共通す手法の哲学があって、それの説明を時々いろいろなインタヴューでするのがたまらなく好きだった。なんて独特の発想をするんだろうって、感心していた。電通には、時々とんでもない異才があわわれるんだよね、凄いもんだ。・・・そういえば、高校の時から尊敬している先輩も、知らぬ間に電通に入社しCMプランナーになってたりして、、、、やっぱり特殊な才能を集める&作り出す空間なんだよなー。マクロ的には、日本のメディアの問題点の集約フィールドなので、何とも言い難いところではあるが、やっぱりこれだけ特殊な才能を連続で生み出すとなると、感心しちゃうよなー。何かあるってことだよね。もともとさげすまれていた広告屋をブランドまで育て上げた、吉田秀雄ちゅー人は大したものだよ。電通の凄さは、これだけクリエイターを生み出す体質を持ちながらも、その本質はメディア枠の独占と猛烈な営業活動がベースだからね。片方に偏らず、その両方がいまあるってことが凄いことだ。

電通「鬼十則」―広告の鬼・吉田秀雄からのメッセージ電通「鬼十則」―広告の鬼・吉田秀雄からのメッセージ
植田 正也

日新報道 2001-10
売り上げランキング : 210110

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

まぁ電通はあまりの大きくなりすぎたので、もう吉田さんのあり方で語ることは難しいだろうけどねぇ。でもまー関係なかったが、佐藤雅彦さんは、凄い面白いです。いくつか本を読んでみると、彼の作品がかなり、なるほど!と立体的に見えて、感心すると思います。高校生ならば、慶応義塾大学に入学すれば、研究室にも入れるかもよ?。いまやSFCの目玉の教授だもんね。ただ、まー妥当なポジションではあるが、意外だった。佐藤雅彦さんの資質は、、、感覚的には、東大的な感じが受けるのだ。慶応ではないなーと思うのだが。。。SFCならば、まぁ確かにありかもね、とは思ったが。まぁこの辺は、偏見だが。


プチ哲学 (中公文庫)