『BLOODY MONDAY 』 読了!面白かった。

BLOODY MONDAY 1 (少年マガジンコミックス)

途中から読みたくなくて、ずっと置いていたのだが、レンタルで借りてきて。一気に読破。ああ、面白かった。日本版の『24』だと思うえばいいと思います。村上春樹さんの『1Q84』を読んでいて思ったのだが、僕はマクロの話と新興宗教の話っていうテーマが凄く好きなようで、、、僕の理想の物語である「マクロとミクロの一致」の現代ヴァージョンの理想の姿がありうるかもしれない、、、と思っているんだろうなぁ。僕的最高傑作は、落合尚之さんの『黒い羊は迷わない』なんだけれども、、、それは、宗教をかかわらせると、個人の内面性に鋭く切り込んでいくことになり、それが黙示録的な展開を見せると、「世界の救済」というフェイズがどうしても強くなり、結果パブリックセキュリティというマクロとの対決になるんだよね。高橋一巳の『邪宗門』が好きなのも、ドストエフスキー大江健三郎とかが好きなのも、同じ理由かもしれない。

黒い羊は迷わない 1 (ヤングサンデーコミックス)
黒い羊は迷わない 1 (ヤングサンデーコミックス)

さて、僕としては、そういった個人の信仰の内面にまで切り込めなかったのは、やはり少年漫画だなーとは思うものの、11巻を簡単に読みきらせてしまうテンポの良さは、素晴らしかった。この本だけだと少し不満も残るが、でもこの世界で描かれている話は、とても奥深くて、僕は好きだなぁ、、、ちょっと夢に出るもの。