ふと『ＷＯＲＫＩＮＧ』で、かたなし君が、女装させられていた（子供の頃）過去を隠したいのに、それを隠すために「また女装しなければならない」ことになった時に、先輩が「人生って割とそういうものだよ」という見事な（笑）喝破をしていて、ああ・・・・うんうん、と物凄くうなずいてしまった（笑）。人生って、なんというか、とてもひねくれていて、自分が克服しようとしていたコンプレックスだったり目標だったりが、イロイロ逆転して後で、出てきて、「あれ？なんでおれ、これしているんだろう？？」皮肉なことは凄くある。人生万事塞翁が馬。なのがどうなるかはわからないので、「過剰に思いこまないようにしよう」と、スグに思いこみで過剰にコミットする癖のある自分を戒めてみる。
いや、、、、なんというようなことを、とっても『ニコイチ』って思いだすんだよなー。もう凄く好き。なんかねーあんま見たことねーぞのこういう話！って感じで、なんかとっても面白い。何が珍しいと感じているか、、、言葉になりにくいんだが・・・。いやー子供をひきとる話は『マイガール』や『おたくの娘さん』とかでもあるモチーフだし、女装した女の姿のほうに自分の好きな人が惚れちゃうとかの倒錯劇もよくあるし、、、、よくある話っていえばそうなんだが、それが全部ひっくるめて、肉体関係も含めて等身大が描けているってのは、なんかすごく不思議なマチュアー（成熟）感覚があって、うーん面白いなーと思う。たぶん、この作者の人格がとてもおとなで幅広い人なんではないかなーと思う、、、その他にどんな作品を書いている人なんだろうか・・・・。いやなんというか、子供向けの視点から大人の視点まで、実にバランスよく感じるんで、それを全部ごった煮にできるって、凄い包容力だなーとか思うんですよ。菜摘さんとか、ちょーかわいいし。息子の天真爛漫ぶりにも、胸がときめきます（笑）。これ、お薦めの一品です。
