アメリカの最前線、、、企業経営の最前線に立ち続ける最高の会社

ジェフ・イメルト GEの変わりつづける経営

僕は、GEをずっと定点観測しています。そして、あの歴史に残る名経営者といわれた、、、、そして、その後のいろいろなスキャンダルやもともと経営能力を除けば、本人自身が周りからが畏怖され嫌われていた最高に意地悪い性格(まぁスティーブジョブスも近くにいる人には死ぬほど嫌われていますからね)、、、あのジャック・ウェルチの後継者として、どんな仕事をするか?ということを気にしていました。


観点は二つ。



1)ジャックウェルチの経営者としての業績は、どんな後継者を育てたか?で決まること



2)コングロマットディスカウントの巨体をどのように21世紀の経済の在り方に適応できるのか?




です。2)は、僕の終生のテーマとなると思うので、ここでは置いておきますが、これまでの業績、そして、この本を見て禅譲後のイメルトの軌跡を見ると、ジャックウェルチという人は、歴史に残る名経営者であったことがはっきりと証明されたわけです、どう考えても。だってこれほどの経営者を育成し、そして選んで、彼が軌道に乗せるすべてを仕組みを作り上げていたのですから。

GEプラスチックスのサビックへの売却は、みなさんも記憶にのこっているでしょう・・・・僕は衝撃を受けましたよ、、、GEプラスチックといえば、GEを代表する会社。しかも、ウェルチはケミスト出身で、ここで偉くなった人です。イメルトもそうなんですよね。それを、あっさりポートフォリオの組み替えのために売却するこの胆力。すげぇやつらです。


いつも思う、、、、この会社こそアメリカを代表し、アメリカが「人類の誇る実験場」であると一つの大きな証だ、って思ういます。個人的にもいろいろよく知っているところがあるので、それが「実感」として嘘でないこともはっきりわかります。それが100年以上たってもまだ、そうであり続け、、、創業者トーマスエジソンの遺志を継ぎ続ける・・・なんて、凄い会社だと感心します。


イメルトがまだ会長職に就いてすぐ911の事件が起きています。


出張中のイメルトは、ホテルの回線ではGEのイントラネットにつながらないことで、ほぼ一人で近くの5人ぐらいしか入らないGEの田舎の販売店に飛び込んで、そこの固定電話に最前線基地を設置して、全世界とアメリカのトップたちへ指示や連絡を送り続けます、、、まさかそんな田舎の販売店で、NY市長ジュリアーニへの電話や、全世界への指示が送られるなんて思ってもみなかったでしょう。。。この臨機応変のスピード感、見ていて、感動します。どんな物語を生きているんだよ、こいつらって!。

ウィニング 勝利の経営