観客に分からせようとしているのかどうか?-------現実という文脈に沿って解釈される演出

東のエデン 第2巻 (初回限定生産版) [Blu-ray]


うーん、正しいと思ってしまうんだよなー。。。。たぶん日本社会を上から見るか、下から見るかすると、既得権益で物事が動かなくなっていること自体に強い焦燥感があるはずだと思うんだ。それは、「自分の目の前の利害」だけではなく、未来100年の日本人の利益を先食いしている行為でもあるので、様々なアクションに正当性が生まれてしまうんだよね。あくまでマクロに見る限り、この気持ちはよく分かる。しかし・・・東のエデンの話ですよ、もちろん。



先日こんな独り言をつぶやいたところ、友人から、これ「非常にわかるんだけれども」、見ている人はほとんどこれ、分からないと思うよ?という指摘を受けた。どうも、この話って展開が早すぎて、巷では意味が???というふうになっている部分もあるとのこと。えーそうかー僕なんか、凄い納得してしまうのですが、、、、どうもそうではないらしい。その友人は、「監督は、観客に分からせるつもりが全然ないんじゃないの?」というような見解を言っていたが、なるほど、考えてみると、11話というのは短くし過ぎだ。倍の話数を使って、よーく感情移入させて、なぜワーキングプアというかニートの立場の少年と、官僚の中枢にいたマッチョが、同じ結論として「ミサイル攻撃」をして日本の既得権益でがんじがらめになった閉塞感を打ち破ろうとまで思いつめるに「到ったか」を描けたかもしれない・・・どうなんだろう?。ただ、確かに話数の短さからくるスピード感と、観客に、現代日本社会についてのリテラシー(前提的な知識がある)ということを、あまりに前提にしている気はする。


これは、僕は見ていないのだが、神山監督のお得意の手法で、その友人曰く、、、、現実のリアルタイム制の文脈に依拠巣し過ぎる・・・と言っていた。ちなみに、そういったリアルタイム制の文脈を、かなり深くまで考えたのが、最初のほうの作品である「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」で、これは超絶な傑作だ、と言っていた。・・・うむーーー見たい見たいと思っているんだが、長尺のモノはなかなか手が付けられないんだよねぇ。せっかくならば一気に見たいし・・・。


話はそれたのだが、かなり早すぎる展開の演出をしているが、「それでも東のエデンが面白い」のは、LDさんのいう情報圧縮の手法をうまく使用しているからじゃないかな、、、というような話になった・・・。あーこういう話も含めて、今度LDさんとでもラジオで話すかなー、、、なんか、書いているんじゃ追いつかないや、これ(苦笑)。まぁとにかく、僕は物凄く面白く見ています。



攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Blu-ray Disc BOX 1