今週号は、メチャ楽しー。というか、興味深い。前回までの、過去の戦争責任と王位継承を絡む政治の話の後に、こういったファンタジー的な広がりを感じさせる懐ところの広さを持ってくるのは、さすが、さすがおがきちかさん。前回、ブログの方で『獣の奏者』が世界が人に厳しい、と評価していた・・・ああなるほど、と思ったんです。素晴らしいファンタジーなのだが、一つ、、、、マイナスの評価にはなりえないのだが(それは長所なので)、思ったのは、なんてキビシイすぎるのだろう、、、そしてなんて一直線過ぎて、「余裕」がないのだろう、ということ。世界は、確かに物凄く厳しいところだと思う。けれども、世界というのは、物凄く奥が深く、懐広いもので、ある意味「いい加減」な部分もたくさん含んでいる。「世界の広がり」というのは、そういうものを言うんだと思う。ランドリオールは、そういった世界の構造の厳しさといい加減さが、とてもバランスされていて・・・そのどちら側もを、ちゃんと深めていっている・・・いやー素晴らしいなー。熊のエピソードは、まるで宮沢賢治を思わせて、本当に素晴らしい。殺した相手を、いきなりバリバリと食べ始めるのは、最高だった。
25日に発売だ!〜面白さとは何なのか?
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20090523/p2
『Landreaall』 13巻 おがきちか著 より深い世界を、エンターテイメントのテンプレートで
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20081127/p1
『Landreaall』 12巻 ACT62.アカデミー騎士団 僕らにDecisionは必要ない あるのはDefinitionだけだ! (2)
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20081116/p1
『Landreaall』12巻 おがきちか著 物語の連鎖・伏線のうまさ〜あそこのあれが、ここでくるのかよっ!(1)
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20080825/p2
『Landreaall 』おがきちか著 竜と囚われのヒロインを巡るファンタジーの微妙なズラし
http://ameblo.jp/petronius/entry-10029550033.html
『Landreaall』 4〜5巻 本物の香り漂うファンタジー〜根源的な物語の匂い②
http://ameblo.jp/petronius/entry-10030180946.html
『ランドリオール』 7〜9巻 おがきちか著 指導者の条件とは? 指導者とは孤独なのか?
http://ameblo.jp/petronius/entry-10031383821.html
『ランドリオール』 10巻 おがきちか著 人が聖性に打たれるとき〜内面をえぐる回心体験
http://ameblo.jp/petronius/entry-10034630503.html
『エビアンワンダー』 素晴らしいっ!!!!これは読まなきゃ損!!!!!!